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114 幽閉

本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい

8/29 17:00


(、、、、、何時間  落ちてた?)


ゆっくりと瞼を上げ、薄く瞳を開く




何も見えない




目は開けているのだが真っ暗だ


まだ感覚が鈍い、上手く動けない



試しに体の重心を前に傾ける





チャラチャラ、ジャラァ





シエルはぼやけた頭を回転させ思考する


(鎖か 首?いや腕もか、頭の後ろ、、上か? 立ったまま拘束されてる感じか  足は地に着いてる、宙吊りでは無いな   毒自体は恐らくスライムかなんかから精製した物、そんなに時間は経っていないハズ  何かされた形跡は?どこかに痛みは?)


・・・


(体が少し軽い? 服を脱がされたか)


「ぁ、ぁ」

小さく声を出し、瞬きを試す


(目隠し、猿轡さるぐつわは無し、鼻は利かないか)



ピチャチャ



(足元が濡れてる)



カン カン カン   カーン!


ガッチャ ダーン ダーン!


ターン ターン ターン



(なんだ 金属音、、何かを叩く音?)







(拘束具は魔法で壊すとして、もう少し  音を出すにもせめて手足の感覚が戻ってから、、?)


少し時間を取りたかったのだが

ガタガタ ガランガランと目の前からうるさい音がする

その音と共にシャッターの様な物がゆっくりと上がる


(ちっ、来たか 何人いる?    3人 か)


下の方から光が入り足が6本見える


(真ん中だけ太いな 両脇の2人は細い、子供? 女か?  まだ寝てた方が、、!!?)





意識を失ったふりで感覚が戻るまで時間を稼ごうと思った

拘束している以上すぐには殺さないであろうと


だが、目の前のあまりにオカシナ光景にシエルは目を見開く






「あ~、やっぱり起きてたんだね~ 目の色も綺麗だね~」


「お名前はなんて言うのかな~?」


「可愛いね~可愛いな~」



真ん中の巨漢の男が一人喋り続けている

いや、巨漢ではあるが同時に何百キロあるのか分からない程の肥満でもある


「ねぇ、どっちからにしてみようか?」


「どっちの方が似合うかな~ あ!違うよ? もちろん今のままも可愛いんだけどこっちも見て見たいなって思うんだよね?」



男は『どっち』『こっち』と左右に首を振る



「こっちのなんかも良くない? 小さいのに胸周りが出ててありだと思うんだよね」





・・・・・・





「異常者が!」


シエルは男を睨み付け、詠唱を始める


「あ、先にお話しがいっか~」

男は両脇に立つ腰元から手を放し天井からぶら下るチェーンを引く


滑車がジャラジャラと音を立てシエルの軽い身体が宙に浮く


「ぐぁ かっ くっ」


鎖は手首と繋がっており、その手首の鎖はそのまま首へと繋がっている


「苦しい苦しい  苦しいね~? ああああ死んじゃう死んじゃう ちょっとだけ、首だけは締まらないくらいにしてあげるね」

肥満の男は手に持つチェーンを嬉しそうに調節する


「うっ、ぐ  けほ  クソが」


シエルの喉からは少し声が出せる程度 その位置で固定された


「よしよしこれくらいかな~、うんうん」



バチャン



バチャン



「あ~あ~あ~、そうだったね~支えてないと倒れちゃうよね~ 汚れちゃったから拭くものを持って来るね?  あ、待って?なんでキミ、右手だけ汚いの?」

シエルの右腕をまじまじと見ながら指でなぞる





「そうだ!」
















「落としちゃおっか?」















「ノコとハサミどっちが良いかな~ 待っててね拭くものと一緒に持って来てあげるから」

ご機嫌に、一度後ろを向く







「あ、でもその前に」

男はぐるりとシエルの傍まで戻って来ると頬を掴む


「あ~、ほっぺ柔らかいな~  では、いっただっきまーす」


その小さな頭部に汚らしい顔を埋め






激しく呼吸を始める





はぁはぁ


すうううううううううはあああ


すううううはああ




「あああああ!良い やっぱり良い匂いだね~お洋服もね~美味しかったよ~最っ高だね!  はぁはぁ、じゃあちょっと行って来るから待っててね」












流石の巫女もその奇怪な行動に言葉を失い鳥肌をたて、呆然と立ち尽くす












目の前に倒れている








二つの










首の無い死体を見つめながら


変態って書くのすげ~労力いるんですね;

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