449 謀略
本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい
4/10 14:10
賢く気高い?彼女等?
語弊はあるが、賢い奴らを長く泳がせたのは私だ
勿論、今、現状の働きに不満なんて無いさ
予測をした上で間違いの無い様、結果までを繋ぎ尚しっかりと自分で確認までも欠かさない
こちらから詳しく聞かないでも知らない事まで徒然とした様子で教えてくれる
素晴らしいビジネスパートナーだ
まぁ、利口かと言うのならとんでもない、何処か情緒が足りないキドナは知らない者からすると恐らく不良品
単純に壊れている イカレテイル
だから尚更、今アレが完璧に治ってしまわない事を願うばかりなのだ
言うなればこの世の理
全てに関して何処までを理解し、何処までの事を解ってしまっているのか想像がつかない
柔軟?
純粋?
そんな単純な物では無いから恐ろしい
それはまるで幼児 とでも言おうか
様々な事に興味を持っている上、本当に不安になる程の集中力で吸収を繰り返す
無邪気に
彼女は遊んでいるのだ
我ながら何を求めているのかなど想像が出来ないくらいには間違い無く天才
だから困ったものだ
もう片方はヴェヌと言う少女
自我の強い厄介な生物だった為、多少理解に苦しむ部分には興味を持った
が
所詮半分は人間だ 予想がついてしまった
もう半分に関しては勿論
『二人共』に扱いやすく
役立つだろうと思ったからだ
4/10 14:10
従者が静かに隣の部屋へと繋がる扉に手をやった
「外に連れ出してやると良い、彼女も喜ぶ筈だ」
珍しく軍師レイが淡白な台詞を吐くと
「おああ!ベーちゃん、おおおちょち久しいよなー」
両腕、、では無く
両翼を
バタバタと羽搏かせ少女が飛び込んで来た
「レンちゃん!! レンちゃん!どうなの?何もない?」
「えーなにがー?何も? おお? なんもねぇが?どした?べーちゃん なぁに酷ぇ顔してんだ?疲れちゃってんじゃねえんかい?」
頬
いや、目の下、隈部分をゴシゴシと撫でる親友はとても 平和そうだったから
「っ ふふ いあ、自分は大丈夫 レンちゃんも大丈夫なら、、良かった」
身形を軽く見回してから深く胸を撫で下ろし
頬に触れ
「んでもそんな汚い!みたいな言い方止めてー?」
指を差し
「違ぇってー!べーちゃんは汚くねぇよー綺麗綺麗 ほんっとほっぺとかちょお美味そうよ?」
昔と変わらず
「やm、まxt、ちょおお マジで食おうとすなって」
互いにケラケラと笑った
「あっははは、気持ち悪ぃからペロペロとかまではしねぇよー でもやわっけぇからなぁ!」
「 はは、そっか レイ様 約束 守ってくれてたんだ」
何処を見ても健康そうだし
「あぁ?レイ様優しいよー? な~んも不自由な事とかねぇし」
表情だって
「、、ぅ うん でも」
晴れていないのは自分の方だ
だが、そんな事さえ見通していたのだろう
タイミングを見計らい
横槍の様
「疑り深いものだ、まぁ、確かにセレンが思っている程の綺麗な話ではないがね 偽ったりしたら後が怖いだろう?」
軍師が瞳を射貫く
きっと当人からすると虫を払う程度なのだろう
けど、正直、様々な事に対して勝ち目が無いと分かってしまい
恐怖対象になってしまっているからこそ!
ぐぐっ と食いしばり
、、腹が煮えそうになる言葉を飲み込む 間に
内部を握り潰すかの様
「いんや!オレはレイ様に救われてんだから何されても良いんだぞ? もっと役立てんなら何でも言ってくれぃ! 分かる様になー?」
我が友のセレンが
嬉しそうに声を上げた
それに見かねた従者が場を繋ぎ
「しかしヴェヌ、聞いたぞ? 国へと帰る前に賃金を使い果たしていたとかなんとか どうやって帰って来たんだ?」
態々声を掛けてくれた
きっとスワっさんにでも報告を受けたのだろう
ほとんど上の空だったが
「あ、あ~あっちでお友達になった人が居まして、商人さんにのっけてもらったんスよね~」
辛うじて涙を流す事は免れた
三角関係的な




