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妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります  作者: すみ 小桜
動き始めた運命の歯車

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第32話

 「い、今なんて……」

 『彼は召喚師よ』


 召喚師ってそこら辺にうようよいるもんなの?

 だったら妖精見える人がいっぱいいたっていいし、加護を持っている人だっていてもおかしくない!


 『嘘じゃないわよ』

 「いつからわかってたの?」

 『アーズラッドの代わりに来た時からよ。近づけばわかるって言ったでしょ』

 「なんで何も言わなかったんだよ!」

 『言えば、近づくでしょう? いい? 召喚なんて教わらないと出来ないの。素質だけではダメなのよ。だからスラゼも私を手放せば、召喚が出来ないから召喚師だけど、召喚師ではなくなるわ。私をあなたが見えるのは、契約しているからよ。相手が妖精を召喚していれば、私には見えるわ。勿論相手の妖精からも私が見える。でもね、妖精を召喚するのって召喚師の中でもトップレベルの者だけよ』

 「待って……じゃ加護持ちだって知ったら僕が召喚師だって気がついたんじゃない?」

 『妖精を召喚出来るって普通は知らないの。だから加護持ちがいないのよ。知っていても召喚出来る者が少ないからだけどね。でもそうね。タイミングから言って、スラゼを狙ったっていう事もあり得るわね。ただそれはなぜって事になるけどね。別に召喚師だとしても命を狙う必要なんてないでしょう?』


 確かにそうだ。僕が召喚師だとしても殺す必要はない。逆に自分が召喚師だとばれる。ラスがいなければ、僕は気付けていない。


 「なあ、妖精はなんて言っているんだ? 何を黙っていたんだ?」

 「ツエルさんがつけていた事だよ……」

 「え? それさっき聞いたよな?」

 「とにかく、この街を出よう。それから考えよう」

 「……いや、いい」

 「え? なんで?」

 「巻き込んでごめん。こいつらもいるし、俺が居たらまた狙われるだろう?」


 アーズラッドは、レンカ達をチラッと見て言った。


 「アーズラッドは、どうするの?」

 「それは……」

 「狙われたって?」


 レンカが聞いた。

 二人は、凄く不安そうな顔つきだ。


 「よくわからないんだ。でもモンスターで襲わせたのならそうかなって話」

 「え? モンスター!?」


 レンカ達が凄く驚いていた。


 『もう仕方ないわね。一旦全員でこの街を出ましょう。アーズラッドもね』

 「うん。ありがとう。ラス」


 そうだ。言い争いをしている場合じゃない!


 「アーズラッド。今は一度一緒に出よう。僕も一緒に狙われたんだから僕かもしれないだろう?」

 「はあ? なんでお前が?」

 「どっちにしてもアーズラッドを置いて行って何かあれば目覚めが悪いし」

 「……お前って本当お人好しだな。ありがとう。わかった行こう!」


 よかった。


 「じゃ二人共用意して」

 「「うん」」


 用意と言っても荷物を持つだけだ。

 宿を出た僕達は、森へと向かう。


 『やっぱりつけられているわね』


 うーん。もしツエルさんだとしたら僕が泊まっていた宿を知っているのだから戻ってきていると見張っていてもおかしくはないけど。


 「人目がつくところで襲わないって事は、他の人には知られずに殺したいって事なのかな?」

 『でしょうね。人前で堂々と人殺しをする人はいないでしょう? 復讐なら別かもしれないけどね』


 確かにそうだ。復讐なら殺す事だけが目的かもしれないもんね。その後、自分自身がどうなろうとも。復讐される覚えないし、アーズラッドもないみたいだもんね。


 「あのさ。もしかして森へ向かってる?」

 「うん。取りに行きたい物があるからね」

 「取りに? あ、リアカー? お前、何呑気な事を言っているんだよ。こういう時は、置いて行くんだ! 人前で襲って来ないなら馬車で移動すべきだ!」

 「あれには、色んな荷物が乗せてあるの!」

 「あのなぁ。リアカー引きながら逃げられるわけないだろう?」

 「それは大丈夫」

 「どこが大丈夫なんだよ! 追っ手がついてきてるんだろう? 森へ入れば襲われるだろうが!」

 「うん? そっか。 じゃ二手に分かれよう。三人は道なりに進んで!」

 『そうね。そうしましょう』

 「はぁ? ちょっと待てよ! お前が狙われているかもしれないとか言っていなかったか?」

 「二人を頼んだよ!」

 「おい!」

 「えー! スラゼお兄ちゃん!」


 レンカが声を上げるも追いかけてはこない。


 「先に行っていて!」


 三人は納得してくれたのか走り出してくれた。

 よかった。



 走って森の中を駆け抜けたので一時間かからないでリアカーに辿り着いた。


 「はぁ。疲れた」

 『スラゼ、上から逃げるわよ』

 「うん? 上?」


 何となく後ろから気配を感じ振り向くと二人の人影があった。


 「ツエルさん……」


 どうしてこっち!? って、追いかけられているってラスも何で言わないの!


 「もしかして二手に分かれたとか?」

 『ううん。私が感知したのは二人だけ。つまり狙いはあなたね』

 「え!? じゃ、召喚師だからって事?」

 『スラゼは、私が召喚師の話をしたけど気づかなかったのね。彼に召喚の仕方を教えた存在がいるって事を』

 「あ……」


 そうだ。ラスの言う通りだ。素質だけでは召喚できないのなら教えた人物が絶対にいる!

 もしかしてあの人がそうなの?

 だとしてもなぜ僕を殺そうとするんだろう? それとも召喚が出来るか試したとか?


 「僕に何の用? どうしてつけ回すの?」

 「俺は、シャドウのマスター、カリルと言うもんだ。悪かったな。試させてもらった。どうだ? シャドウに入らないか?」

 「言っている意味がわからない。僕はもう、自分でクラウンを立ち上げている。それ、ツエルさん知っているよね」

 「あぁ。聞いている」


 答えたのはカリルさんだ。ぽんとツエルさんの肩に手を掛け言った。


 「君、召喚師なんだろう?」

 「……いいや。召喚の能力はあるようだけど、召喚師じゃないよ。できないからね」

 「だったら教えてやるよ。だからこっちのクラウンに入りな」


 どういう事なんだろう? 襲ったのはなぜ?


 「僕は、街を移動しなくちゃいけないんだ」

 「あぁ。袋を配って歩くんだっけ? 錬金術師にならなくてもそれだけで十分利益になるんじゃないか?」

 「え……」


 チラシを配る話はアーズラッドにしたけど、そっちは話してないよね?


 『そう言えば袋の名前、私の名前になっていたわね』


 そっか。冒険者カードを見たから気づいたんだ。


 「わかっているなら……」

 「じゃ不成立って事で。ツエルやれ!」

 「え!? 話が違う!」

 「違わないだろう? さっさとやれと言っている」

 「なぜだ! 今まで一度も」

 「っち」

 「うわぁ」


 え? 何が起こっているの?

 喧嘩を始めたと思ったらツエルさんが苦しみ出した。

 両手で頭を抱きかかえるようにもがいている。


 「や、やめて! ツエルさんに何をしているの!?」

 「あははは。お人好しだな、お前は」


 カリルさんからは、そう返ってきただけだった。どうしたら……。


 『そういう事……』

 「え? どういう事?」

 『左腕に着いている腕輪見える?』

 「あ……あれってもしかして」

 『そう。あなたと同じく魔法が入れてあると思っていた』


 思っていた?


 『あれは奴隷リングね。そう見えない様に加工されているようだけど。チェック』


********************************

 マジカルリング【奴隷リング:Sランク】

 【主者:カリル】

 制限:ツエル【リュゼラ】

 【製作者:アラーダルダ】

 魔法:ヒール

 【意思度:50%】

 【束縛/自死不可】

********************************


 え? リュゼラ……。


 『【】の中は、隠されている部分よ。私が奴隷リング製作者より能力が上だから暴けたの』

 「向こうは、僕だってわかってるの?」

 『少なくともカリルはわかったから襲ってきたのでしょうね。でないと、理由がないわ』


 そんな……。お兄ちゃんを見つけたのにこの状況どうしたらいいの!?

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