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不確定な僕ら 改訂版  作者: xjw
5/31

きれいなのはどっち?

 放課後。

 加奈が、校門で僕を待っていた。

「一緒に帰ろう!」

「うん」

 歩く。

「唯と、付き合いたい?」

「…わからない」

「私とは?」

「…一緒にいたい」

「じゃ、一緒にいよ。ずっと」

「うん」

 僕の答えに迷いはなかった。


 ベンチ。

 僕らはキスした。

「まだ唯のこと、思ってるでしょ?」

「うん…」

「どうして?」

「だって、彼女だから…」

「ねえ、私の顔、見て」

 加奈はとても美しかった。

「どう?」

「きれいだ」

「唯とどっちがきれい?」

「加奈…」

「じゃあ、キスしよ…」

 僕らはキスに戻った。


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