292 方針
本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい
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(やっぱり映像からじゃ見えなかったか)
上映会が終わってからの事
珍しい組み合わせだ、同じ様な職種?だからなのか、巫女とシャーマンが話をしている
「、、あ! でぇ、それでね、シエルちゃん聞いて? あの子ったら族長になった時もね~」
「ぁあん? なんで天然の過去話なんか聞かなきゃいけねんだよ」
基、巫女がシャーマンに絡まれてるだけなのかもしれない
「え~?だって~、シエルちゃんが聞きたがってたんだよ~?」
「話がちげぇだろが! ってか保護者ならあの酒癖なんとかさせろよ」
その指差された方向を一度は見るのだが
「え~体に悪い程の量飲んで無いし良いんじゃないの? あんな風にふにゃふにゃしてるのも可愛いし ほら!見て見て~オルカの背中! あっは!よだれまみれだよ~」
「、、ちっ、クソが、親も親って訳か」
話が進まない事に軽く苛立ち、舌打ちを鳴らした
ところに
「ガチムチさんが同じ様なポジションっぽいので凄く親近感が沸きます」
「え?キビ姉はあのおっちゃんとは別だと思うけどな~」
「そうねぇ、あっち『は』ちゃんと常識人くさくてちょっと可哀想かもね」
猫忍が三匹寄って来た
「わ~猫ちゃん達も可愛いね~、ほら隣っ、おいでおいで~」
「あれ?ムラサさん今日は飲んで無いんだ?」
そして天狗が来て
「一杯だけ頂いたよ~って ぷふ、あっはっは!おいでおいで~って言ったけどさ、、ぶふぅう、はあ はは ライア君に 言った訳じゃあないよ~?」
「、、いや知ってるよ!? え、何?酔ってる?巫女ちゃんとどんな話してたのよ」
「ふ、ふふ ラフィの話がね ふふふ、メインでね~?」
「あぁあの美人さんムラサさんの娘?だったんだってねぇ、ぜんっぜんその辺知らなかったわ~」
「隊長は身内ネタのが弱い気がするよね~」
「多分本当は興味無いんだよ、きっと」
残りのくノ一もツマミを片手にやって来た
「はぁ!? 人をサイコみたいに言うなって、お前らの方が~、、、あ~いや、まぁ猫だししょうがないのかもだけどとりあえず敬うとかって精神をだな~」
・・・
「 はぁ」
自然とばかりに囲まれた巫女から溜息が漏れた
「あ、ごめんね~ふふ、シエルちゃん あはは、えっと~、、ごめん 何の話だっけ?」
悪気無いシャーマンのテヘペロである
「くっそ、てめぇr」
「シエルーカセンがね~」
タイミングが良いのか悪いのか
ツインテールも参戦である
「あのね! キーロの事なんだけどね!?」
「あぁん!?」
「ちょ、なんで機嫌悪いの? あ、あ~ケイ! ケイもラフィは放っといてこっちおいでよ~」
逃げる様に目を逸らし、姉妹の方へと手を上げる
「え!? あ、でも、寝る所確保してあげないと」
「、、良いよ、あっち混ざっといで?」
「うん、姫様何処で寝ても風邪ひかないから」
機転の利くもう片方の姉妹がニコッと笑い、マッチョなエルフの元へと向かう
と
「あ、じゃあ俺は姉さんと一緒に調査結果の報告してくるからケイちゃんの方一緒に行って良いよね」
チャラ男が付いて来た
・・・
「だからさっきからそっち側を聞かせろっつってんだ、殺すぞ?」
「えぇ!?何で俺? 何で姉さん、巫女様に報告してないの!?」
チャラ男が巫女に八つ当たりをされている
、、それに答える様に
「あ、ごめんそっか~その話だったっけ、えっとね~」
シャーマンの表情はちょっとニヤけてはいるものの至って真面目な口調?だ
「結局の所アレは毒、う~ん毒は毒なんだけど、なんだろ、、細胞 って言えば良いかな~ だからね?強い毒素で死滅させる事は出来ると思うんだ~?」
重要な話が緩く聞こえる
「んで? 消滅させんのに使う毒素ってのは持ってんのか?」
「え~そんな危ない物持って無いよ~」
「あぁ?まどろっこしい、じゃあ何処行って何取ってくりゃ収まんだコラ」
(コラ 言うなよ)
「えっとね、考えたんだけど~確かドワーフさん達の所に毒龍がいるって聞いた事あるからその牙とかを使ってみたらどうかな~って」
温度は違えど意外に経過が分かり易いらしく、周りは結構静かに聞いていたのだが
「「 えぇ 」」
シフとバルが声を上げた
そして
「ぶふ!あっはっはこりゃ~傑作じゃの」
カウンターで眺め飲んでいた赤鬼だけが陽気に笑う
「「え? 何々?」」
違う意味だが、未だに色々分かっていない三十路はシャーマンと同じタイミングでハモった
「あ~はは あ~え~っとですね~」
バルはヒクつく頬を掻き
「言いにくいのですが、、その~、毒龍、なんですが」
従者は気まずそうにしてから巫女の方を見る
「あぁ、私の腹ん中だな」
・・・
「ええええええええええええ」
兎にも角にも
放射能やらセシウム
核とか原発とかそういうのじゃないだけで転生者は一人、胸を撫で下ろしていた
やああっと固まった感じかな




