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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

裏切りと後悔

作者: 癒え血

 初めは何だったか分からない。

 確かなことは友達の泣いた顔だった。


 俺は思えば、小さい頃からだったんだろう。自分以外の人の気持ちを考えたことが無かった。両親は生きているのかすら知らない。なぜなら、気づいたときには、捨てられていたからだ。

 自分の生まれた町すら知らない。親の顔も知らない。金も勿論あるわけなく、ただ生きていくことに必死だったんだ。けれども、親友はいた。


 親友の名前はロイ。

 気のいい奴だった。生活するために必死で盗みを働く俺をロイは馬鹿にしたり、見下したりすることも、怒ることもしなかった。ただ、笑ってついてきてくれた。

 出会いがどうだったとかは、もう覚えていない。いつの間にか友達になっていたから。

 ただ、俺が思っている以上に現実は残酷だった。

 

 ロイが、国際指名手配犯だったんだ。ロイは、魔法使えるからという理由で貴族に奴隷にされた家族を助けるため貴族を罠に嵌めたため国際指名手配されたみたいだ。けれど、助けようとした家族は、既に殺されていたと言っていた。

 正直、初めて知ったときは、何が何だか分からなかった。けれど、いつも俺がどんなに盗みを働いても友でいてくれたロイについて行こうと思っていた。いや、思っているだけだった。

 俺はロイが捕まりそうになっていたのを見て我が身可愛さに逃げた。案の定ロイは捕まり、処刑された。俺は、自分の意志で友を見捨て殺した。初めての友達だった。

 

  俺は、自分を許そうとした。それが一番簡単だと思ったから。

 

 俺は、自分を許せるように、やったことを正当化しようとした。ロイは、元々犯罪者何だ。俺は、正しい選択をしたと言い続けた。だが、その言葉を吐くたびに思いだしてしまう。盗みをしている俺を怒らずにいたロイの姿を。


 俺は最低だ。親友を裏切った。


 俺は、自分が許せない。





長い話書けない。

書けるようになりたい。

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