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166 窮乏

本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい

2/10 8:30


(さみ~  うは~  やべ~)

黒髪黒眼の純日本人 亭主の新島 仁 (にいじまひとし)三十路

通称ジンはキッチンの火で暖をとっている


ここはしがない喫茶店


店名は「ギルド」


カウンターの端には猫程のサイズをしたクマのぬいぐるみとファンタジーな本それと青いリボンをした兎が並んでいる


季節はまだまだ冬




『あの日』から約二か月後くらいだ




「ん!」

おかわりをよこせとばかりに皿をジンの目の前に置く


「ん! じゃないでしょう、おかわりってちゃんと言いなさい、、って出来ないんだってば!」


「    おかわり」

少し間が空いたが天下の巫女様は折れる事無くもう一押しして来る


「はぁ~、汁だけだぞ~」

(いつもと同じと思った? 残念!)


「ん、美味い美味い」


小さな両手でおわんを傾け、ワカメのみの味噌汁をすする

この銀髪の少女?はシエル、王都大聖堂の巫女である


「良かったですね~シエル様」


こっちの橙色のハネた髪をしたロリコ、、青年はシフ 巫女様の従者である



「いらっしゃいませ~何名様ですか~?、、まだご飯系は提供出来ないけど大丈夫ですか~、そうですかじゃあどうぞ~ ジン~四人席四名様~全員ホットコーヒーだってさ~」

カチカチと足音を鳴らしながらカウンターへ向かって来る


「さんを付ける、、ってかせめてお客さんへの言葉遣いもうちょっとなんとかなんないかな~」


この小生意気な紺色髪のツインテールはアル うちのウエイトレスだ

(まだまだ寒いので女性陣はサンタ服です、、節約です、ハイ)


「アル~おかわりじゃ~」

座敷からもサンタ服を着た従業員の声がする

朝からにしし顔で客と呑んでいる赤鬼はカセン、酒豪だ


「も~、なんでカセンは飲んでるだけで稼げるの!? ズルいな~」

アルは抱いていた黒猫をカウンターの前で掃除をしているドールの頭の上に乗せ、奥の保存庫へと足を向ける


「、、アナタ、何の為に乗せられたのかしらね?」

子猫のルトを両手で持ち直し、話しかけているのはドールのエバ

月2ペースでは遺跡へ帰るのだが本気でお願いして居座ってもらっている

(本っ当に助かってます、ハイ)



「ジンさん、おはようございます、今日はどういうの行って来ましょうか」


「おはよ~、毎日バリバリとすまんね~二人共たまにくらい休んだら? 討伐系ならカセンと変わっても」


「いや、カセン殿はあれで役割を全うしている、ジン殿の為にも基本はここにいるのが最適だろう  なぁに、私は頑丈だ問題無い!巫女殿もバルと私は目立った方が良いと言っていたしな?」


「なんか本当にすまんな~」

カウンターへ腰掛ける二人の前に暖かいコーヒーを並べる


主人公ですと言わんばかりの井出達いでたちでコーヒーをすするのはバル

隣でヒロインですと言わんばかりのエルフはラフィ


「あっちゃちゃちゃちゃ」


アホの子である


「ま~た一気に飲んでんの!? も~なんで懲りないかな~」

ツインテールが追加の酒を抱えながらしっかりと氷もグラスに入れて持って来る


「う、むぅすまない」




「おはようございま~す、聞いて下さい! 今日は巫女様宛に大量の野菜をお持ちしましたよ~」

扉を開く音と共に茶髪の若者が入って来る


!!?


出来でかした、よこせ!」


「え、待って待って? なんで? 店用は」


「勿論ジンさんの金額に合う分もありますが、その~改装資材の分で大分、、」


今日の営業スマイルは苦笑いで始まってしまった商人、リッツだ





さて、今回も何処から説明していくかと言う所だが先に聞いてくれ





金が無いんだ





異形に食材をほとんどやられてしまい保冷庫の物資以外がほぼ壊滅

店内はありもので修理をしたのだが食材のあった換気庫、倉庫はズタズタ

挙句に宿舎まで大分やられてしまいみんなの寝床も無くなってしまった訳だ


年越し前に寒空の下寝る場所も無く、建物一つを壊してから立て直すなんて想像すらもしたくない

大急ぎで資材をリッツ伝手で買い付け(あるいは森から採取し)エバが工事を行い、店内の座敷部分を増築した

土地を買い付けた時から分かっていた事なのだが王都はこの場所を領地として見ておらず、山小屋同然の扱いなので支援等勿論無い


そして生きてく為の食費も乗っかる訳で、まぁ、、貯金は吹っ飛んだ


キーロの手作りストーブが無事だったので皆店内で寒さを凌ぎ、淡々と依頼を行っていた訳だ




いくつかの策を練り




狙いを定めながら


段々紹介が雑になっている? 紹介文の後だしいらんっしょ?って思ってます


とても長いなっがい!5章スタートです

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