表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
254/490

238 風雅

本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい



【お~お~今日も今日とてこんな所に閉じこもっておるんか】


【なんじゃまた来たのか、、好きで閉じこもっとる訳では無いわ、どうせまた酒でもたかりに来たんじゃろうが?】


【あっはっはバレたかの】


【お前は生まれて間もないというのに、いやだからこそか】


【カカカカ、あ~でも今日は持って来た側なんじゃよ】


【ほぉ、珍しい、、どこぞの村でも襲って来たのかぇ?】


【あ~?物騒じゃのぉ、酒は好きじゃがあっしにゃそんな事思いつかんぞ】


【物騒?何を、純粋と呼ぶが良いさね】


【むぅ、存在どうのなんぞ分からんがそれでも、元を辿れば人間が作ったもんじゃろ?いなくしてしまったらそれこそ】

【あい分かった、そうかそうかお前には余裕があるんじゃろうな~、、儂はお前が羨ましいよ、その妖力、嫉妬さえ覚える程じゃ】


【妖力のぉ、、そんなもんがあるんでもあっしが使えなきゃ意味なんかないじゃろ、くれてやりたいもんじゃがの?】


【くく、見下しおって小童が、傲慢、自慢かぇ】


【、、のぉオサキ、あっしはお前と酒を交わせるだけで満足なん】

【やかましいわ!!!】




【消えろ!もう、二度と、此処には、、】




【腹の虫の居所が悪いか、、すまんの】





【また来る】





どうせソレは、ソレはお前への



初の供え物かなんかじゃろ?



そんなもの今の儂には飲めんよ






すまんが、一人で祝うがえぇわ











2/21 20:10


目を見開き、後ろへ振り返る巫女


その少女?を見下ろす和装の酒豪は



「お~?」



きょとんと「どうした?」とばかりに目を丸くしている



「レッドナイト、リマインドです!思い出して下さい、私が与えた勲章を」

大臣であるフォメットに焦った様子はないのだが、身振り手振りが忙しい


「あ~すまんのぉ考え事をしとったわ、それはあっしに言っとるんか?」


「コントラクト!契約を、今こそがその時  オポチュニティです!」


「ん~お前さんはなんじゃぁ本当に、ちょいちょい何言っとるのか分からんのじゃよ、あ~なんじゃったか?契約~あの紅の~なんじゃったか?」

赤鬼は軽く頭を掻き



「オッペケペとかじゃったっけ」



いつも以上に口角を上げて見せる



「なっ!? 貴様馬鹿にしていますね?国を裏切ると言う事で良いのですか?」


「な~にを言っとるんじゃ?あっしは異形退治の協力をするとは言ったが仕えるなんて言うとらんぞ、勝手な事を言うでない」


「、、はぁ、もう良い!もう良いですよ!!契約は破棄とします!お前達この裏切者共を捕らえなさい!    そう、大神官であるゼブラを殺害した者達を」


豹変


それはもう手当たり次第で訳が分からない程


なのだが


対面のバルはいつぞやの魔族を思い出し、巫女の前に出た従者と共に身構える



・・・



しかし周りも含め本人でさえ動き出す者は見当たらない



ので



止めとばかりに


赤鬼が一番に動きだす


大勢の騎士達の前を足早に通り過ぎると




ミシミシ


ミシミシミシ




関所の扉

いや、柱、、と言うか関所そのものを




ガギャアン




剥ぎ取り?


「酒が来なくなるのは惜しいがのぉ、試しに国ってのを相手にしてみるか?」


構える



続けて


「ふっ、、民はてめぇが思っているよりも馬鹿じゃねぇってこった」


巫女シエル自身

潜んでいるであろう者には警戒している


だが、それでも


わざと騎士達の方へと寄り、背を向け

「結果見せりゃ付いて来んだ、どう考えてもてめぇの負けだ」

啖呵を切る





勿論、男性陣は内心ハラハラである為


巫女の前と後ろでしっかりと構えている


残念、どんでん返しではありませんでしたね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ