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250 滑稽

本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい

2/21 21:30


「ジン! たいへんたいへんたいへんたいへんたい」


「あぁ~待て待て、待ってってまだ火~扱ってるから」

腰元辺りから服を強めに引かれたので即座に小さめの鍋を地へと置く

「なになに、なんですかお嬢様よぉ」

(あとまって、ソコで止めると変態になっちゃってるから)


「大変な事に気付いちゃったの」


「その前にお前の手が大変な事になってんじゃね~か!何? 泥遊びでもしてたの?っておまっ、その手で服引っ張ってたのかよ」


エルフと仲良くテントを設置していた筈なのだが幼女の手の平は真っ黒だ


「違うの!聞いて」


「違くないじゃん、ほら~ってかお前さらっと拭ったろ?」

ロゼが先程引いた腰元付近を叩き、泥を落とす

「あ~あ~あ~結構ぎゅっとしたなぁ、、その何でもすぐ触っちゃう癖何とかならない?」


「ぁぅ、、ご、ごめんなさい」


別に怒った訳では無い

いつものリアクションみたいなものだ

咄嗟のそんな反応にも悲しそうな表情をするこの吸血鬼?

素直に謝るあたり悪気も無いのだろう


(え~そんな凹む~?俺の知ってるアニメにはそういうロリババァいなかったよ~?)

「ん˝、まぁいいよ、いいから何? どした?」

少し気まずいので早々に会話を進める


「あ!あのね? あの、、」

幼女は自らの服を軽く握り、何故かモジモジしている


(え? 何? なんで恥ずかしそうなの?)

「え? 何? トイレ?」


「ト! ちっ違っ!ちぎゃうわよ」


ロリコンロリコン言われているが本気でそういう趣味とか無いので単純に心配しただけなのだがどうやら配慮に欠けたらしい

いっちょ前に顔を染めている


「あ~すまんごめんて、何どしたの」(ここ数分で『何』って何回言ったよ俺)


「ぁ、えっとね?」





「お布団が無いわ」





「、、おん、そりゃそうだ」


そりゃそうだよそうでしょうよ

野外泊、野営だよ!野宿だよ!!


って思ってたらラフィが変な顔しながらやって来た


「ジン殿、あのあのだな? あの、そのそのそのえっとえっとえっと」



・・・・・・



うん、寝袋は二つだ


だってラフィ荷物持って無かったもんね

なんか手法があるのかどっか寝るとこあるのかちょっと気にはなってたよ、忘れてたよ!こういうやつだって


「はぁ」


三十路は疲れもソコソコに、女性陣を寝袋に詰めてから持って来た酒を開けながら火の番を始める事とする


「す、すまぬぅ」


「あ~いいよいいよ大丈夫、こういう時間も嫌いじゃないし」

さっむいし疲れてるので勿論強がってます


「あ!ほら!良い事考えたぞ? な、なんならほら、あれだロゼの方に、、私が入って、、、ほら!」


ほらほら言ってるのでテントの方に目を向けるとパンパンな蓑虫みのむしの様な寝袋が一つ


「え、それ苦しくないの」


「少しきついが、いや、むしろ?」

「あったかいわ」


「あ、あぁそう  良いなら良いんだけどさ」

寒すぎるので酒を一気に呷り、遠慮なく開いた寝袋の方に入る

(え、超良い匂いすんだけど、何食ったら体臭?こんな匂いになんの)


とか考えてたらすぐにみっちみちの、ぎゅうぎゅうになっている寝袋がこちらへ転がって来る


「少しでも密着していた方が暖かいからな」


「お、、おぉ~ん」

(すいませんでした)




寝袋越しに接触しているやらかい物質が幼女なのかエルフなのかは分からん、分からんがコレはその~なんというか~流石に不味くないか


いや、不味くないかと言うか不味いだろう!?


普通に考えて!変態とか関係無しにこの状況!!健全な男DAZO!!


こんな状態



寝れるかよ

















、、って思ってた時期が俺にもありました


昼から歩き通したせいだろう、疲れですぐに寝ちまった


目を覚ました目の前で女性陣が揃って火を焚き、俺の荷物をあさっている

多分味噌狙いなんだろう


なんだよ、どうせならもうちょっと匂い、、幸せ空間満喫すべきだったなぁ


「ふぁ~おはよ、、汁、俺やるよ~」


純粋にガッカリしながら三十路は朝を迎えた


もうちょい色気欲しかった? 残念!

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