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28 王子

本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい

8/14 8:00


「大丈夫! 大丈夫だから!!」


場所はエルフの森  のまだ浅いエリア

エルフ達のキャンプ場


「本っ当に! すまなかった!!」

一夜過ぎてからの朝


「いや、うん もういいから! 頭上げて、周りの目が怖過ぎる」


ラフィがバルに土下座をしているところである





「本当にうっかりしていた 申し訳ない!!」


「姫様! 猪突猛進な貴女には良い機会ですが立場も考えて下さい」

年配のエルフが二人係でラフィを起こす


「しかし、こんな! 小さな事も守れない長など恥でしかないぞ!!」



「いやいやちょこちょこありますから!」


「ははは 姫様ちょいちょいやってますし 大丈夫ですよ~」

周りのエルフ達もドッと笑い出し騒がしくなる





(拍子抜けと言うか何と言うか、、エルフって戦争中じゃなかったのか? 思ってた印象と大分違うな?)

バルは昨日の夜からつい先程まで

キャンプ場に連れては来られたもののずっと監視されていた状態である


「あ!そうだ! これ! 昨日言ってた巫女様の手紙 キミは『姫』なんでしょ丁度良かったよ」



(あうあう、私とした事が  ああああ穴があったら入りたい)

ラフィは焼跡を目にした後 戦場へは戻らずそのままキャンプ場へ直接戻り普通に眠ってしまったのである


「ん、あぁ姫と言うか『オサ』だな  それで?えーーと 巫女とは  なんだ?」


「え?えっと 王都の貴族~では無いか 聖堂の娘さんだったかな、、これだとなんか偉くなさそうだけど 癒し手として王都では地位が高いんだよ」

まさかの返答で急な説明が雑になってしまう


「ふむ、癒し手」

(バァ様みたいなものか?)


「不思議な力があるんだよ 傷を治したり なんだか気配ではなく感知って言うのかなそういうのは聞いた事があるかな?」


「なるほど、私達の中で言うとシャーマンみたいなものだな!」

(バァ様は調合のプロだしな 占いもやっているから間違いないだろう)



「う~ん、シャーマンは良く分からないけど  まぁ王都では偉い人だよ」


「うむ、バァ様は偉い人だ!?」


「え?」


「え?」

周りのエルフ達がまたも笑い出す





「~~~~! 何故だ? 間違っているか?同じような者ではないのか?」


「いや、分かんない  分かんないけどとりあえず手紙読んでよ」


「あ、そうか  そうだな  ええっと」

顔を真っ赤にしながらシエルの書いた文章に目を通す





手紙を読み解くうちにすっかり顔の赤みも消えてくる

「凄いなこの巫女と言う人は 一度も会った事が無いのに ここまで分かるものなのか?」


「手紙の中身は見てないけど賢い人だとは思うよ」

(初めて見た時は何処の子供かと思ったけど)


「ふむ、なるほど この人なら現状の問題を解決出来るやも知れんな バル本人にも会わせてみるか」


「、、、え?             今、何って?  バル!?」


「ん、あぁ人間だが私達の仲間でな  どことなく君にも似ていーーーーーー」


「えーーーー!?」

二人共にフリーズする





(そうだった 彼の事は秘密なんだった)


(まさか、こんなところで会えるとは)




先に口を開いたのはバル

「会わせて欲しい! そのバルって人に  いや、バル王子に」



「追って、、ではないのだな?」

ラフィの目つきが変わる


「モーズと名乗る男が来たと伝えてくれれば分かる なんなら何日でも何か月だろうとここで待つよ」


「ふむ」

エルフの姫はじっくりと『モーズ』と名乗る青年を見る

「、、、誠実そうな眼だな 分かった、共に一度村まで帰ろうか」


「姫様!?」

年配のエルフが不安そうに声をかける


「大丈夫だ、もし何かあれば私がその場で叩き切ってくれよう」


「えぇ、、構いません」








こうして王子バルを名乗るモーズと言う青年はエルフ一行と共に村へと向かう事になる







「そうだ  ついでと言ってはなんだけど村に行くのにこの辺って通るかな?」

水質検査の場所を地図で見せる


「うむ、そこは通って行くぞ モーズ、と言ったか? 君の身のこなしなら問題は無いと思うぞ」


「え、獣か何かが出るとか?  俺は元々この辺にある水源の調査で来たんだよ」


「水源?」

ラフィは不思議そうな顔で首をひねる



「依頼でね、ほらコレが依頼書」


「、、確かにこの辺らしいが 依頼主のミスじゃないのか?」


「え?」


「その周辺一帯は」







「山だ」


バルがバルを探しているって少し分かりにくいですね。

モーズが偽名を名乗ってバルを探してます。


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