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161 希望

本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい

12/14 16:30


「ふむふむ、なるほどのぉ」


「それはさぞ、、辛いでしょうに」


思いの外、怪我人は少なく

先程治療を終えたのでギルド一行はオルカとラフィを含め情報共有を行っている


「すみません、自分が招いてしまったばかりに」

体格のしっかりしたエルフが族長に頭を下げる


「いやオルカが悪い訳ではない、私でも同じ事をしていたさ  そういえばスティルがあの狼を元凶と追っていたんだ 何故分かったんだろうか?」

下げた頭、頬に触れすぐに顔を上げさせると辺りを見回す


「アイツ、こんな時にどこ行った  ちょっと探して来ます」


「あぁ、場所も、、移してやりたい 頼む」


「えぇ急ぎます  お~いお前ら~」


席を立ち他のエルフ達を集めるオルカには目もくれず

巫女は暢気のんきにジンの作ったであろう弁当を広げ始めている


「こんな所で食べちゃうんですか!?」


「もぐもぐ  むっぐ 食う時間無かっただろが もぐもぐ」


「まぁそうですけど時と場所を考えま、いたい地味にいたいです あとちょっとペタッとする」

ミートボールに刺さっていた爪楊枝つまようじを器用に飛ばされる



もっ もっ もっぐ もっぐ



頬一杯に詰め込む巫女


そんなわんぱくな行動とは裏腹に表情は至って真剣

神妙な面持ちと言うやつだ


(王国とバトってるどころか、王国再建ってか? いや、分からん異形も出た、、のに灰になったりミイラになったり おまけにあの犬っころに義足の男だ?)


「んっくんっく、もしや義足の青年とやらはキーロだったりせんのかのぉ?」

こっちもこっちで酒瓶を傾けている


「むもま!」

ソレナとばかりに行儀悪く箸の先は赤鬼を指す


(そう、あのライア隊が言っていた割にエルフ達がディーン王国とドンパチしていないのは気になった もしあの機械オタクなのだとするならキドナってのと繋がりがある分色々と繋がってくる まぁ、、真相を知るトップが死んじまってたら聞きようも無いんだが)



シエルは今もうつむくバルを横目でチラリとだけ見てから



従者の弁当に手を伸ばす
















「お、いたぞ オルカーあそこにいるぞ!」


「お前はまたふらふらと~」



!!?



発見したスティルに駆け寄るオルカ達は目を疑う


「これは、スティル どう、何が起こったんだ」


「分からね~、分からね~けど 多分 さっきの、、あの魔物?がやったんだと思う」

確実性も無く、信憑性も無いのでしどろもどろになってしまうなか

ソノ周辺で仕留めた筈の名称を絞り出す


「コレって コレじゃ、まるで」


後ろの誰かが声を出した






『破滅』






エルフ達の前方数百メートルの森



いや



その周辺の世界だけが





枯れている





爆弾か何かが落ちた様に折れた壊れた等の破損片や形跡は無く


ただただ、枯れているのだ


強い風が吹くだけで『草』だったであろうモノが粉となり、空へと舞う


大木でさえも少し触れてしまえばパラパラと崩れ落ちてしまいそうだ


そんな悲しい世界、光景に、エルフ達は不安を覚えた



「王子の言っていた通りだ、、」



【機械化した生物が確認される】



「王子、死んじまったしどうすんだよ」



【黒い髪をした人間が大量に現れる】



「うるせぇ! 王子はその為に」



【その後に】



「その為に、、頑張ってたんだろが」



【破滅が訪れる】



「あぁ、スティルの言う通りだ みんな狼狽うろたえるな! 戻って姫様に報告だ」

オルカは鼓舞するかの様に


希望の名称を口に出す


通常モードの会話は本当に書いてて楽

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