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110 屋台

本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい

8/29 14:30


「う~む」


大きな木箱の上に座り王国内の地図を広げているのはエルフ族の長だ


「巫女殿に指示されたのはこの辺のハズなのだが あ!あのすまないこの場所なのだが、、」


道行く者に声をかけるのだが世間は冷たく、見て見ぬふりをされる


「むぅ、都会は世知辛いと聞いていたが  しかし、王都はこんな感じではなかったぞ?」

可愛い子ぶっている訳でも無く頬を膨らませ

その原因を世間知らずの彼女が気付くはずも無く、眉を下げる


「そうだ!何かを購入しながら聞いてみるのはどうだろうか」


辺りには屋台の様な店がそこそこの数並んでいる

ラフィは箱から大剣と弓矢を引っ張り出し、装着すると一つ前の通りを渡、、らずに


一度ぐるりと360度回る


何かに納得したのか一人頷き、今度はしっかり横断すると目の前の焼き物屋へと駆け寄る


「すまないこの場所の事なのだが、、コレは? なんだ?」



順序が完全に逆である



「あ、あぁコレはイカ焼きだよ、食べた事無いのかい?」

色黒の健康そうな男性店員は愛想良く返事を返してくれる


「イカ?」


「大丈夫だよ、死の国方面からのじゃないちゃんと港から取寄せた物だ、瘴気には触れてないよ」


「ふむ?」


「ねぇちゃんエルフ族だろう?迷子か何かか?  あーほら、小さいの味見してみな」

鉄板の上でジュウジュウジュワジュワと香ばしい匂いをさせたソレを楊枝ようじに刺しラフィの前に出す


「うむ、エルフのラフィと言う 良いのか?」


「美味かったら一個買ってくれれば良いよ、食べた事無いんだろ? 味には自信あるから絶対気に入るよ」


「そうか、では遠慮無く」

差し出された楊枝を受けとらずに横髪を抑え、そのまま口で行く


「んんん!」

咀嚼そしゃくしている段階で瞳をキラキラと輝かせる


「ははは、美味いだろう」

「一つ、いや!土産用に五つ、、いやいや六つ頂こう」


「あ~、これは焼きたてじゃないとあんまりだから仕込んだやつを包んでやろうか、焼けば良いだけだしねぇちゃんでも出来ると思うぜ」

店員は後ろの箱から焼く前の物を出し汁の様な物と一緒に包んでくれる

「なんだよ随分とエロい格好してるからそういう子かと思って見てたけど普通の子じゃないか」


「そういう子?」


「もしくはその道具で大道芸でも始めるのかい?」


「いや!これは戦う為の物であって、、ああぁいや、戦うと言ってもだな今回は誘拐相手な訳で」

「すみませ~ん」

「はいよ~  ほい、こっちはねぇちゃんの分な お代は3000だからここ置いといてな」

「あ、あぁ ありがとう」


余計な事を口走るが街の賑わいのおかげで無事流された



「あ、、一つは今食べたかったのだがなぁ」

支払いを置き、包みを開け肩を落とす


「ん? あ」




「場所、、聞いてない」




エルフは少し考えたが再び、何故か行列になっているイカ焼き屋の最後尾へと並び直す











「昨日も最後って言ったよな!」


「む?」


前の方、先程の店員が客を相手に声を荒げている


「・・・」



「あとさぁ!爺さん臭うから本当にもう来ないでくれよ、こっちは食い物扱ってるんだ!」



「・・・」



「だ~も~!いっつもだんまり決め込むのやめてくれっかな?他のお客さん待たせてんだよ」



「・・・」



「てっめ、どかね~んならホント出るとこ出るぞコラa」

「ま~ま~ま~、待て待て待て待て お代は私が出そう」

ラフィが列を抜け間に入って来る


「あ!? あぁ、さっきのエロいねぇちゃんか  そんなのに金なんか出しても良い事ねぇぞ?」


「しかしこんな事で大事にする時間もあるまい ほら!後ろにはこんなにも沢山の人が美味しいイカを待っているぞ?このジイ様には私から言って聞かせるのでここはひとつ穏便に  あ、私の分も頼むぞ?」

エルフは財布からお代を出し先程言われていた位置へと置く


「   いや、こっちは助かるけどよ、、爺さんもういい加減、二度と来るなよ?エロねぇちゃんに感謝すんだな」

焼きたてのソレを2つ串に刺しエルフへと差し出す


「うむ、少し騒がしくしたな! 皆もすまなかった、気にせず美味しい美味しいイカを堪能してくれ!プリプリの~、、プリプリだぞ?  さぁ、ジィ様あっちで座って食べよう」


嬉しそうに小走りで近くのベンチへと向かうエルフ

その後ろを年配の男がゆっくりと付いて行く




「変わった子だな~」







ちなみに、この行列




男性客のみである


臭い言われたりエロい言われたり

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