75 天才
本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい
8/16 19:00
「どうも遅くにすみません、王都で機工師をしていたキーロと申します お手紙を頂いていた件でお伺いしました」
「お話はお伺いしております、あちらでお飲み物をご注文して少しお待ちして下さい」
義足の青年が受付で挨拶を済ませると右側の小奇麗な場所へと通される
ここはディーン王国
南門を入って少し東に進むと街に似つかわない球体の建物がある
『キドナ総合ラボ』
扉を開けるとすぐ正面には受付があり、左右共に広く見渡せる様になっている
右側ほとんどがカフェやバーといった休憩出来るブースになっており関係の無い住民も気軽に行き来している
左側にはいくつかの個室や会議スペースがあり、少し奥には講義会場も設けられている
キーロはカウンターでコーヒーをもらうと広いスペースを見渡す
(綺麗な所だな~、近代的とでも言うのだろうか ん?あれって昨日の)
「それはそれは凄かったんですよ! なので是非そこの喫茶店もご贔屓にお願いします」
四人掛けの席には三人が腰を掛け、茶髪の行商人が目を輝かせながらついこの間の出来事を自慢気に話している
「そうですか、なるほど それは非常に興味深いですね」
知的そうな金髪ロングの眼鏡をかけた男は穏やかな顔つきで行商人の話に頷いている
「ご依頼があればもちろん私からお届けでも構いませんよ? あ、でもお手数ではありますが注意事項もあるでしょうし一度詳しくお話した方が良いとは思いますが」
「ふむ、では私が一度直接出向いてみましょう 四日後であれば早い時間には迎えるハズですが」
ツンツンした青い髪の青年が金髪の男に伺いを立てる
「えぇ、お願いします 先日国から直々に依頼はお送りしているのでその注意事項と言うところを確認の程宜しくお願いしますね」
「承知致しました」
(おぉ! やりました、これで少しはカセンさん達のお土産が増えたのでは!? ん?)
「おや? 君は、、確か昨日チエさんの所でお会いし~ましたよね?」
行商人がキーロを目にすると気兼ねなく声をかけて来る
「お知り合いですか? では私達はこれで、わざわざ足を止めてしまい申し訳なかったですね」
「いえいえいえ! とんでもない!! ディーン大国の軍師様にお声かけして貰えるなんて、是非とも今後もよろしくお願いします」
深々と頭を下げる行商人に軍師と言われた金髪の男は軽く微笑むと青髪の青年と共にラボを後にする
「、、、ふぃ~」
「え! 良かったんですか? 大事な交渉中だったのでは?」
「あ~、いや~すいません 助かりましたよ~」
「え?」
この行商人リッツは取引後に商人仲間とラボで休憩していた所を先程の男達に声をかけられたのだとか
「いやはや、王都に続きディーン大国でも大物とお話出来るとは 商人たる者、初手で長々話す訳にも行かず 本当に助かりましたよ」
(取引出来るまで絶対繋いでやるぞ~)
「ハハハ、そうなんですか~? 商人論は良く分かりませんが」
「これも何かの縁です、夕飯まだじゃないですか? 御馳走しますよ!」
「あ、いや~僕もちょっと人を待っていまして」
「もしかして! 昨日言ってた女の子ですか?」
「え~と、そういうのではなくて」
「あ!多分同い年くらいですよね?おいくつですか? いやぁ!日頃はグイグイ行かないんですけどね、ここ最近仕事が順調でしてね 明日はお休みなので誰かと飲もうかな~と思ってた所なんですよ~」
「ふふふ、では私もご一緒して宜しいでしょうか?」
二人は声のする方へ一斉に振り向く
「時間も時間ですしどうせなら飲みながらお話ししましょう? ねぇ キーロ君」
背は二人とさほど変わらない170cm無い程度
青髪碧眼 毛先には緩くパーマがかかっている
何かの講義終わりなのだろうか、着ていた白衣を脱ぎ畳むと膝の上に置き
カウンターへ軽く手をあげると
「すぐにお伺いします!」
カウンターから店員が急いで駆け寄って来た
「私はキドナ お二人は何をお飲みになりますか?」
二章 完
や~~~っと二章終わりました
言うて日数10日も進んで無いんですけどね
いや~書き始めて3か月ちょっとですか、長くて短いってやつですかね、、
時間が無きゃ絶対書けて無いわ、書き物してる人達すげぇなって実感してます。
ありがたい事に思った以上のブクマ、フォロワー様がががが
全部のサイトでもうそろ50行くのでわ? 凄い励みになります
物語的には説明が終わった程度ぐらいでまだまだ続いて行きます。
キャラクターが徐々に増えてるので一回サブキャラも合わせて説明乗せた方が良いのだろうか?
とりあえず~、12月! お忙しいとは思いますが手洗いうがいして健康に気をつけて下さい。




