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『猫取り戻し作戦の実行』

――この章では『なつ』ではなく『猫』と表記しています。理由はep2に書いてあります――

「猫を取り戻す!」という決意は強く、自分の行動の背中を押した。

自分の考えをまとめ、いくつかの計画を考えてみた。


(もう一度管理会社に話して猫を飼えるようにしてもらう)

(大家さんに直談判(じかだんぱん)して猫を飼えるようにしてもらう)

(ペット飼育OKのマンションに引っ越す)


さっそく行動開始だ!

とにかく時間はある、仕事をしてないから……

ネットでとにかく調べに調べまくった。

(このマンションって今いくらぐらいの家賃なんだろう……)


すると、ひとつの情報が……


うちが住んでるマンションの隣にある『マンションのある空き室』が()()()()()()()()だった。

このマンションの敷地内にある駐輪場でうちの猫は拾われた。偶然かな?

なんかそれだけ理由で「この情報でいけるかも!」と思った。


早速マンションの管理会社(かんりがいしゃ)に電話をかけた。

「何故隣のマンションが『ペット可』で自分の住んでるマンションが『ペット不可』なんですか?」

しかし、管理会社の回答は

「同じようなマンションですが部屋の間取(まど)りが異なります。

お客様は住んでいるマンションの部屋が『ペット不可』なのは変わりません。」


「はぁ!?」って言いそうになった、

「あなたのところが管理しているマンションで野垂れ死(のたれじに)にそうな猫を拾ってあげたんだぞって!」

と言ってやりたかった、が言わなかった。

言っても無駄だと感じたからだ……

なんとなくこの結末の予想はついていた。

管理会社って、ほぼお役所仕事でルールを守らせるのがお仕事だから。


たんたんと、次の計画の準備をしていく。


(マンションを借りた時にたしか書類もらったよな)

分厚い「賃貸借(ちんたいしゃく)契約書」を書類箱から探し出した。

(たしか大家さんの住所も書いてあるはず……)

「あった!電話番号も書いてある!今すぐかけよう!」

思わず、声をあげて喜んだ。


すぐに大家さんの自宅へ電話をかけてみた。

「〇〇号室に住んでいる△△と言いますが、□□マンションの大家の☆☆さん居ますか?

電話口に出たのはラッキーなことに大家さんだった。


自分はとにかく現状を話した。

なんとか猫を飼うことを許可してもらいたいからいっぱいしゃべった。


「隣のマンションだけ何故ペット可で、うちのマンションはダメなのか?」

「おたくのマンションで拾った猫を保護して育てているんです。」

「ペット不可なら、水回りの故障が多いので引っ越しも最近考えているんです。」

必死に一方的に色々言ったが、正直何を言ったのかはあまり覚えてない。


ただ、しゃべり続けたあとの大家さんの一言は今でも覚えている。


「猫ちゃんなんですね!床とか壁とかひっかかず、他の住民には分からなければ飼って良いですよ!」


なんかあっけなく『ペットを飼う許可』がおりた。正直面食らった。


もっと難航(なんこう)して

「ペット飼う許可がおりないんだったら、近くのペット可のマンションに引っ越します。」

という「最後の一言」を言うもんだと思っていたからだ。


今だから言えますが、大家さんが言っていた飼う条件は電話した時点で守られていませんでした。

(床はまぁいいとして、壁はかなり引っ搔き(ひっかき)傷があり補修テープを貼っている)

(うちの猫は周りに知られまくり。窓辺に佇む(たたずむ)のが好きで、子供たちの注目の的だ。)

自分はいい返事をもらった事に浮かれてていて、全然その事に思い至ってなかった。


とりあえず作戦は実行され、『ペットを飼う許可』を得るといういい結果で終わった。

ただし、この作戦には最後の難関が待っている。「妻への説得」です。(続く)




第2章は『猫を拾って育てる』『猫を里親に出す』『猫取り戻し作戦計画⇒実行⇒その後は・・・』といった感じで続きます

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