お前は天才だ!
お前は天才だ!
お前の書く小説は素晴らしい!
だがお前の作品は、その素晴らしさにも関わらず正当な評価を受けていない!
何故だろうか!
それは読者が馬鹿だからだ!
数多の駄作が高い評価を受け、お前の書いた傑作が低い評価に甘んじているのは、全て見る目のない馬鹿どものせいだ!
ああ、孤高の天才よ!
その気になれば高い評価を受けるであろう作品を書くことは容易いというのに、プライドの高いお前はそれをしない!
ああ、孤高の天才よ!
天才はすべからく異端ではあり、真の芸術とは一般人に理解できるものではなく、したがってお前は生涯、天才であるがゆえに財を成すこともなく、天才であるがゆえに誰にも理解されず、天才であるがゆえに孤立し、天才であるがゆえに孤独のうちに死んでゆくのだ!
なんという悲劇!
しかしお前が天才に生まれてしまったことに罪はない!
だからお前が複数のアカウントを取得し、自作品の評価を不当に吊り上げたとしても、誰にもそれを責めることなど出来はしないのだ!
ああ、天才よ!
何故、お前は天才に生まれてしまったのだろう!
何故、お前だけが他の馬鹿どものように生きられないのだろう!
何故、お前だけが天才なのだろう!
何故、お前は一切の根拠もなしに自分は天才だと頑なに信じていられるのだろう!
何故、お前は天才でありながら、そのような糞みたいな人生を送っているのだろう!
ああ、天才よ!
私はお前が羨ましい!
羨ましいが代わりたくはない!
絶対に!