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また明日
「流石に私でも、そんな目で見つめられ続けられると、気まずいというか、申し訳ないというか…。」
先程の勢いも久しく、両手を前で組み気持ち悪く、もじもじしている。
「なんでだろね、見えないはずのヒナちゃんの目が一番冷たい気がするのは、私の気のせいかな…。気の所為がいいな…。」
安心しろ、ユエ。気の所為じゃない。ガマニとテナスの目は諦めだ。冷たいのはヒナのだけだ。
「無反応に悲しみ…。」
「で、さっきの続きなんだが、持ち物の持って行き方は決まったし、集合時間も決めた。これで話し合いも終了ということで。いいか?」
完全無視を通し抜けるテナスには感服だ。私も真似できるようにならねば。
喚き出したユエはユキがテントにぶちこみ、騒がしさは無事消えた。
「大丈夫。」
「じゃあ、明日の朝6時頃にここのテントで。」
「何かあったら、渡した笛で呼んで。じゃ。」
器用にテントを閉じたユキに跨り、おやすみとだけ伝えて教会に戻る。
あたりも薄暗くなり始めており、魔物の鳴き声も響き出した。ユキが一段加速し、景色が勢いよく後方に流れだした。




