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448 類似

本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい

4/10 14:05


防音施設と言う訳でも無いのに静かな個室

それなりに人払いがされているのは明らかだ

それでも

大きな音を立てればすぐに兵がやって来るであろう


なのに



バン!!



部屋の装飾に引けを取らない程度には少し目立つ髪型の少女は

瞳孔を開き

机に掌を叩きつけ

まるで響くかの様

「 っ  レンちゃんに何かしたんスか?」

ごくりと喉を鳴らしてから眉と口角を下げた


「ふふ、信用が無いな 約束をしただろう?『手は出さない』 と」


何とも言えない表情のまま


「 何度も言ってるじゃないッスか、でも、その言い回し 信用ならねーんで止めて下さいッスよ」

歯を食いしばり

途中途中、睨みを利かせるニールの顔色をうかがいつつも本音を漏らした


しかし、それに注意を受ける事は無く


「ふむ、君は彼女の保護者なのかな? 大丈夫、少なくとも此処に居る私達は君の味方だ   だけど  お互い様だろう?ヴェヌ」

軽く合図を送った主人がやれやれとばかりに首を振り

そのまま話を続けた

「教えてくれ、君は何がしたいんだ?どうにも場を掻き回して楽しんでいるだけ という具合には見えなくてね」

席を立ち

「キドナの用意している映像は君を通して映しているんだ、全て見られていると分かっているのにも関わらずあの行動をする意味が分からない」

ゆっくりとテーブルを回り


独り言の様


だが


瞳を抉るかの様

「自分で操作が出来るのか、もしくは政治について大きく変化を求めていて私やキドナへ対してわざと別方向からアクションを加えたかった  とするのなら 意味は、、何だろうね?」

確認を繰り返す


「、、ただの、嫌がらせッスよ」


「ふ、ははは、嫌がらせか  ふふふ まさか?そんな低能な愚か者では無いだろう?ヴェヌ 君は賢く、守れる範囲の仲間を大切にしている娘だ」


「守れる範囲 だけに見えるっスか?」



そして



「ふふ、意地悪を言っている訳では無いよ? なんだ?正反対な、気になる人物でも見つけたのかな?」


仮説を一つ


「もしくは賢者の石としての彼に興味が湧いてしまったか?」


二つ


「それと態々(わざわざ)あの変態、いや、失礼 ドビーの為に動いていた所も気になる」


三つと並べ終え


背後でピタリと止まった



少女は自然と表情を固めたまま


「全部遠からずってとこッスね  ねぇ、レンちゃんの話をするんじゃないんスか」

濁しきれずに声を少し震わせた


「流石にいさぎよいな 『本当の目的』 でも見つけてしまったのかな?」


「うああもぉ!そうっスよ、はいはいソレで良いッス、自分レイ様に心理戦で勝とうとか思って無いんで  楽しんでるトコ申し訳無ーんスけどレンちゃんの件!初めてくれないっスか?」


「ははっ、長かったね つい、君が敵に回ってしまうのではないかと恐れてしまったのだ  セレンは心身共に健康だよ」


「なら、良ッス  じゃあ、あれっスか?自分に次何かしろってのがあって、そっちが本題とかスか?」


「やっぱり賢いね、私は期待しているのだ まだまだプログラムは序盤だからね」







「君達には活躍して(役立って)もらわないといけないのだから こんな所で躓かない様にしないと」








その笑み

関わるうちに分かった



器量



思考力



いや




読心術やテレパシーのレベル




ホログラムで寄るだけでも動きや行動で読まれるだろうから

出来るだけ近づかない様に意識していた


ディーン王なんか一切興味無い


どちらかと言うと施設や政治を作り上げたこの人とは信念が近いから、、根っこが見えにくいというだけだ



あぁ



回りくどくて まどろっこしい





あぁ





嫌だなぁ


裏側の答え合わせは徐々に

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