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第三章 「鎖に繋がれしもの」 4
赤色を基調にしているが青、黄、緑色が所々に散りばめられた、カラフルな羽毛をした鳥だ。
「なんだこの鳥?」
「オウムのオームちゃんよ」
オヤジはオウムを腕へと乗せ変え、大口を開けて笑った。
にしても、さっきのトリスタンに比べて随分と雑な名前をつけたな。
「で、その『オーム』ちゃんが一体何の用なんだ?」
そう言いながらオウムの首を撫でると、オームはうっとりとした視線をこちらへと向けてきた。
「だから~。そのためにアタシたちがいるんじゃないの」
なぜか猫なで声を上げるオーム。
「何を言っているんだ?」
「ナニってナニよ? おにーさん、むな志ちゃんにどうやって壁を乗り越えるか聞いてたじゃない」
「あ、ああ……。って、近くにいなかったのによく聴こえたな」
「鳥のチョーりょくを舐めるんじゃないわヨ」
そう言うとオームはオヤジへと振り返り、
「準備はバッチリね」
「何の準備だよ?」
と突っ込む俺に、「潜入作戦の準備よ」とオヤジは答える。それから、全エリアのグループが集まっていることを確認すると、リーダーたちへと招集をかけた。
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