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443 平常

本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい

4/10 12:50


「なぁ、カセン?」


「お~もうバテたんか~」


「マテそれは流石に言いすぎ! さっき出たばっかでしょうが!」


そう、つい先程の事

俺達は残りのカレーを鬼娘達へと引き渡してから里を後にした所だ

本来の目的である『殺生石』を取得する為、カセンの案内を元に慣れない雪道を踏み進める


勿論バードマンの襲撃に備えて気は引き締めている、、筈なのにもう飲み始めている神様は まぁ別に今更、普段通りか

一方で先頭の幼女は張り切っているのか少し離れた所で周囲に注意を向けいつも以上に目を凝らしている


視力 いや、正しくは視覚と言うべきなのだろうか

吸血鬼はそれ一つだけでは無く五感全てが抜群に良いらしい


視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚


加えて身体能力の高さよ

太陽の光で灰になるって弱点くらいは無いとチートってもんだよな~

(だけど今って晴天の真昼間まっぴるまだからさ~)


未だに俺はロゼが吸血鬼ってのは腑に落ちないどころか嘘だと思ってたりもする訳だ



「んっくんっく んで? なんじゃあ?」

赤鬼はいつも通りにグイグイと距離を詰め、口元を拭う


「近い近い、歩きにくいって」


「あ~?補助がいるんかと思ったのにのぉ」


今更、照れと言う事でも無く

「いや、まだただの道だが!何?ジジイ扱いか?逆にモラハラ的な? 大丈夫だから、ロッククライミング的なのとか普通の人間が苦労するレベルのトコ来たらお願いしますお願いします」

戯れみたいなもの


早口のソレに


「折角の親切に対して文句からの懇願とか もうそんなん駄々っ子でも可愛く見えるってもんじゃろ」


しっかりツッコミもくれるのだから楽ってもんだ


「まぁーあ?そのへんは大目に見てくれ ってか雑談みたいなもんなんだけどさ」

小気味良く

「キーロ  どうなったかな~って思って」

混ぜ流す様


本題へと踏み込む


「あ~そうな~その辺はうちも気になっとったがシエルの事じゃからのぉ きっと何かしら手は打ってると思うんよな~」


「そうは思うんだけどさ?」


「こっちが足止め食らったから焦っとるんか?」


「それもある!あるけどさ、ここ一カ月ぐらい時間あったから俺なりに色々考えてみたんだよ」


「ほぉそれは良いこっちゃ、ジンの発想はあっしらとちと違うから気になるのぉ」


「お、おん大層な話じゃ無いから期待とかはしないで? 逆に相談みたいなもんだし」

(本当は余裕無かったし思考なんてしたのぶっちゃけ一週間くらいなんですはい盛って言いました調子付きましたごめんなさいごめんなさい)



整理したんだ


メモ帳を読み返したりしてさ?


まず近々の話とかだとシエル達

彼女らは恐らく一度ギルドに帰っているんじゃないかと思った


狙われてるのってシエルと、俺だし


王都の警備状況が整い、ディーン国家側の襲撃が立て続けに無ければだけど態勢の強化と、、被害を考えたら戻r

「あっとると思うぞ? ムラサの姉さんも一回家帰らないとって言うとったし、エルフは分からんが臨戦態勢に入っとるじゃろな」


「うん、一応さ?折角賢い感じに文章考えたんだし遮らないで聞いてもろて」


「カカカ無駄にいるんか?その小難しそうなしわ~」


「うるせいよ残念美人!お前らは顔の事あんま言うんじゃないよ」

嫌と言う訳では無いのだが安易に触れようとする指を回避し

続けよう と思ったんだが


一旦 頭を掻き、水を飲む振りで空を見る



(次に気になってんのってヴェヌの件なんだよな~)



相手が相手

アホの子みたいに喋る癖に賢いからどう例え話を入れても絶対にバレる

、、だからって、ヴェヌがこの一カ月どう動いてるか次第でシエル達の行動もガラっと変わっている訳だ

これをカセンに伝えないってなると戦犯で済まないレベルだろ?


だけど  だけどさ?



狙いがカセンで合ってるんだとしたらこっちに来ている可能性もゼロでは無いのでは?と



しかしだ、その後の吹雪、追って来てるんだとしたら逆に心配だし、、電波通じなかったんだし  帰ったのだろうか?

高速で考えてはいたが無言になってしまった一瞬の気まずさを撤回する為


「あとさ!?ごめん本題、ちょっと古い記憶だったし考えすぎてたんだけどさ」

若干挙動不審になりつつ

「皆して携帯の動画観賞会した時に擦り合わせしたじゃん? キーロが撮ってくれたヤツ」


もう一つの謎へと話を移すのだが


「ほ~う?」

瓶の中身を飲み干してからの流し目である


「おおおおん?あ、あれ?えっと携帯、分かんなかった?呼び方の問題?何っつってたっけ、普通にスマホだっけ ス マ ホ 」

どもった

タイミングで


「あ!あーっ、知ってる 私 知っているのよ!ジンの持ってる~あれでしょ~?」

幼女が駆けて来た



正直



全部言われるかとヒヤッとしたのだが




「カッコイイやつでしょう!?」




どこぞのアイドルが如く目の光がシイタケ



これなのよ



GPSとかの話をすっ飛ばす幼女も やはり


普段通りだ


本当はあらすじ後とかに持って来たかったけど主人公の影が薄くなり過ぎちゃうから進めていきます

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