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190 当主

本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい

2/13 12:40


「お嬢様、流石に降りましょう、はしたないです」


決め!とばかりのポーズをしたままの幼女を紳士が抱っこする


「止めっ違うの、セバスチャン! 今良い所なの」

「ジルバです」


無事にワゴンから降ろされ、皆を見上げる形となった


「あ~、えっとすみません、だから説明するより先に挨拶済ませたかったんですよね」

見えてはいないが何をしているのか予想がついているのだろう、シフは苦笑いを浮かべている


「な~にこれくらい良いじゃないか、大丈夫だ!何言っているのかは分からんが子供の遊びには付き合うものだぞ?」

エルフの御目目おめめは相っ変わらずキラッキラしている


「子供?ふん、貴様はエルフの民か年上かも知れぬg」

「名前はなんて言うんだ?」

頭に手を置き膝を折り、目線を合わせながらのナデナデだ

(流石ラフィ、話を圧し折って行くスタイル 何故だろう凄く心強いぞ)


「わ、我は だな、、、その、えっと な、七ッ海 闇染よぞら  なの  よ  だ」

「え?!なんて!?」

ついつい声が出た


(いやいやいや!何その四股名しこなみたいなキツめのキラキラネーム)


「おぉ?ナナツウミちゃんか、そうかナナちゃんと言うのか」

(受け入れちゃった、ナナツウミ受け入れちゃったよ)


「いえ、ロゼッタお嬢様です」


「って普通に良い名前なんかあああい!」


心の中での葛藤をしながらの華麗なるツッコミを決め終えてから気が付いた


「え、あれ?ちょっと待てよ ロゼッタって、あれ」





討伐対象はその館の当主




ロゼッタ・F・Y 




その額




生死問わず 5億





「まぁ、ソレだろな」

巫女は一人淡々と並ぶ食材に手を伸ばしている


「え、この子が?」


こんな小さい子が当主?


こんなアホの子が


5憶?


驚きもあったがそれよりも



胸が痛くなった



「なんじゃあの国は、アルの件もしかりじゃが毎回毎回怪しいのぉ」

代弁するかの様に赤鬼もご立腹で口にする


「ソイツはソイツで何かあるって事なんじゃね~のか? むぐむぐ、『あの吸血鬼』とは関係ねぇんだろうな」

皿いっぱいに様々な物を乗せてからシフのベットへと腰を下ろし、キロリと老紳士を睨み付ける


「えぇその件もお聞きしました、身近な人物には当りましたが心苦しい限りです  さて、わたくしはおかわり、とお酒も持って来ましょうかね」

手持無沙汰にしている赤鬼をチラッと見てから一礼する


「お~爺!気が利くのぉ」


「わ、私もちょっとだけ、ちょっとだけ頂こうかな」


「いや、ラフィは帰るまで我慢しな」


バルがしっかり忠告をして、

カセンがひらひらと手を上げ

ジルバが扉を出ると幼女がゆっくりとベットの方へ歩き出す


「クックックッそれにしてもシフよ久方振りであるな、もうどれくらいの時を刻んだのだろうか 何百、いや何千」

「半年ぶりですお嬢様」


「は、半年も百年もそう変わらないでしょ」


(それ大分言い過ぎじゃね?)


「ふふ、その調子だとお変わり無さそうで、なによりです」



・・・



「なんだろう、従兄のお兄ちゃんに久々にあった感じなのかな?」

二人のやり取りを見てると何か懐かし感覚を覚える


「お~ベットの周りが幼女だらけで完全にシフがロリコンに見えるのぉ」

「止めたげて、怪我人なんだから今は止めたげて」


「むぅ」

エルフはどう見ても羨ましそうだ


「でも、あの子がロゼッタって事は吸血鬼なんですよね? エルフと大差無いって聞くし、何歳くらいなんだろう」


「バル、女性に年齢は聞くもんじゃないよ?」


「ジン、幼女を女性と呼ぶのはどうなんじゃろ、さっきもはぁはぁしとったし」


「はぁはぁしてた理由! ヤメロぉシエルは分かるけどラフィが本気の顔してる!!」


巫女はモグモグ言いながらも自分の身体を隠すポージングをしているのだがエルフが酷い顔をしている

「うわぁ」とかでは無くそれはもうGを発見した時の様に驚き、悲しそうに汚い物を見る様な、、、



「おい、久々の再会は分かったからいい加減説明始めろ」


(あれ、なんかシエル、イラついてる?)


「あぁシエル様、申し訳ないです、、どこからお話ししましょうかね」


「さっきの連中の事もそうだが、そのちんちくりんとジジイの事、てめぇの持ってる情報まとめて話せ」


「あ!それと、、王殺しって」

一番気になっていたのだろう巫女に被せるバルの表情も真剣だ




幼女がちょこちょこ茶々を入れる中


従者はゆっくりと語り出す


話数的にそろそろまとめ入れないとか

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