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1-5 王城へ行ってみた

お読みいただきありがとうございます。

本日3話目です。



今日は、王太子妃教育の日。


私の見た目は、まだほとんど変わってないので


今日はそのままだ。


は~


いいのか悪いのか?


でも気を取り直して敵情視察だ。



まだ13歳の私は、王太子妃教育が始まったばかり。


だからまず、王城に慣れること。


王太子とよい関係を築いていくこと。


これが、今のところの教育だ。


王太子妃教育ってそんなことでいいの?


不思議に思いながらも王城に向かった。



王城に着き、私の教師であるマリー先生に王城を案内してもらう。


ミリエンヌとしての記憶がないだけにすごく助かった。


応接間につくと、マリー先生がメイドを呼ぶ。


「あの。これから何をするんですか?」


私が、不思議に思って訊ねると、


「おいしいお菓子を出しましょうね。


甘いミルクも好きでしたね。


たくさん食べることも大事ですよ。」


そう言って、ケーキやクッキー、タルトやクリームなど、


甘いものばかりが


所狭しと並べられる。


見ただけでお腹いっぱいになる。


「あの?今日は王太子妃教育では?」


私が、恐る恐る尋ねると、


「まずは食べながら話しましょう。


「ミリエンヌさんはいつもたくさん食べて優秀です。」


そう言って取り入ってくれない。


何が優秀なんだろう?


私を豚にしたいの?


私は、メイドに砂糖を入れない紅茶をお願いして、


それを飲みながらこの状況を観察した。


おかしすぎる。


これは、教育ではない。


私をただ太らせるだけ。


この人何考えてるの?



そこに、現れたのはーーーー


あいつ。


王太子殿下である。


口をへの字に曲げ、嫌々ながら来たという態度。


まったく失礼な奴。


それでも前世では私も女子大生。


つまり年上である。


大人なのだ。


「先日は、お見舞いに来てくださり、ありがとうございました。


本日はよろしくお願いいたします。」


立ち上がり、そう言ってカテーシーをした。


「んー」


え!それだけ?


いいの?


マリー先生。


ところが、先生はにこにこと


「よく返事ができましたね。」


なんて褒めてる。


なにこれ?


これでいいの?


教育でも何でもないじゃない。


不思議に思った私は、思い切って殿下に聞いてみる。


「王太子殿下は、今どんなお勉強をなされているのですか?」


言った途端、王太子殿下の顔が醜くゆがむ。


「お前、何が言いたい。


お前も俺を馬鹿にするのか!


みんな、みんな


俺が何もできない王子だって言いたいのか。」


いきなり噛みつくように、顔を真っ赤にして立ち上がる。


すると、そこに。


「殿下。どうしましたか?」


金髪の見た目の整ったおじさんが胡散臭い笑顔で現れた。


「あ~。ロドルフ伯父上か。何でもない。いつも通りだ。」


マリー先生は立ち上がり、恭しく頭を下げる。


このおじさんは、今の王様のお兄さんだそうだ。


どおりで偉そうなんだ。


「王太子教育も順調なようですな。


マリー先生より聞いておりますぞ。


マリー先生は私が選んだ優秀な教師。


今後が楽しみですな。」


私と王太子殿下に一瞬冷たい視線を向け、


前を向くと笑いながらその場を去っていった。



分かった気がする!


悪の元凶はあのロドルフ様だな。


私たちの教育をマリー先生に指示してわざとできないようにしている。


でも、何のために?



ロドルフ様にとって、私たちが何もできない方がいい。


そうすれば・・・



王太子が王にふさわしくないーー


そう思わせたい?



じゃ、だれが王に?


自分?


それとも・・・ほかの誰か?


これは、家に帰ってお父様にでも相談案件だ。



私は、言い知れぬ不安を感じながら


王城を後にした・・・



明日もよろしくお願いします。


合わせまして、

「悪役令嬢に転生したので破滅回避していたら、冷徹な王太子に溺愛されて結婚しました」

連載中です。

もしよろしければそちらもよろしくお願いします。

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