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369 秘薬

本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい

3/7 13:30


「しかしまぁなんと言いますか、急で面倒はあったものの良い経験をさせてもらいましたなぁ」


それは少しだけ早い昼寝を終え

準備を済ませた老兵からの言葉


「!? ふぁ え 私 ですよね? あぁあえっとぉ」

テーブルに戻って来たばかりの酷い顔をした魔女が反応をしめす


冷たい水を自家製のスライムゼリーに吸わせ目元を冷やしていた

、、にも関わらずバタバタと辺りに手を振り拭う為の布に手を伸ばす


そんな事お構いなしとばかりに


「巫女様の魔法以外に初めて見ましたよ、あんな死ぬ寸前、、基、重症の者を治す薬」

配慮の無い元将軍が真剣な表情を浮かべる


もちろん上手い対処など出来る筈も無く


息を飲み


瞳を見開き


「ご、ごぼぉ!ぼぼぉぁ あ、ああ あぁえ ええあお おああぁあれですよ~」

ザブンと溜めた桶に今一度顔を埋める


逃げ方が下手なのはしょうがないのだが明らかな拒否反応だ

通常の思いやりがあるのなら止めておくところ


なのだが


「噂で聞いた事くらいはありましたが まさか実在していたとは」

やっと聞けたとばかりに距離を詰める


「あっにょ あぬのの、いざって時 いざのときですの為につ、『角』ののを削ったってのを貯め込んで」



・・・



やってしまった


自分でも半分何を言ったのか理解出来ない台詞



いや



その単語だけでも興味を沸かせる者は多い


薬学に携わっているのなら尚の事



秘薬と呼ばれる物を追求する者は少なく無い



角から生成した




秘薬




魔女は困った様に瞳と眉を下げ

恐れを隠せずに口を曲げる







「あのユニコーンの角を!? 貯め込める程にですと!!?」



「、、へ?  ユニ コン?」


思考が大渋滞である


「羨ましくも興味深い!やはりエルフの森と呼ばれる奥地にはその様な神獣が? いやはやまさか他にも知られざる生物が多々!?」


「あ、あ ああぁ↑ そう、ユニーコーンノツノ それとかを~いざって時の為に~貯め込んでただけですYO」

チェケラと言うよりもソレナ!とばかりに全力で両人差し指を向ける


「なんと! 是非後日にでも案内して頂きた、、」

「ほぎゃああ」


「む!?」


叫び声としては少々間抜けな声で二人の会話は掻き消され

前のめりに、ぐいぐいと来る足が止まった


「あ、あぁ、あっはっはシエルちゃんが目を覚ましたみたい ですね」

両指をそのまま声の方へと移し

額を撫でながら転がって来た青年に微笑む


「ふむ、仕方ない、ではこの話はまた今度と言う事で」




現在、既に昼を過ぎたと言うのに未だ巫女達はギルドを出発していない

これは暫く睡眠を取っていない従者が命に背いて休養を取っていた訳では無く


「巫女殿とシフ殿はジルバ殿と話をする事があるのだろう?」 と


姫が飛び起きたからだ


「私に難しい事を聞き出す事は出来そうに無いしな、大丈夫、もう十分動ける 大丈夫だ  事の展望は後に優しく教えてくれると助かる」

服を着替え、淡々と準備を整えるラフィを勿論周囲のエルフとシャーマンが止めた

しかしそんな事、この娘が聞く筈も無く

「何かあったとしても外なら容赦無く剣を振れる、それに巫女殿は「嫌な予感がする」なんて言っていなかったのだろう?」


本質と正論を口に出す


そして


「それなら、ケイだって 」


先程まで大怪我していたのが嘘の様に眩しく微笑むと



「大丈っ˝  大丈夫だ!」



喫茶店の出入り口で一度つっかえた






















「ったく、姉さんはどんだけ嘘下手なんだよ」


「あぁ、あれは流石に隠す気が無いとしか思えん、と言うか未だ我々にも秘密に出来てると思い込んでいる理由が分からん、、だがスティル、お前は怖い者知らずと言うか、治した方が良いぞ?」


「え?」


「そうだね、巫女様を起こすとか」

「馬鹿でしょ?」


「いや、急だったし  シフちゃんは可愛そうだったけどまぁそろそろ起きとかないとじゃん?」


「、、代わりにやられれば良かったのに」

「せめてものお詫びをして来なよ 全世界に向けて 生きてて申し訳無いって」


「待って!?いつもより酷くね?」


「しかしあの爺様も意外に抜けてる所があるのだな?」




「ユニコーンなんてモンが森に居たらエルフも苦労しないってのな」



バレて無いと思い込めてるあたりが良いと思う

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