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284 会議

本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい

3/4 22:00


若者達の冷やかしにしっかりとリアクションを取り終え、美味しい美味しいチキンカレーを作ってから振舞ってやった

満腹になってウトウトしながら横になった吸血鬼以外にドリンクが配られたタイミングだ


気を紛らわせる為ってだけでも無いんだけど

ゲームみたいなもの、何かヒントでも出たら面白いかもなぁ、、と



「え~、では飲み物が行き渡ったと思いますので皆さんコレを見て下さい」

店の主がポスターサイズの用紙を壁に貼る


記載されていたのは手書きの八文字



ギルドの 〇 〇 〇 化



『欲しいのは』たったの三文字だ


「、、よっし、はい!何人かが変な方向に行ってそうだった事もあり、飲みながら軽く会議しま~す」

皆の目に届く位置へと画鋲で止め

簡易的、伸び縮みのしない指示棒の様な物 (ただの細過ぎない木の枝)で差し、軽く壁をノックする


「ふっふふ、告白の続きはしないの~? ね~ぇ  ってかちょっと偉そうじゃない?」

ツインテールが第一声をくれる


「やめいマジでそういうの良いから、はいはい注目! ビジネス本とかに良くあるんだよ、お題を隠したりしてみんなで考えて意見を出し合うと良い、、みたいな?  まぁブレーンストーミングの一種だよ」


聞いた事の無い横文字に


「ぶれえん? と んぐ?」

折角酔いの覚めたエルフの長

かと思っていたのだがグラスにはしっかり酒が注がれている、、まぁおおよそニヤニヤしている双子が原因なのだろうふにゃっふにゃだ

正直もうなんなら脱げ! と心底思っている

(でもその前に口の周り拭いたげて! カレーめっちゃ付いてるから)


「う˝ぅん、ブレーンストーミングね、トングみたいになっちゃってるから」


冷静に対処した! んだけど


「ほぉあ~、何? 何それぇ格好良いわね ブレーンストリーミング」

眠い目を擦り、横文字に反応した幼女が起き上がる


「あ~あ起きちゃったよ、ってか惜しいけど違うからな? ストーミング 「リ」 付いちゃってたから、ったく いやってかその単語は考えると怖いわ! 頭脳吸い上げられて再生されそうな単語になっちゃってんじゃん   あとこんなに何回も言うと本当に気にして横文字使ってるみたいになっちゃうから誇張こちょうしないで?」

折角寝かせた幼女が起きたので言訳の様に長ったらしいツッコミを吐いた


所に


「カカカなんじゃあ?んな事言ってぇ、格好付けておっただけじゃろ~」

赤鬼がいらん茶々を入れる


「いやいやいや説明に使っただけじゃん! まだメイン言えて無いんだからあんまツッコむなって、、あいよ出来た、ほれお嬢様、とりあえず横んなってろ」


話半分、と言う訳では無いが仲間外れにならない様に、、何時でもそのまま寝てしまえる様にと座敷の見える位置に布団を敷いてやる


「わぁあ! うふふ、へへへへ  ジン!ありがと~」


(、、くそぅ可愛いなぁ!!)



「えっと? ゲームみたいな事ですか?」

話を進めようとうちのエースが小さく手を挙げる


「そそ、流石バル! お題みたいなもんだよ、一人づつお遊び感覚で良いからさ! この丸の中に言葉入れてみ?」


「あ~そうじゃの~ん~なんじゃろな~ お~ん~?」


赤鬼のごにょごにょ声が響く中、一同は各自軽くお悩みポーズをする


一番に手を挙げたのは





「ヨロレイヒ?」


頭の残念な長だ


「なんでイヒって読んだよ! 『化』だよ!『化』!! そんなに字ぃ汚くないだろ~?」


「アレでしょ?ジンがお金稼ぎしたい~って言ってたやつだよね? って事は仕事に関係するんだよね?」


「そう、いいね! そっち関係で捉えて!」


「じゃあ簡素化?」


「あ!じゃあそれを可視化、とか出来ると大抵の事分かり易くて良いですよ? 俺らも良く言われますけど以心伝心って訳じゃないんで付箋とか良く使いますよ」


「そうだね~、、最近は主にアイツ用になっちゃってるけど」


ツインテールに続き白黒エルフから真面目な意見が出た


「お!いいねいいね  三文字じゃなくなっちゃったけどそんな感じよ、他に無いかな~? 間違いとかは無いから結構ポンポン出してって~」

出た案を用紙横へと記入しながら声を上げる


「ふっふっふ、業務の効率も大事ですが ジンさん! 商売人足る者まずはやっぱり周りに知られないといけない訳ですよ!」

告白騒動をキッパリ否定してからやけにテンションの高い商人が手を挙げる


「広告とか広報? いやもっと違う言い方あったよな~」


「区別化ですよぉ!」


「まぁ先に意味言っちゃってたけど良いね、うんそうだな~えっと? 簡単に~見せて~目立たせるや~つ~、、と」


「簡単、、簡単、、、ロゼにもあの可愛らしい服着せてみるとかどうです?」


意外!!


簡単→幼女でも出来る→幼女でも出来る金儲け

そんなちょっと良くなさそうな発言がバルの口から出た



のだが



「良いじゃん良いじゃん可愛いじゃん!今のふわふわした服も可愛いけど一緒に着てみよ~ マスコットみたいになるよ~」

ツインテールが自分の着替えを取りに向かおうとする


「まてまてまて、サイズが合わないって、、あ~でも良いね?  みんなまとめて衣装チェンジする時期だよな~」


もう気付けば三月だ

それどころか昨日はひなまつりってやつか、、ってかもうそろ四月かよ


四月、四月ねぇ


ずっとサンタと言うのも芸が無いとは思っていたさ

うん、そうだ! 折角のコンセプトカフェだ色々試すべきなんだよ(と言う言訳)


「よし!決まった!! リッツ! 前みたいに頼まれてくれ」









決して上手い訳では無い画力で前と同じように型紙かたがみを作り

後日巫女が誘拐事件の際に持って来た服を借り

商人と打ち合わせた後、王都の服屋へと向かった









新しく追加された衣装は二着



制服



それと、、カセンが来ていた服






もはやメイドカフェである



会話会で人数いると文字数多くなっちゃうなぁ

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