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436 揺籃

本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい



【ねぇ!リィンも居ないしさっ、聞きたいんだけど】


【えー?おねぇちゃんにないしょのはなし? ひみつのー】


【うんうん、はーいはいはい、ウルも今だけはあっち行ってようか~オールのじっちゃんがお菓子くれるって言ってたし ほーら早い者勝ちだよ~】


【えええ!えええええー】


・・・


【エー、は僕の方なんだけど、どうしたの?】


【あはは、さぁ邪魔者は居なくなった!リィンが感づく前に  言ってほしいなぁ キー兄って 好きな子とか いないの~!?】


【  そんな、無茶苦茶な】


【いるんでしょお  そtt】

【アイリー!ウルちゃんから聞いたぞー この辺に居るんだろー】


【おおう、パパが嗅ぎ付けちゃったか  また、次はしっかりと】



言う前に言われたいな











4/10 12:45


「はいはいはい!そっか、まぁチエさんなぁ周りにばっか気ぃ使ってっしね~!  って、あれ!?シマちゃん茶ぁ飲んでんならもうみんな飯食ったって事?」

デカい声のリーダーは

「あ、それとこの子キーロ君ね 知ってるよな、知らねぇ場合は覚えてよろしく」

雑な紹介をした


明るく、警戒心を解く様な立ち振る舞い

意図的にやっているのかどうかは分からないのだが周りの温度を抑えながらも話を進めてくれたのは正直ありがたい

恐らく僕みたいなポジションの人間を引き込む事自体が異質な筈だ


看病されながらも又聞きでジンさん達との繋がりは軽く聞いた

救ってくれたのもこの人達で間違いない訳で、悪い人達?では無いみたいなのだけど内心、先程放たれた銃声、火薬を使ったであろう武器が気になる所ではあるけど


時間が無い


今ここで共有しておかないと



青年は青白い表情のまま強面共に分かる様、それと自分がどうして救助されたのか等を

時に地上へ絵を描き

説明、、いや学習?とでも言った方が良いのかもしれない


事項を時系列順に

現状起こっている事を一つ一つ丁寧に状況整理を繰り返し



二時間程の時間が流れた




「はぁ?って事は何だ?」

「なんだぁ?」

「ア バハハ ハ ナンダァ?」

「あれがこうなって? あぁ?訳分かんねぇな!?」

「おいおいおい!こんな兄ちゃん連れてって本当に金もらえんのか?」


絶対に理解出来ていない者が七割


その中とは別の


「ちっ、俺も全て分かってる訳じゃねぇけどよ  あの娘」



「ハルって娘とお前さんは関係無ぇって事なのか?」



三割からの声が聞こえた


その単語は合言葉かの様


「「「ハルちゃん!?」」」


数名から歓声が上がった


「そうだよな、確かに彼女が連れて来たのに兄さんから話が出ねぇ どういう事だ?」

整理する者

「そうだよハルちゃんはな!お前の為に頑張ってたんだよ」

「そこじゃねえだろ!」

「え、でも」

すぐ口に出る者

「まぁそうだな、同じ職場でも無かったんだろ?ちょっと言ってた意味分からんな」

「でも科学者側?の人間なんかが何求めて動いてるのかなんてあたしらに分かる訳なくない?」

「あ、あぁそうだぜ!別路線で見てもマジ意味不明なんだが」

賢そうな意見が出ると便乗する者


等々をまとめる様


「はあああっもう!うるっせっちょっと黙ってろって!んで?キーロ君よ そん中でも聞いとかないとな事があったんだよ」

リーダーの男が手を叩く


そして




「ドビーって名前に聞き覚え無いか?」




そのセリフに


単語に


頭を強めに叩かれた気がした


記憶なんか飛び飛びだし

少し動くだけで呼吸も辛い

頭痛は起きてから今もガンガンと響く けど



「 ドビー!? 」



ただただ単純な違和感


何故?


なんでこの人達がその人の名前を  と



今でこそ自分的には『バル』と言う単語とも似た様な感覚が生まれ

冷静に

脳味噌を掻き回し


「ぁ えっとドビーって、あの」

もう一度小さく聞き直すと


「あぁそうか、たしか有名な本の中に出て来る科学者もそんな名前だった筈だが そっちじゃねぇぞ」

痩せ型の男が逃げ場を遮った


続けて

面倒を見てくれていた女性から


「あんたの中じゃ近しい人だったのかも、、だしね」


刃物を突き付けられた


そんな気がした途端


バチン!と回路が繋がった


しっかり、明確な答えを求めるが為


「あの時 名前も無く  亡くなったと思っていました」

強く奥歯を噛み締め


「ドビーは」


言う言葉よりも早く脳内で整合を進めながら






「アイリという娘の父親です」



断腸の思いで


胸のつかえを吐き出した

ちょっと分かりにくかったので書き直しました

回収まで長かった

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