4/31
確かめたいこと
…変だ。
ここんとこ、僕も、唯も変だ。
そして加奈も…。
一体、何が起こっているんだ…。
朝、登校すると、唯がいた。
「…変、だよね」
「…うん」
校舎の陰。
「どうして加奈と一緒にいるの?」
「わからない…」
「好きなの?」
「…いや」
「でも、突然、好きになっちゃうんでしょ?」
「…うん」
「…どうしたら、治るんだろう?」
「てか、どうしてこんなことになってるのか…」
「ねえ、今でも、私のこと、好きなの?」
「もちろん!」
僕は大きな声で言った。
「加奈なんか、何とも思ってないさ!」
「それ聞いて安心した…」
唯が頬にキスした。
「唯…」
僕らは、自分たちの気持ちを確かめ合った。