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妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります  作者: すみ 小桜
再会

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第25話

 「焼けたよ~」

 「はーい!」


 僕達は今、トミロロイド領を渡り歩いていた。国の中で二番目に大きな街があって、次はその街に行く。そしてそこで、錬金術師にもなろうと思う。


 「やっぱりチーズおいしいね」


 色んな街の食べ物を見て歩いているうちに、アレンジして食べるのが僕達の楽しみになった。今はチーズに三人してはまっている。


 「うんうん」


 サツナは、レンカの言葉にもぐもぐしながら頷いた。


 「次に行くカラドセラは広いから迷子にならないようにね」

 「「はーい」」


 鳥肉の中に、刻んだ野菜ととろーりチーズ。うますぎる。

 レンカも狩りが上手くなったし、サツナもファイヤーボールを上手く扱えるようになった。

 そして、僕の料理の腕も上がった!


 納品する袋500枚も出来上がったし、食べ終わったら街へ行きますか。



 街は、人で凄かった。リアカーを引いているので、邪魔と言う顔をされながら歩く事に。

 今までで一番目立っているような。袋を納品したら、リアカーは森にでも置いて来よう。


 二人には外で待つように言って、僕は商業協会に入った。


 「ではお願いする」


 剣を腰にさし、立派な鎧を着た人がクルッと僕の方へ歩いて来る。僕の方は中へ。


 『今のあの人、召喚師だわ』

 「え!?」


 もうカウンターが目の前だった為僕は、袋をぼんとカウンターの上に置き、出口へと走った。


 「ちょと、君!?」


 僕と同じ銀の髪だった! お兄ちゃんかもしれない! 歳はちょっと上に見えたけど、あういう格好をしていたからかも。


 慌てて外へ出たけど、姿はなかった。


 『落ち着いて! 召喚師だと言っただけでしょう?』

 「今の人、剣士の格好をしていたけど、どうしてわかったの?」

 『あれぐらい近づけば召喚師だとわかるのよ。勿論、召喚の能力があるってだけよ。あの人は、召喚師ではなく剣士だったでしょう?』


 誘拐されたんだ。もしかしたら剣士として育てられているかもしれない!


 「おかえりなさい。スラゼお兄ちゃん」


 僕がボーっと立っていると、レンカ達が近づいてきた。


 『そう言えば、袋置くだけ置いて来たけどいいの?』

 「あ!」


 ラスに言われ、慌てて中に戻った。

 カウンターの内側では、袋を鑑定しているようだ。


 「すみません。ちょっと思い出した事があって。スラゼです。袋500枚、納めに来ました」

 「あ、やはりそうでしたか」

 「あの、すれ違いに出て行った人って……」

 「あぁ。ここの領土の護衛団の人だよ」

 「お名前は?」

 「エクラゼルさんだ。若いが腕がいいらしい」


 エクラゼルさんか。名前違うな。


 「はい。今回の分」

 「あ、そうだ。錬金術師協会ってどこにありますか?」

 「それなら街の中心部だね」

 「ありがとうございます」


 街の中心部か。やっぱりリアカーは、置いて来よう。


 「スラゼお兄ちゃん、どうしたの?」

 「え? あ……ドジだからお金もらうの忘れちゃった」


 そう誤魔化すと、二人はドジだぁっと笑った。


 「この街、人が凄いからリアカーは森に隠しておこう」

 「うん」


 二人は頷いた。

 一時間かけ街の外へ行き、更に一時間かけて森の中にリアカーを隠した。どこもかしこも人だらけだ。Fランクの森だと、普通に人が採取していた!

 配るチラシをふろしきに包み持って街へもどると、昼過ぎだ。


 「お昼どうする? 何か食べる?」

 「「食べる!」」


 二人は声を揃えて答えた。

 錬金術師協会には、ご飯を食べてから行くことにした。


 ここの名物、もちもち玉。もちもちした食感の皮? に包まれ色んな具が入った食べ物。この皮は、食感どおり『もち』というらしい。

 具も甘いアンから甘辛く味付けされた肉が入っていたりと色々だ。

 大きさも一口サイズからずっしりと重い大きさまで5種類。

 僕達は、色んな具を食べたかったので、一口サイズのを色々買った。

 ベンチに座って食べる事にしたんだけど、座れるベンチが無い!


 「凄いね。人がいっぱい」

 「うん」


 イスを持ってくればよかったかも。どうしようかな。


 「宿をとって部屋で食べる?」

 「あ、それがいいかも」


 レンカが答えると、サツナも頷いた。


 えーと。冒険者用の宿は……。

 冒険者用ではないけど、この街の宿屋は高かった。なので素泊まり専門の宿屋に冒険者は泊まるらしいけど、それでも他の街に比べれば高い。

 素泊まりの宿は、街の端にあるのでそのまま向かった。


 チラシも渡し、部屋でくつろぐ。布団はあるようだから取りにいかなくてすみそうだ。

 あぁ、このもちもち玉おいしい。この皮の食感が癖になりそうだ。


 「これ、おいしい!! また食べたい」


 サツナが言った。

 毎食これにするのだけは、勘弁してほしい。きっと飽きる。



 二人を宿に残し僕は一人、錬金術師協会へと馬車で向かった。街が広すぎて馬車で移動しないと着くのが夜になるかもしれないからね。

 僕が見た建物で大きさがナンバーワンが更新された。

 錬金術師協会の建物は、商業協会より大きかった。しかも囲いがあるんだよね。それで門番までいる。凄い。


 「あの、中に入ってもいいですか?」

 「うん? 依頼か? 依頼なら冒険者協会で受け付けている。そっちに……」

 「あ、いえ。そうではなくて、錬金術師になりたくて」


 そう返すと、ジロッと見られニヤッと口元を上げている。僕でもわかる『お前じゃ無理だ』そう思ったんだ。


 「それも冒険者協会で出来るようになっている。そちらでお願いします」

 「え! わかりました。ありがとうございます」

 「あ、一番近いのは、隣の建物な」


 と左を指さすので、くるっと顔を向けると遥か向こうに見えた。錬金術師協会の敷地広すぎない? 10分は歩かないと着かない隣って……。


 「ありがとうございます。行ってみます」


 そういえば、一番近いってここって複数あるんだ。どっちにしても冒険者協会にもいかなくちゃいけなかったからちょうどよかった。


 『あなたが生まれ育った村とは大違いね。凄く広いわ』

 「うん。なんか同じ国だとは思えないね」


 歩く事10分、冒険者協会についた。ここも大きな建物だ。

 建物の中に入ると、広いけど冒険者もいっぱいだ。

 さて、どこに行けばいいんだろう?

 えーと、Eランクの受付は……あった。

 よくわかんないけどすいている。


 「あのすみません」


 そして、カウンターに係りの人がいない!?


 「おや珍しい」


 珍しい!?


 「仕事かね」

 「あ、えーと、クラウンラスです。この街に滞在します」

 「あぁ。それをいいにここまで? 街の端にある4か所のどれかでよかったんだよ」

 「え!?」


 そんなにこの街に冒険者協会があったなんて。


 「あ、それと錬金術師になりたくて。登録とかもこちらで出来るって聞いたんですけど」

 「錬金術師? 誰かに習ったのか?」

 「あ、いえ。あ、そうだ。このふろしきみたいのを作れます」


 袋を包んで持って来たふろしきをカウンターに乗せた。係りの人はそれを手に取った。


 「これはどんな効果が?」

 「重量半減の効果がついています」

 「ほう。それを君が作ったと。鑑定してもよろしいか?」

 「どうぞ」


 ふろしきを持って中へと入って行った。

 僕は暇だし何気なく辺りを見渡すと、ちらちらと僕を見ている人達がいる。

 うん? なんで?


 「え? 目立ってる?」

 『どうやらこのランクでこの建物に来る人はあまりいないみたいね』

 「え?」


 よく見れば、FもDもカウンターはあるものの受付の人も居なければ、訪ねて来ている冒険者もいない。

 もしかして、この建物にいるEランクの冒険者って僕だけ? もっと言うと、Dランク以下なのって僕一人?

 そんな事で目立つとは思わなかった……。

 次からは、街の端に行こう。


 「お待たせした。確かに製作者もあなたになっていた。これが用紙だ。これに記入して冒険者協会に持って来て下さい。あ、ここでなくても大丈夫です」

 「はい。わかりました。ありがとうございます」


 僕は用紙を受け取り、そそくさとその場と立ち去った。

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