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榊原研究室  作者: 青砥緑
第二章 夏
35/121

合宿へ行こう-1

 夏休みに合宿をする。


 そんな慣習は榊原研究室にはなかったが、今年は特別に行うことになった。運動会の次に重要が学校行事として赤桐が林間学校に行くべきだと言い出したのがきっかけだ。他の面々も克也が林間学校どころか旅行というものに全く行ったことがないと知ると赤桐の計画を後押しした。林間学校は合宿に名前を変え、ついに榊原教授を口説き落とした。

 行き先は大徳寺家の別荘に決定され、自動的に熱海になった。最後の難関は意義ある合宿だと山城夫妻を納得させて未成年の克也の参加許可をとることである。

「建前でいいから、なんか合宿らしいプラン出してくれよ。これを持って山城さんちに許可取りに行くの誰だと思ってんだよ。」

 最上が楽しそうな予定でいっぱいの日程表を眺めて文句をつけると、赤桐は手書きで適当なことを書き込んですぐに押し返した。

「海水浴、前期研究結果報告、スイカ割り。お前ね、俺を馬鹿にしてんだろ。」

 最上がもう一度日程表を差し戻し、受け取った赤桐はそのまま大木にパスした。大木は一応文句を言いながらも、さっさと建前の計画を練り直して最上に再提出した。

 日程表には研究成果の共有の時間の他に、たまには体を動かす、友好を深める、社会性の向上を図るなどという大学生の合宿の目的として適切かどうか微妙な文言が書き込まれていたが何とか許可をとりつけ、一泊二日の夏合宿が開催されることになった。


 なんだかんだ言って榊原研究室一同、全員参加である。


ひさしぶりにお気楽のほほんのターンが来ました!嬉しい!

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