1-4 ダイエット計画始動
お読みいただきありがとうございます。
本日2話目です。
私は、市井に行った時の反省をもとに、
健康に痩せるダイエット計画を開始した。
まずは、食の改善。
食事は栄養バランスの整ったものを。
油物や肉類は控えめに。
野菜をたっぷり使ったヘルシーメニュー。
腹八分目を心掛ける。
おやつは果物中心。
甘いものは極力避ける。
これを実現させるためには、
家族や料理長、侍女たちにも協力してもらわなければならない。
私は、まずお父様とお母様にお願いすることにした。
「お父様、お母様。
私、健康になりたいのです。
家族全員健康にしたいんです。
このままでは、いずれ病気になってしまいます。
私も太ったままではいたくありません。
それには、家族みんなの協力が必要です。」
お父様とお母様は、最初驚いて目を丸くしていた。
「このままでも、ミリエンヌはかわいいよ。
でも、そんなに痩せたいのかい?」
「はい。私、せっかくかわいく生んでいただいたので、
もっとお母様みたいに美しくありたいです。
家族みんなに長生きしてほしいのです。」
実は、お父様もお母様もぽっちゃりしている。
昔は、スリムでそうとうきれいだったろうなとは思うけど・・
みんなで痩せたほうがいいと思う。
私が、泣きそうな顔でお願いしたことが効いたのか、
協力してもらえることになった。
料理長には、お父様の許可を得て改善案を伝えた。
いっぺんに進めては抵抗があるだろう。
まずは、野菜多めで栄養バランスを考えたメニューをお願いした。
最初は、お父様もお母様も
「ちょっと物足りないわね。」
なんて言っていた。
お兄様は時折、私に視線を向けるが、何も言わずに食べている。
私は一歩進めて野菜を多めに食べ、量も調節し始めた。
もともと食べていた量が多かったため、もっと食べたい!
夜になると空腹で眠れなかった。
甘いおやつだって本当は大好きだ。
まだ始めたばかり・・・
つらいけど、頑張る!
それと並行して、運動することにした。
運動するといってもいきなり走るのではない。
まずは歩くこと。
無理をしないで、公爵家の庭を歩く。
それでも、太った体では、すぐ息が上がる。
汗をかく。
きつい。
そんな時、お兄様の視線を感じるようになった。
そして、ある日。
突然声をかけられた。
「何を企んでいるのかな?
急に何を始めたの?
理由によっては敵にも味方にもなるよ。
話さないと敵になるけど。」
ん~どうしよう。
敵は困る。
じゃ、どこまで話せる?
「何も言わないなら、王太子殿下にこのこと伝えようかな?
黙って変装してまで市井に行ったこともお父様に言っちゃおうかな。」
なんですって?
せっかくこっそり計画を立てて実行しているのに。
水の泡ではないの?
散々迷った。
でも、味方は多いほうがいい。
だから、観念して正直に伝えることにした。
本当に痩せてきれいになりたいこと。
王太子殿下に嫌われて婚約破棄をしてもらいたいこと。
痩せてきれいになっても王太子には隠しておくこと。
話し終わるとお兄様は、真剣な顔になって私を見つめた。
「だけど、婚約破棄されたらお前はどうするつもりだ。
下手すると、この公爵家の評判にも傷がつくぞ。」
「公爵家には傷がつかないようにします。
それには、私だけが平民になればいいんです!」
私がそういうと、お兄様は息をのみ、静かに聞いてきた。
「お前一人で平民として暮らしていこうというのか?」
「大丈夫です。そのための準備もしっかりしていくつもりです。
家にも迷惑は絶対にかけません。
だから、お兄様もどうか協力してください。」
私がそう頭を下げた。
「何か、まだ考えていることはあるようだな。
まあ、これから少しずつ話してもらおう。
お前の気持ちは分かった。
とりあえず今日のところはこれで納得してあげるよ。」
お兄様はそう言って、私の頭を乱暴に撫でてくれた。
どうにか、痩せる計画はスタートした。
明日は、王太子妃教育が王城で行われる。
いい機会だ。
王太子の性格をしっかり見極める。
婚約破棄を成功させるため・・・
本日あと1話投稿します。




