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擬音少女の鐘の声  作者: 良米
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大概君と俺

姉、未来奈(あすな)からの手紙が届いたのは昨日のことだった。


常人には理解しがたい性格で、自分に関わる全ての者を愛し尊び敬うという、人としてある意味どうなのかと思いすらしてしまうような姉だ。


「さっきから百面相だけど…。」


手紙をガン見し考え込む俺を百面相と例えたか。


「ツギツグは相も変わらず暇人だね。」


「お前も相変わらずだな。タクミ。」



佐渡(さど) (たくみ)

部活動未所属協会(ぶかつどうみしょぞくきょうかい)会長補佐(かいちょうほさ)を務める男。

俺の幼なじみと言うヤツだ。

メガネに白いはだ。

いじめられっこみたいなイメージを持ってしまう組み合わせだがタクミは整った顔と長身を持ち合わせているからモテる方には入ると思う。




「それよりツギツグ。何を見てるんだい?」


タクミはアスナからの手紙を、興味津々に覗いてきた。


「手紙だよ手紙。アスナから、今日届いたんだ。」


紙をヒラヒラさせながら言うとタクミはため息をつき人差し指を左右にユラユラさせながら口を開いた。


これはタクミが今から相当ウザいことを言う合図だと、俺は解釈している。



「なんだあ。君にラブレターでも届いたのかと思ったジャナイカー。」


あからさまな棒読みのジョークをスルーし、手紙の内容をタクミに告げようとすると、


「きいてくれ。」

と、制されてしまった。


「恋とは何か君は説明できるかい?僕はこう思うんだ…。」

アスナもそうだが、こいつも大概だな。



心の中でしみじみ思うと俺は本題を切り出した。



「そろそろいいか?」


タクミのギャグはわかりづらい。

だが、タクミいわくギャグとは真剣な話をするための前置きに過ぎない。らしい。


だからタクミは真剣な話をするときには下らないことから畳み掛けてくる。



タクミの「ああ。」との言葉を聞き俺は本題に入った。

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