1-1 受験組
どうも中3男子のさなしと申します。僕は小4から小6の三年間某N能研という塾に通い中学受験を経験しました。かなり辛い三年間でしたがその努力のおかげで今は楽しい青春?を精一杯送ることができています。勿論入ってからも勉強は大切ですが、公立入って高校受験となると三年しか間がなく、精一杯青春を楽しめないと思うんですね。私立の素晴らしさというものを皆さんにぜひ知っていただきたいと思いこの作品を作ろうと考えました。私立中高一貫の青春小説です。ぜひお楽しみください。
「それでは、テスト、始め!」
試験官の合図と共に僕は四つ目の理科のテストを解き始めた。理科は1番の得意教科。将来は医者になりたいのだ。それに加えて小さい頃から生き物が大好き。塾のテストで理科は毎回ほぼ100点しか取ってきていない。今回の入試でもいつもの調子どうりにすらすらと解けている。おっと、自己紹介を忘れていたね。僕は篠瀬康太。小学六年生。小4の時から塾に通っていて今ずっと行きたかった私立幕乃宮中学の第一次試験の真っ最中。僕は理系に全振りしたような頭をしているから国語はもちろんのこと、社会もかなり苦手だ。中学入試レベルだったら暗記が8割でなんとかなってきたけど中学に入って公民で意見を書きなさいなんて…考えるだけで恐ろしい。まあそんなことは入ってから考えれば済むことだ。…てゆうかまず受からないと。滑り止めで受けた幕乃宮と同じく市内にある私立の端山中学が国語の足切りのせいで不合格になってしまったのだ。幕乃宮と端山は僕が住んでいる千葉県林城市の二大天才校と呼ばれていてかなり仲がいい。偏差値62の端山中に比べ幕乃宮中は偏差値66と4も高い。62の学校から不合格貰ってんだから全然油断なんてできない。まあしかし僕はなんて運がいいのだろう。国語では二つ読解問題が出てくるんだが、その片方が丁度二週間の塾の国語の授業で国語の大野先生が持ってきた問題とほとんど同じだったのだ。国語ば苦手だが1時間で40個もおやじギャグを入れてくるしそもそも普通に面白いから授業を寝ずに受けれるのだ。いつも通り二週間前のあの授業も寝ずに真剣に尚且つ楽しんで受けることができていた。そのおかげですらすら解けたんだ。大野先生には感謝しかない。次に算数だ。先ほども言ったように僕は理系全振頭脳の持ち主だ。普通にいつも通り解くことができた。社会は苦しみながらも暗記の所でなんとかいけた気がする。そして今やっている理科だ。もちろん余裕。簡単すぎて楽しくすらないかもしれない。まあとにかく終わらせよう。
試験時間残り15分。試験時間40分だから25分が経過している。この時点で僕は見直しを含め全ての問題を解き終えた。この時間が暇すぎる。問題見ても簡単な問題で面白みがない。得意な人間観察を…いやでも今は入試中。そんなことしたら一発退場だ。さぁて何をしよう。んー、んーー…何も思いつかない。落書きでもするか。カキカキカキカキ…下手すぎんだろ。初めて見たわこんな下手な絵。描かない方がマシなんじゃないか?もっとこうして…目を大きく…だめだ全然綺麗にならない。顔は諦めて動物の絵を描こ……
「ビビビビビビ」
テスト終了のタイマーの音が小学校よりも1.4倍程大きい静かな教室の中に響き渡った。タイマーが鳴り止んだら「ハァー」や「ンー…」、「フー」などといろいろな声が聞こえてきた。これはどういう気持ちなのだろう。「出来なかったー…これはもう落ちたな」という絶望から来るため息なのか。それとも「やっと終わったーっ!絶対受かってる。帰ったらゲームやれるぞー!」という開放感なのか。少なくとも僕は後者側の人間だ。もちろんゲームもそうだが、大好きな野球のクラブチームの練習に1年ぶりに参加できるというのが一番嬉しい。もちろん中学では野球部に入るつもりだ。中学校の県の大会で幕乃宮は去年準優勝だったらしい。結構強いな。ぜひ成績を残したいものだ。無事解答用紙は全て回収されたらしく、教室順に解散の指示が出た。階段から遠い順で、僕の教室は2番目に遠いからすぐ出ることができた。昇降口を出て階段で一階に降りると赤く染まった夕陽が見えた。応募者がかなり多い、つまりマンモス校なのでテストが午前午後に分けて行われたのだ。僕は申し込むのが遅かったからか、午後入試だった。今の時刻は5時。冬なのでもうすぐ日が沈む。早く家に帰ろう。そして新作のモケモンをプレイするのだ。校門から少し離れたところで待っていてくれたお父さんの弟と共に歩いて家へと帰っていく。
「ただいまー」
元気のない声だと自分でもわかった。疲れているのだろうか。
「おかえりー!どうだった?」
お母さんの声だ。
「まぁ割とできたと思う。受かったんじゃないかな?」
「ほんとかよ笑。まあ手応えあったならいいじゃない。ここ落ちたら最初に受けた真方中にいけばいいし。あそこも今偏差値上がってきてるから悪くはないと思うよ。」
「まだ落ちてもないのに見苦しいフォローやめてくれよ。まあ今日はゆっくりするよ。夜ご飯何?」
「今日はお刺身よ!いっぱい食べてね。とりあえずお風呂入りなさい。」
「はーい。」
そう言って荷物を自分の部屋に置きに行った。なんだろうこの解放感。勉強をしなくていい。見るだけで息苦しくなる国語のテキストを捨てても問題ない。今すぐ窓から捨てたかったところだが落としたら怒られるのでやめておこう。リュックを机に掛け、お風呂に向かった。体を洗い終え、湯船に浸かる。いつもより気持ちよく感じる。昨日までは21時くらいに塾から帰ってきて急いでお風呂に入っていたからか、ゆっくり湯船に浸かったのはとっても久しぶりだ。やっと終わったんだと実感して、嬉しくなって手で水鉄砲をした。思ったより飛んだ。怒られる前に拭こう。そう思っているうちに意識が飛んだ。
「こら!のぼせるぞ!早く上がってきなさい。ほら」
お父さんの声で目を覚ました。僕に手を差し伸べている。時計を見ると湯船に浸かってから40分ほど経っている。やべ、疲れて寝ちゃってた。頭がボーっとする。お父さんの手を借りて湯船から出る。クラクラしてうまく立てなかったがすぐに立てるようになった。
「ばかかよお前は。早くご飯食べて寝なさい。」
そうだな。今日は早く寝よう。体をささっと拭き服を着てご飯を食べた。食べ終わった時の時間は7時。まだ十分早い時間だが今日は早く寝ると決めたのだから8時までには寝よう。ご飯の最中、お母さんからいろいろな事を聞かれた。苦手な国語どうにかなった?理科の問題面白かった?先生は良い人そうだった?机と椅子は座りやすかった?トイレ綺麗だった?可愛い子は居た?もはやテストと関係ない質問までしてきてめんどくさかった。15分にわたる長時間の尋問を経てやっと自分の時間になった。でももう何もやる気が起きない。まだ早いけど寝るか。そう思いベッドに横になると本日2度目のすぐに意識が飛んだ。
チュンチュンチュン
目を覚ますとドラマとかアニメでよく聴くような小鳥の囀り的なやつが聞こえてきた。窓の外は真っ青な空が広がり、太陽はもう完全に上りきりとても眩しかった。時計の短い方の針は10の文字を過ぎていた。テストは土曜日だったので今日は日曜日。だから勿論学校はない。お母さんは僕が疲れていると思って起こさないでくれていたのだろう。7時半に寝て起きたのが翌日の10時過ぎ。なんとびっくり14時間半睡眠だ。1日の半分を大幅に過ぎている。まあこんな日があっても良いのかなと思い部屋を出てリビングに向かう。リビングに入ると机にお母さんが座ってテレビを見ていた。ドアの音で僕に気づいたお母さんがこっちを振り向く。
「あら、やっと起きたのね。7時くらいに起こそうとしたんだけど全然起きなかったんだよ。めっちゃ気持ちよさそうに寝てたからそのままにしちゃった。」
「あはは。そうかもね。」
「てゆうかあなた午後からクラブでしょ?試合なんだって?どうせベンチだけど少し体動かしときなさいよ。」
「どうせベンチて…。ひどいよ。まあ一年やってなかったから当たり前だけどな。ちょっと走ってくるよ。」
「待って待って、先に着替えて朝ごはん食べなさいよ。」
「あー、そうだったそうだった。着替えてくるね。」
部屋に戻ってクローゼットを開けた。中には懐かしいユニフォームもある。やっとまたこれを着れるようになるのか。今日は1月28日。中学入学のタイミングで引退になるから後一ヶ月ちょいしかない。その一ヶ月精一杯頑張ろう。とりあえずトレーニング用の半袖短パンを着てご飯を済ませた。外に出た時には11時くらいだった。もう昼ごはん食べたようなものだな。家から徒歩5分くらいのところに林城という戦国時代の柳川という武将のお城がある。柳川氏はそんなに有名じゃないけどこの辺では結構な権力者だったらしい。そのため結構でかい。一周5キロほどの林城公園を一周するのが昔よくやってたランニングメニューだ。20分くらいで走り終える。その間、散歩してるわんちゃんを眺めたり道沿いの植物を観察したり、やはりここでも理科好きが出てしまう。まぁ別に悪いことではないが。そうして観察をしながら走るのは体感3分だった。久しぶりのいい運動だったな。家に帰って飲み物を飲もう。喉がカラカラだ。
家に着き、中に入ると玄関に知らない靴がある。これは…雛⁈急いでリビングに入ると案の定机でお母さんと雛が雑談をしてた。
「おー久しぶりじゃん」
雛。河村雛。幼馴染でなんと小学校は6分の5が同じクラスだった。雛も僕と同じくらい頭が良くて同じ幕乃宮を受験した。雛は午前だったらしい。お互い勉強で学校も休んだりしてたから2、3週間ぶりだ。少し大人っぽくなった…かも?そんな事を考えていると、
「手応えどんな感じ?」
と聞かれた。
「結構いけたんじゃないかな。国語が結構できた。」
「えー意外。国語苦手なはずじゃん」
「そーなんだけどね僕の先生が直前にほぼ同じ問題やったんよ。」
「えー、羨ましい」
雛は大手の月能研ってところに通ってて僕は遅稲田アカデミーってところ。
「で、なんでいるの?」
「なんでって、忘れたの?あと10分で合格発表だよ?」
「え、今日なの?」
「そうだよ。」
知らんかった。てか気にしてなかった。
「…まじか。とりま着替えてくるわ。」
急いで部屋に戻り私服に着替えた。パソコンを取り出しリビングに向かう。パソコンを開くと雛とお母さんが隣からのぞいてきた。合格発表のページを開く。ちょうど12時を回った。発表された。ボタンを押す。
「どうだ…?」
数秒くるくるした後、ただいま混み合っております。少し経ってからまた再度試してくださいと表示された。
「はぁ。混んでるねぇ」
雛がつぶやいた。もう一度押してみる。数秒くるくるした後に番号がたくさん表示されてる画面に飛んだ。
「入れた!」
まずは受験番号が小さい雛だ。
「何番?」
「えーっと、000563。」
下にスクロールしていく。
「あっ、000559だよ。次の段にあるね。」
少し雛の顔がこわばった。流石に常にハッピーな雛もこの瞬間は緊張するんだな。みんなが息を呑んで見守る中、僕は下にスクロールした。
「000560、000561、000563!あったよ!あった!受かったんだ私!」
そう言って僕に抱きついてきた。もう小6なんだから少し距離を考えて欲しい。まあ嬉しいんだけどね。まあとにかく雛が受かってよかったな。たくさん頑張ってたし。後は僕だ。
「僕の番号は、えーっと、002328。」
大分下そうなので沢山スクロールすると002265という番号が見えて慌てて止めた。もう少しだ。そう思って少しずつスクロールすると002327という番号が一番右にある段で止めた。次の段の一番左だ。そこになかったら不合格。思い切ってスクロールした。
「あ、あ、あった!あったよ!」
そこには確かに002328の文字があった。
「よかったじゃない」
なんだお母さんは。まるで当たり前かのように喜んでない。いや喜んでるのか?わからねぇ。
「やったー!来年からも一緒に通えるじゃん!」
そう言ってお母さんとハイタッチした。普通僕とするだろ。
「はい!喜んでるところ申し訳ないけど、康太は野球でしょ?準備して。行くわよ。雛ちゃんもありがとねー。来年からもよろしく!」
「はい!」
雛と別れてすぐにクラブチームの練習場に向かった。久しぶりだから緊張するな。わくわくとどきどきが混ざった感情だ。
車でどこどこ20分。野球場に着いた。
「おーい!康太ー!」
窓の外から聴き覚えのある声。優馬だ。こいつも幕乃宮を受けた仲間だ。小学校が違うからマジで一年ぶりくらいかもしれない。
「久しぶり!受かった?」
「受かったよ。」
「おー俺も!これからもよろしくな。相棒!」
「お、おうw。」
いつのまにか相棒になっていたらしい。
「まぁいいやとりあえずいこーぜ!康太ママもこれからもよろしく!」
「よろしくねー!」
お母さんに別れを告げて練習棟に入る。中には懐かしい人がいた。岡林監督だ。めっちゃ優しいし面白い。
「おーお前ら。久しぶりやな。どうだったんだよ。受験は。」
「俺ら2人とも幕乃宮受かりましたよ。」
「よかったなぁ。まあお前らなら受かると思ったったけどな。後お前らの少し前に木下と石伊が来たんだが、あいつらは2人揃って真方とか言ったかな?そこに行くことになったらしいぞ。」
木下颯太と石伊勇信。このチームのエースとスタメンキャッチャーだ。めっちゃ仲がいい。やっぱり同じ中学なんだな。真方だからもしかしたら試合することもあるかもな。恥かかないようにしないと。
「とりあえず1時間後に試合だ。お前ら受験組はとりあえずベンチスタート。場合によっては代打とか代走で出す。」
「「わかりました!」」
そう言ってロッカールームに入った。中には馴染みの顔が沢山あった。優馬の次に仲の良かった髙橋翔。しょーと呼んでいる。その他にも野球を教えてくれた一個上の中田先輩。逆に野球をよく教えていた一個下の櫻井くんと中西くん。立派に育ったなぁ。そんな感じで色んな人たちに声をかけて回っていった。
みんなに声をかけることができた。なんと驚いたことにクラブチームで最も打てるバッターの鵜飼君も同じ幕乃宮だったのだ。よく話すというわけじゃないがクールで面白く多分かなりモテる。まあそんなことは置いといて試合30分前。みんながベンチに集合し、柔軟などをした。受験組のはずの鵜飼君はスタメンに選ばれていた。6番サードだ。さすが鵜飼君だなぁと思い僕もいつ呼ばれてもいいように体づくりを始めた。
試合が始まった。
「勝てるといいな」
「そーだね。復帰後初試合だし。」
「さぁて、監督は誰を代打で呼ぶか。てかそもそもこのリーグもDH制にしろよな。打てるピッチャーいないと死ぬんだが。鵜飼とかみたいに打てるけど守れねぇ奴がいるんだし。」
「でも鵜飼君守備上手くなってない?練習の時結構動き良かったと思うんだけど。」
「そーかぁ?少なくとも俺の方が上手い。」
「そりゃあだって優馬は僕らの代で一番上手いし?」
「褒めてくれてありがとな。」
「お、おう。」
「お、攻撃始まるぞ。一番は…健吾じゃんか。小4のくせにすごいな。」
「今は小5だよ。」
「あ、そうか。一年も居ないと分からなくなるわ。」
「それなー。」
「スイングも良くなってる。体重移動完璧!」
「あー、でも三振。しゃーないしゃーない。」
そんな話をしながら試合はどんどんと進んでいった。時は7回裏、1アウト一塁の場面で優馬が代打で呼ばれた。恐らくバントだ。優馬は監督も認める技巧派バッター。よく2番ショートとかそんな感じで起用してもらっていた。一球目はインコースの落ち球。上手くバッドを引けてる。一年やってなくても流石の選球眼。二球目。アウトハイの鋭い真っ直ぐ。バッドに当たったが勢いに押し負けてファウル。優馬がすんごい顔をしている。こっち見て笑った。わろてんちゃうぞと思いながらもとりあえずニコニコしとく。三球目は……真ん中低めのストレート!優馬の得意のゾーンだ。余裕の表情で転がした。上手くキャッチャーとピッチャーとサードの間に転がり、おっ、ピッチャーが取った。これはチャンス!一塁送球…セーフだ!一点ビハインドでこれはナイスすぎる。しかもネクストは健吾。最初は三振だったけどあのあとヒット打ってるから期待は出来るな。相手のピッチャーは交代してなんか強そうな人が出てきた。
しかし…
「ストライク!」
「ストラーイク!」
「ストラーァイック!」
なんと三球三振。まあしょうがない。めっちゃ球速いし。
「おーい康太、代打だぞ」
「え、わっ、わかりました。」
なんと3番の結城先輩に変わって僕が代打に指名されたのだった。
「打てよな」
結城先輩に肩を叩かれた。
「はいっ!」
そう言ってヘルメットを被りバットを持ってサークルに向かう。まあでも2番の大谷君がアウトになったらチェンジで出番は無くなるだろう。気楽に軽く素振りでもしとくか。
「ボーッルフォア!」
フォアボール。はっきり言って一番最悪な展開だ。なんてったって一点ビハインド、ツーアウト満塁。今日一番のチャンス。ここで僕がアウトになったらこのチャンスは消える。眩しかった太陽は雲が被って今は少し涼しく感じる。僕はこの感じが好きだ。バッターボックスに入ると久しぶりのこの緊張感にわくわくした。何回も首を何度も振るピッチャー。打たれないようコースを真剣に考えるキャッチャー。誤審をしないように集中している審判。ゴロが来るかもと構える内野手たち。やることなくて観客席の誰かとコミュニケーションをとるレフト。この状況を固唾を飲んで見守るチームメイトたち。走る気満々な三塁ランナー。懐かしい。懐かしすぎる。涙が出てきてしまいそうになったがピッチャーが構えたところで我に帰った。大きく左足を挙げて大きく振り下ろした。ボールを見る間も無く気づいたらキャッチャーミットに収まっていた。え、速すぎない?ほんとに中学生か?いや、ワンチャン小学生だ。中学の部活にもこんな奴らがうじゃうじゃといるのかもしれない。二球目だ。大きく振りかぶって…投げた。
「ビュッ」
「カッキーン」
…捉えた。結構大きい。ツーアウトなので僕を含めた全てのランナーが全力で走り出す。僕はボールの行方を見ながら走った。フェンス直前で落ちた。ランナーは全員帰って僕は2塁までいった。スタジアムから歓声が聞こえる。受験組の親などが沢山きてるおかげでスタジアムの観客席はいつもより人が多い。よく見てみるとお母さんと学校帰りの弟が居た。何か言ってるが遠いのでよくわからない。打った球はストレートだろう。体感140km/h程あった。はっきり言って当たったのは偶然だ。大体のコースを呼んで長打狙いで強く振り抜いた。そしたらいいところに当たってくれた。まぁ偶然だし、次からは狙って当てれるようにしないとな。とりあえず今は打ててよかった。3対1になったことだし。ひとまず安心できるな。
試合はその後何事もなく3対1で終了した。監督にはとても褒められた。偶然にしろ復帰1日目で決勝タイムリーツーベースだもんな。帰りの車でお母さんもとても喜んでたし今日は満足だ。久しぶりに動いたからとても疲れた。今日も帰って早く寝るかと思い、とりあえず家に着くまで寝よう。
どうだったでしょうか。僕自身野球を観たりやったりするのが好きなので野球の場面を入れてみたのですが、やっぱり漫画のように絵なしで野球を感じさせるというのはとても難しいということは実感しました。これからは少し野球を表に出して行かない方針で書いていこうかと思っています。さて、題名のプリマベラアソルについてなんですが、青春という主題で物語を書いていく上で題名は青春関連にしたいなということで、自分が喋れる数少ない言語のスペイン語を用いてこうさせていただきました。日本語であおはるという意味です。これからも面白くなるよう精進してまいります。




