プロローグ②
亨哉が白藤家から出て2年後、苗字を剥奪されたがために、彼は白無亨哉へと改名した。
生きていくために、亨哉はもらった餞別金を使って武器を買い、『狂災』を狩ってはその素材を売る生活をしていた。
外の世界で一人で生きていくために、亨哉は剣術を仕組まれていた。
父上様様である。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
亨哉は彼と同年代と思わしき人の群れに交じって目の前にある大きな建物の門の前で立っていた。
ここは、狂災に対抗できる人材を育成する学園である。
魔法適正があれば誰でも受けれる学園だ。
なら、なぜ魔法適正の無い亨哉がここにいるのかというと、彼はこの学園で『それなりに』地位にある人物から推薦を受け、3年間学園で使う費用全部を推奨した側がすべて受け持つと言われ、「興味はあったし、甘えようか。」と亨哉がその話を受けたのである。
「広いって知ってたけど、これは予想以上だな」
ACDHWパイロット育成学園は街一つが入るくらいの大きさである。
そのため、買い物等は基本的に学園敷地内で完結している。
「今日は入学式なのに、迷子になりそうだなぁ」
亨哉が独り言を発し終えた瞬間、『狂災』の出現を警告する音が鳴った。