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126 来客

本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい

12/13 19:30


「空いてる?」

この時間にしては珍しく扉が開く、、いや知ってる声なのだが


ここは 喫茶店『ギルド』


朝から飲んでる赤い髪の従業員もそうだが俺以外が 「兼 居酒屋」 とか言って周ってるので

喫茶店兼居酒屋 の方が正しく出回ってしまっているのも事実


だが


この復興場で寝泊まりする人は未だにいない

19時以降はエロ目当て?だった客さえもディーン王国や王都、逆側の港町へ それはそれは逃げる様に退散して行く


そんな中

この時間になっても利用する連中は決まっている



「あははは、やっぱりお客さんいないんだね~」


「隊長~あたし、疲れちゃったから先にお風呂頂きますね~」


「ズルい! じゃあこっちにはご飯、ご飯!」


「あ! 私もご飯欲しいです!  黒くない、美味しいやつが良いです!」


「、、うるさい    あたしも 食べる  食べたい」

最後のヤツは無口キャラ?のくせに残念ながら声が高い



こいつ等はライア隊、隊長のライア以外は猫、、いや、獣人族だ


えぇ、最初の方は可愛いな~とか思ってましたよ

この前からちょくちょく来るのでもも以外も見慣れたものだ


ライアは始めて見た時から面を付けていた事もあり『天狗』だと思っていたんだが

「お~?天狗? いや、ライアはバードマンじゃろ」、、と簡単に以前聞いた伏線は回収された




え?




あ、あぁ、、話を飛ばすなって?


しょうがないなぁ (少しくらいイイネくれよぉ)





・・・・・・





ラフィがあの朝ディーン王国の騎士団に連れて行かれた、勿論説明はした

誘拐犯を退治した事、被害が出た事 気まずかったがキドナにも同席を頼んだ


それと明らかに、正当防衛だった事




ラフィは自ら進んで同行した


「大丈夫、大丈夫だ」

とか言いながら腰元の傷んだニオイのするイカ焼きを俺に渡して来た



まぁ




人を殺した訳で、、、




話を聞くと所謂いわゆる 保護観察扱いらしいのだが




いや、違う多分  もうちょっとしんどいやつだろう










シエルの意識は戻ったがアニメの様にすぐ回復する訳も無く、カセンと俺だけ3日程してからギルドへ帰った



タイミングが良いのか悪いのか、早めに帰って来たシフと入り口で出会ってしまった事もあり、帰ってすぐに全員へ説明をした

シエルが酷い目に合った けど、無事と言う事

ラフィもしばらく帰れない、、と言ったら号泣していたアルが胸倉を掴んで来た  もちろん殴られはしなかったけど


シフも巫女の事だったからなのか言葉には出さなかったが砕けた様に座り込みしばらくは我を忘れた様にも見えた




すぐ、次の週始めに手紙が届いた 届主はなんとシエル本人からだ

順調に回復しているという事

自分の落ち度で迷惑をかけたという事

直接様子を見に行ったがラフィはなんだかんだ楽しくやっているっぽい事

一ヵ月しないくらいで二人揃ってギルドに帰れるという事

それと最後に


「今回の件についてお前ら、他連中が病む事は決してしないで欲しい、すまない、助けられた ありがとう」 と言う


本当に不器用な


紛いも無い


巫女らしい手紙だ



翌日

念の為、報告がてらシフは王都へ、バルはエルフの森へと向かった

長がこんな状態では危険なんじゃないかと思ったが本人曰くまた違うらしい


そしてアルがウズウズしている所に丁度良くライア隊がちまちまと来る様になったと言う所だ




しかし




「全員総出は珍しくない?」

にゃんこ隊の好きそうなおかかとチーズをご飯に混ぜ込みながらバラバラに座る面々を見渡す


「ちょっとね~遺跡町の方に調査しに行けってうるさく言われちゃってさ~  うい!じゃあかんぱーい」

相変わらずラフな口調でカセンの酒を手酌するのは隊長のライアだ


「お~?遺跡って エバのいる地下とかかの?」

赤鬼も構わず自分の分を手酌する


「エバ?」


「あ~、あれじゃよ機械人形達の奥にゃ~自我持ちの子がおるんじゃよ」


「へ~、いやでもそういうカラクリ相手じゃなくてなんかすっごい武器があるらしくてさ~?  爺さんらがあぶね~から取って来いっつ~んだよ」


「ほぉ?」


「あとエルフの連中がディーン王国とドンパチやるって言うからさ~念の為見に行けって言われて、それでここにエルフの姉ちゃんいたな~って  なんか知らない?」


ライアは座敷からカウンターまで届く様ラフィに声をかける













「へぁ?」





驚きながらも不思議そうな顔で座敷のカセンに目を向ける


四ヶ月の流れでした~

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