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447 弱点

本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい



第一印象は少し露出の高い ただの子供

無駄に色気付いただけの軽薄で頭の悪そうな人間

言えば虫けらと同程度だった


その少女に見せかけた正体不明が


【あ、どうも、あのー『此処』に入って来たって事は多分偉い人スよね?】


何の前触れも無く現れたのは



研究施設の最重要区域だ



何処から侵入したのか

もしくはキドナの興味本位で野放しにでもしているのかは分からない


だがソレは、まるで自分が迷子かの様に少し眉を下げ、困った表情を張り付けている

その癖ヘラヘラと薄ら笑いを浮かべながら

何も考えてなさそうな口調で声を掛けて来た


どう見ても薄着の着衣に武器の類は見当たらず

明らかな丸腰

危機感無く、無防備そのもので部屋へと入ったばかりの私に近付いて来たので




即座に薄い胸を刺した




のだが


手ごたえ無く


【 ぇ あ、あぁ おわああ  こわー】

すり抜けたソレは息を飲み

驚いた様に声を上げてからじりじりと後退った


多少の時間的な遅れ


それと反応に余裕がある事に対しての感情を読み取り


幻術では無い


他に本体があるのだろうと理解した



その為



無礼を詫び



尻尾を掴むまでの間は




要求を聞く方に専念した




しかし、この判断は中々に不思議な方向へと転がった


すぐに彼女は私の推測を裏切り、有能且つ斬新な部分を次々と見せつけて来たのだ


意外だったのは主に二つ


一つは三日程の期間、時間は区切れど辿々(たどたど)しくも政治や軍事内容、機密事項等について語っても的確に反応して来た事


そして問題にもなった二つ目は

要点をわざとズラした話し合いを終えてから一週間程が経った頃



ヴェヌと名乗る者が私の紹介だと言い国の門を叩いた



施設では無く、直接王国目掛けて来るとは思わなかったのだが

本体を消すのに良い機会であり

尋問でもすれば本来の目的を聞き出せると踏んだ





正直目を疑った



多種多様な人間 では無く

魔族、、だけでも無い


見た事の無い種族


それは魔物とも見間違う様な種類の




別の生物




ソレ等を率いて


当たり前の様に直接揺さぶりを掛けて来たと言う事だ



(面白い)



まさかの度胸と行動力


それと



研究課題への合致



直ちに居合わせた兵には箝口令かんこうれいを敷き


小娘と、対話が可能な数名を正式に城へと招いた








今も元の印象や私の思考は変わらず正体不明のままであり


読みにくい事も多々ある為、理解に困ると言うべき存在ではある



だが



一つ、愚かな点を垣間見たからこそ






4/10 14:00


「あいあい、全部話して下さいね~」


「あぁ、全て聞いてもらうつもりだ」


「ホントっスかね~  レイ様嘘ぴょん多いからな~」


「ヴェヌ! あまり調子に乗るなよ?」


「え~でもずっこいじゃないっスか~ニールさんだけは知ってるとかなんスか~?」


「、、お前も賢い部類だ、意見や提案ならレイ様は拾ってくれる  立場をわきまえろ と言っているんだ」


「ぁ~まぁそッスね ぅぃス ちと反省します」




「んでも大分早めに来ちゃったしどうすんスか? ちと皆様が揃うの待ってりゃ良いっスか?」


「ふむ、キドナは再生がまだ完全では無いから少し遅れてしまうだろうし吸血鬼には聞かれたくない話もあるから先に始めよう」


「聞かれたくない事とか! いっぱいありそうっスけどレイ様バミっさんの事嫌いですもんね~それともアレっすか?魔族さん側の話とか王都関連n」


「いや 君の大好きな」





「セレンの話をしようか」





利用出来ると確信を持った


久々に流れるだけの会話だけパートをあえて入れましたが分かりにくくないのか不安になる

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