第3部
第10章: 砂漠の市場、裏切りの火種
俺、タカシ、異世界転生のバリア使い。魔王討伐後に100兆ギル(日本円で約100億円)が俺のバリア空間から消え、パーティは仲間割れ寸前。異世界中から賞金首として狙われながら、俺たちは金の行方を追って砂漠の都市「ミラージュ」の闇の大市場に潜入した。そこでは、100兆ギルの一部が「銀の仮面」と名乗る闇商人の屋敷で取引されているらしい。だが、屋敷での戦闘中、銀の仮面の意味深な言葉と、元パーティメンバーのゼノスの怪しい行動で、俺たちの疑心暗鬼はピークに達してる。
市場の喧騒は収まらない。「金庫番タカシが100兆ギルを隠した!」「いや、勇者アレックスが私腹を肥やしたんだ!」「魔王の呪いが金を飲み込んだって噂だ!」と、憶測が嵐のように飛び交う。俺の似顔絵が「賞金首」として市場の壁に貼られ、子供までが「タカシを捕まえろ!」と叫んでる。ふざけんな、俺は被害者だぞ!
銀の仮面との戦闘後、屋敷から脱出した俺たちだが、ゼノスの行動がどうにも引っかかる。戦闘中、俺のバリアに謎の干渉があった。まるで、誰かが内部からバリアを揺さぶったような……。キャンプで、俺はついにゼノスを問い詰めた。「お前、戦闘中に何かしただろ? 俺のバリアに触ったのはお前か!?」
ゼノスは静かに微笑む。「タカシ、疑り深いな。俺はただ、癒やし魔法で援護しただけだぜ。」だが、エルナが冷たく割り込む。「ゼノス、あなたの魔法、昔と違うわ。闇の気配を感じる。」ガロンが拳を握る。「てめえ、影の交易団と繋がってんじゃねえだろうな!」アレックスが「落ち着け」と仲裁するが、彼の目にも疑念がチラつく。パーティの空気は、剣呑そのものだ。
その夜、俺はバリア空間を再チェック。やっぱり、内部からのアクセス痕跡がある。誰かが俺のバリアをハックしたんだ! ゼノスか? それとも、別の裏切り者が? だが、考える暇もなく、新たな襲撃が。今回は、砂漠の盗賊団「砂嵐の牙」。リーダーの女盗賊が叫ぶ。「金庫番! 100兆ギルをよこせ! さもなくば、命はないぞ!」
俺はバリアを展開し、仲間を守る。アレックスの聖剣、エルナの氷結魔法、ガロンの拳が炸裂。ゼノスも癒やし魔法でサポートするが、彼の魔法が敵を癒やしてる……? いや、気のせいか? 戦闘後、ガロンがゼノスに掴みかかる。「お前、敵に味方してたろ!?」ゼノスは冷静に振りほどく。「誤解だ、ガロン。俺はお前たちを助けたいだけだ。」だが、誰もが信じられない。俺もだ。
第11章: 新たな手がかり、深まる謎
戦闘後、盗賊団の落とした荷物から手がかりが。100兆ギルの一部が、「氷の山脈」に運ばれたらしい。そこには、影の交易団の隠れ家があるとの噂。だが、情報提供者は匿名で、ゼノスが「俺の情報網で得た話だ」と言う。ますます怪しいぜ、ゼノス……。
ミラージュを離れ、氷の山脈へ向かう道中、俺たちはさらに追っ手に襲われる。今度は、帝国の魔導兵団だ。「勇者パーティ、100兆ギルの隠匿は帝国への反逆だ! 投降しろ!」って、なんで帝国まで絡んでくるんだ!? 俺のバリアで防ぎつつ反撃するが、魔導兵の指揮官が空間魔法を放つ。俺のバリアがまた揺らぐ! 「くそっ、またか!」俺は叫ぶが、ゼノスがチラリと視線を逸らす。やっぱりお前か!?
戦闘後、エルナが分析する。「タカシ、誰かがあなたのバリアに干渉してる。空間魔法の痕跡があるわ。」アレックスが呟く。「ゼノス、お前、昔はそんな力持ってなかったよな?」ゼノスは肩をすくめる。「時代が変わったんだよ、勇者。俺も進化したってだけさ。」その言葉に、ガロンがブチ切れ。「進化じゃねえ! 裏切りだろ!」俺は仲裁に入るが、心の中ではゼノスを疑ってる。だが、もしゼノスが裏切り者なら、なぜ俺たちに協力する? 何か、もっと大きな策略が……。
第12章: 氷の山脈、謎の女と新たな敵
氷の山脈に到着。そこは、吹雪が吹き荒れる極寒の地。影の交易団の隠れ家は、氷の洞窟の奥にあるらしい。バリアで寒さを防ぎつつ進むが、仲間たちの空気は最悪。エルナが「タカシ、金が見つかったら、まず説明してよね」と冷たく言う。ガロンは「ゼノスを監視しろ、タカシ。アイツが怪しい」と睨む。アレックスは黙ってるけど、俺への信頼が揺らいでるのがわかる。ゼノスだけが平然と、「心配すんな、俺が道案内するよ」と笑う。ムカつくぜ。
洞窟の奥で、俺たちは金貨の山を見つけた。100兆ギルの一部だ! だが、喜ぶ間もなく、新たな敵が現れる。銀髪の女魔導士、アイリスを名乗る奴だ。「勇者パーティ、よくここまで来た。だが、100兆ギルは我々のものだ!」彼女の魔法は、空間を凍らせる力。俺のバリアが凍りつき、動きが鈍る。「くそっ、こんな技初めてだ!」
アイリスが笑う。「金庫番、お前のバリアは確かに厄介だ。だが、影の交易団の『主』には及ばんよ。100兆ギルは、偉大なる計画の礎だ!」またその「主」って奴か! 銀の仮面と同じようなこと言いやがる。戦闘中、ゼノスがアイリスに妙な合図を送った気がした。やっぱりお前、裏切り者か!?
俺はバリアをフルパワーで展開。新技「バリア・オーバードライブ」を発動し、凍結を破壊! アレックスの剣、エルナの炎、ガロンの拳でアイリスを追い詰めるが、彼女は空間を割って逃亡。「次に会う時、お前たちの絆は完全に壊れるよ!」と不気味な言葉を残す。
第13章: 決意と疑惑、終わらない追跡
洞窟から少量の金貨を回収したが、100兆ギルの大半はまだ行方不明。アイリスの言葉が頭にこびりつく。パーティの絆が壊れる? すでにボロボロだぜ! キャンプで、俺は仲間たちに訴える。「俺を信じてくれ! 金を盗んだのは俺じゃない。誰かが俺たちをハメようとしてるんだ!」
アレックスが重い口を開く。「タカシ、信じたい。だが、証拠がない。ゼノス、お前もだ。俺たちに隠してることはないか?」ゼノスは笑う。「勇者、疑うなら俺を試してみな。俺は仲間だぜ。」だが、エルナが冷たく言う。「試す必要があるわ。次の目的地で、あなたの行動を監視する。」ガロンが唸る。「タカシもゼノスも、俺の拳が真相を暴いてやる!」
次の手がかりは、アイリスが落としたメモ。「海の墓場に、金の流れあり。」海の墓場? そこは、沈没船と幽霊がうろつく呪われた海域だ。影の交易団の次の拠点らしい。だが、ゼノスの目が一瞬光った気がした。アイリスと繋がってるのか? それとも、もっとヤバい奴が……?
(物語は続く! 海の墓場での大バトル、ゼノスの真意、アイリスの再登場、そして「主」の影! 100兆ギルの謎は深まるばかり!)