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234 準備

本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい

2/21 15:00


「オッケーオッケー、これで よしっと」

気合を入れるかの様に頭と首元にしっかりとタオルを巻き

指先確認をしてからパンパンになったリュックを背負う


「カカカ、農作業してるおっさんか現場のおっさんっぽいのぉ」


「どっちもおっさんじゃねえか!良いんだよ、絶対汗かくし見た目なんて気にしてらんね~の」

困り顔の亭主は入口の扉に貼り紙をしてから子猫だけが通れる枠の方に軽い仕掛けをほどこ


入れ違いでアル達が帰って来た時に困らない様にと書置きをした物を吊るした程度、身内だけが分かる簡単な仕掛けである



つい先程三人のエルフがディーン王国へと向かい、今から俺達はシャーマンの元へと向かう所だ

そのバァ様が住んでいる所はエルフの森のさらに奥地だそうでラフィいわく「此処からだとそこそこあるから野宿は確定だな」との事

それを隣で聞いていたバルからは「ご愁傷様です」と真剣な顔で言われた

どうやら姫様が「そんなに遠くない」と言うエルフ達の住処に行くだけでも登山、縦走じゅうそうは覚悟した方が良いレベルなんだとか


ウキウキ気分が隠せていない八重歯のお嬢様にもしっかりとリュックを背負わせ、食料に水、寝袋も持たせた(まぁ凡人の俺より色々と問題無いんだろうけども)

俺も登山は好きで経験はあるのだがバルが言うんだ、簡単にはいかないだろう


天然美女と野営! だが何も期待なんかはしていない(幼女付きだし)

この世界にはもう慣れたのだ、ラッキースケベやハーレムなんて漫画や小説の中、架空の出来事である


(正直この子の場合は単純に酒飲ませりゃ勝手にラッキー通り越しちゃうんだけどね)



・・・



いかんいかん、少し想像してしまったがそんな事よりも!ラフィが軽装過ぎるのが気になる

大剣と弓を背負っているにしても、腰に小袋程度である、、野宿は一泊計算なのだろうか?

だとするとそれは俺のペースで付いて行けるスピードでの計算なのだろうか、それに伴い俺は無事に帰って来れるのだろうか!!

次週『お家に帰りたい』ご期待下s


とかくだらない淫らな事を考えていたら巫女が不機嫌な顔をして寄って来た


「うおっ何、変な事なんか考えてないよ?どうした?弁当ならシフに持たしたよ?」


「、、ぁ?ちげぇよ、コレそっちに持たせろとよ」

シエルは形見の帯を雑に放り投げる


「おおぅわっと、あぁ、、お前そのうち本当に罰当たるぞ?」

しっかり全てをキャッチ出来ずにいくらかが湿った土の上に着地した


「はぁん?誰に言ってんだ」


「はいはい、天下の巫女様でしたね」

土を払い、綺麗に畳んでからリュックへと収納、、出来なかったのでラフィに持たせ、、るのも無くしそうで不安だったのでロゼの方を見る、が




(うん、ダメだわ)


亭主は泣く泣くリュックを降ろし、再び荷造りをやり直す事にする


何枚かの着替えを取っ払い


帯を大事に仕舞っている間に


「ではジンさん、お気を付けて」


「あっしらのが早く帰って来そうな気がするのぉ」


「お嬢様も楽しんで来て下さい」


王都組が先に出発した


見送りながら仰ぐ空にはやけにカラスが多い



迷信だ迷信、根拠なんて無い



大丈夫、心配無いさ



カセンがいる、シフがいる、バルがいる



大丈夫



そう自分に言い聞かせる様に



心で呟いた





「ジン!まだ~?」

幼女が覗き込む


不安そうな空気を見透かされたかと思い慌てて作り笑いをした


「もうちょい!もうちょいだから、おかしいな~見送られる側だと思ったんだけどな~」


「うむ、備えあれば患いなしと言うやつだな、偉い偉い」


何故かエルフに頭を撫でられながら最後の寝袋を固定する


「ぉおし、オッケー! 行くぞ」


きっと嬉しい様な恥ずかしい様な変な顔だっただろう




不思議と楽になった


そんな気がした


天然母性はお強いと思うのです

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