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5 再会

本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい

4/10 11:20


ゴトン


「くあああ! うまい!」

豪快に大きめのジョッキを飲み終えるのは真っ赤なポニーテールだ


「お姉さん良い飲みっぷりだね~ おかわりいる~?」


「あぁ!美味かった、アイリ! 同じのをとりあえず6つ程頼む!  あと適当に食べる物を」

頼み方は少し無茶苦茶だがアイリと呼ばれた少女は淡々と準備をする


「すごいね~  ふふ、田舎町だけどお昼前から飲む人は流石にいないよ~」

まだ昼にもなっていない時間なので客は一人もいない

それもそのはず つい先程の事だ


紺色のツインテールをしたこのアイリと言う少女は食事処の店員なのだが

開店前に入り口を掃除している所をカセンが一方的に口説き?

準備中だった所を開けさせた様なものだ


「カカカカ 死ぬ手前じゃったからのぉ」


「え~ だとしたら先にご飯だと思うけど~」




ゴトゴトゴトン

片手に持った3つのジョッキをテーブルに置く


「まぁあっしは酒で出来ているからのぉ~ んく、んくんく   んくんくんく」

ゴト、、ゴト、ゴトン

すぐに空になるジョッキが1つ 2つ 3つ


「そんな一気に飲んじゃうと酔っ払っちゃうよ?」

ゴトゴトゴトン

もう片方の手の3つのジョッキをテーブルに置く


「こういうのではまず酔わんのぉ、んくっんっく!んっく!  くあああ!」

ゴト、、ゴト、ゴトン

以下略


「食べるものって何でもい~の~?」

カウンター越し 目の前でカチャカチャ何かを作り始めてくれるが


「お~、なんでも食うぞ あとこれよりキッツいのを同じくらいの量で頼む」

作る暇を与えない



「うわ~ すごいな~  う~ん、、うんそれじゃ~強めの持ってくるからちょっと待っててね~」

店員のアイリは小走りでキッチンの奥へと引っ込む


「おぉ!楽しみじゃの~」


「あ!」

ひょっこりツインテールの片方が見える


「ん? なんじゃ? 無ければ原液でも問題ないぞ?」


「あはは、違う違う!食べるものは・・~のかな~? って 作る時間が無いから・・」

声がこもって聞こえなくなる


「ふむ、ぜんっぜん聞こえん  戻って来てからがいいかの」




「これ!キッツくて誰も飲まない~ってパパも言っててさ~」

奥から何やら怪しげな瓶を持って来る


「ほぅ、、真っ赤じゃのう」

タグには『ドラゴンブラッド』と中二の様な文字が書かれ、液体は血液の様に赤い


「お姉さんみたいな鬼の種族の人ならいけるのかな~って」


「お~お~、面白そうじゃの んじゃあ遠慮なく頂くぞ?  あ~? あと食べるものがなんじゃて?」


「? あ、ごめんごめん調理時間が無さそうだから干し肉とかでも良いのかな~って」

もう片方の手には大きめの保存食を握っている


「お~、十分じゃ! アイリは仕事が出来る子じゃのぉ」

立ち上がりカウンター越しに頭を撫でまわす


「あはは、お姉さんたらしだな~  待っててねお肉切っちゃうから」


「あ~硬いだろうしあっしがやるぞ      ほれ」

簡単にいくつかにねじり切ると一口頬張る



「へ~  すごい さすがだね~  火の国の人ってみんなこんななの?」


「ん~むぐむぐ、皆かは分からんが鬼は出来るんじゃないかの? まぁ普通にそのまま齧るでも良かったんじゃがの、ずっとガジガジするのも見栄え的にの」


(ねじ切るのは見栄え的に良いんだ?)

「王都で傭兵さん募集してるからお姉さんやればいいのに~」

心の中でツッコミを入れつつドラゴンブラッドを開ける



「あ~場合?次第ではやらなきゃの~」


「騎士様になったら教えてね~  はい!どうぞ~」

問答無用とばかりにジョッキで出て来る


「きたきた! う~んうまそうじゃの」


ガタン!!

ジョッキに口を付けた所で入口が勢いよく開く



「あらあら  今日はお昼前から来るね~、いらっしゃいませ~」

アイリは普通に営業スマイルを浮かべる



「カカカ 起きたか        青年」

カセンは入り口に立つジンを見るとそのままジョッキを傾けるのであった





4/10 11:40


「えっと、色々あるんだけど   まずは助けてくれてありがとう」

深々としっかり頭を下げる

二十代前半くらいに見える小娘相手ではあるが命を救われている様なものである、素直に頭が下がる


「うむ、中々分かっているじゃないか青年」

にしし顔でカウンターの方へ顔を向ける


「あの、カセンさん で良いんだよね  リィンちゃんから聞いたんだけど、俺はジンって言うんだ 本当に助かったよ」

もうすっかりこの世界ではジンで通すと決めた


「お姉さんカセンさんって言うんだ~  で~? ジンさんは何飲むの~」

店員のアイリが脇から入って来る


「あ、じゃあまず水もらえるかな」(出来れば早急に!)

ずっと飲みたかった物である


「ご飯も食べるのかな~? 適当にカセンさんの追加してくから決まったら言って~」

マイペースに見えるが様々な客相手をしているせいかこの娘もまたテキパキしている



「あのさ、礼をして早々にまず1つ目なんだけど~    お金 返して欲しいんだよね」

目線はカセンの足元に転がる赤いリュックである


「あ~もちろんじゃって盗みゃせんよ  くふふふ、まぁ座れ座れ!」

とニタニタ顔で隣の椅子を引くと再びジンを見つめる


「あ、うん  じゃあ」

「しかしのうジン   こんな大金を持って  丸腰で どこへ行こうとしてたのじゃ?」

間髪入れずに続けてくる


「あ え、、っと」

言って良いものなのか隠すべきなのか

こっちが分かっていないので何も言えないのもある

逆に情報不足なので聞きたい事は山ほどある

いっそ吐き出してしまいたいのだがまずは金を取り返したいし


等々深く考えて固まってしまう



・・・・・・



もぐもぐ

「ん~? あ~、とりあえずあっしは一応命の恩人じゃからの 飯くらい奢ってもらう覚悟で食うとるからの?」

カセンは空気を読んだのか、干した肉らしき物を齧りながら軽口を叩く


「あ!うん、それくらいはさせてもらうよ、好きなだけ食べてよ」

もう大量に飲んでいるとは思ってなどいない


「んっくんく  くあああうまい   お~お~!中々良い男じゃないか  まぁ色々あるんじゃろうし、よし!ジンも飲むぞ  そしたら喋りたくもなるもんじゃ」

ゴトン

こちらも間髪入れずにカセンの目の前に赤い液体の入ったジョッキが置かれる


「お~、アイリ! ジョッキもう一個くれぃ」

「はいは~い、聞こえてるよ~ 漬物と~ ほい!ジョッキいっちょ~」

きゅうりらしき漬物と赤い液体の入ったジョッキがもう一つ並ぶ


ジンはどっちかと言うと酒は好き  と言うか大好きだ  だが


(これは 飲めるのか? え?血?めっちゃ赤いけど、ニオイも  カンパリとかそういう系ではないのだが)


「くううううあああ! これは良いの~ アイリ!おかわり入れてくれい」

と考えている間に小娘が飲み干している   ので


「・・・いただきます!」

引くわけにもいくまい


慎重に一口入れゆっくりと喉を通    せずに地面へと吹き出す


「ぶふあ!ごっふ ああああああ  な、に!?  ああ焼けゴッホゴホ  氷、水」


「あ~あ~あ~ ジンさんは普通の人だったのか~ ごめんね~  おみずおみず」

アイリは急いで水を汲みながら拭くものを探す


「お~! ぷは!あっはっはっは もったいないの~」

カセンはケタケタ笑いながら悶えるジンの背中を擦る






10分もすると大分落ち着いて来た?のだが


「口に含んだだけなのに軽く酔って来たよ、カセンさんは何?人間じゃないの?」

二日酔いからの迎え酒?もあり軽く酔った三十路が絡みだす


「カカカ、良い顔色じゃの~ 別に呼び捨てで構わんぞ?  ん~やはりと言うかなんと言うか」


「ん?」


「ジンは違う世界から来たのか?」


!?



ドキっとした  自然と目が見開く


「あはは、酔っぱらってきましたか~、はい!ちゃんと調理したものですよ~」

アイリが何かの炒め物を出す が


流すべきではないと思った


「しょ、しょうなんだ!!  だから 色々と教えて欲しい  もう一度  あの  助けて欲しい!!」

酔いのせいか焦りのせいか、噛み 噛み倒し 勢いで立ち上がり  声は大きくなる

さっきまで悩んでいた事が勢いで全て口に出る



少しだけ場が止まった



がすぐに豪快な笑い声が響く

「カカカカ しょうなのか? ふざけてるのかマジなのかわからんのぉ」


「何かプロポーズみたいでしたね~、キャー」




「えーーーー」


色々考えていたのがバカみたいだ


書き直そうかな~ってくらいたどたどしいところがあるのですがわざと残してます

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