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転生したのに何も出来ないから、、喫茶店を開いてみた  作者: k
三章

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100/494

97 切望

本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい

8/23 20:55


「なるほどのぉ   それでももがあの場におったのか」

赤鬼は優しめなトーンとは裏腹にギリリと歯を食いしばり、険しい顔で拳を強く握っている


「ほ!ほらぁ、あの子も一応無事なんだからさ、きっと大丈夫だから! ね? カセンも落ち着いて」

ツインテールが後ろからカセンの肩を抱く



「うん? だが、、しかし」

エルフが一度小首を傾げてから話を続ける

「惜しくないか? 何故、何故その後マスターは殺されなかったのだろうか?」


・・・・・・


「え、、と 『惜しい』とか言っちゃうとそっち側みたいだから言い方、言い方気をつけて、、、でも 確かにそうですね? その話の通りならその男はジンさんを最初に殺そうとしたはずですよね」

エルフがづけづけと言うさまにツッコミは入れつつバルも首を傾げる



「あ、あぁちなみにその後もさ 俺、何も考え無しに走ってったんだけど、やっぱり心配で? なのかな、、内心なんか良く覚えてないけど   けどあの子の方に先に駆け寄っちゃってさ  ちょ~こえ~のな、、、目の前の子から血が止まらないし、その、剣とか抜いて良いのかもわかんね~し」

マスターの喉からは少し掠れた声が聞こえる

「そうしてたらあの子にぶん殴られてさ  だから俺、林の方までぶっ飛んでそのまま気絶してたんだよ   ウケるよな、、情けないし、今考えたらアホだよ すぐ近くに居るんだから目~放した隙に殺されちゃう所だったんだろうし、だから最後の最後まで       助けてくれたんだと思う」


「ももはちょっと警戒心が強いが可愛い所もある子なんじゃよ、、ちょっと意味不明な奴じゃが」



喫茶店のマスターは一度ゆっくりと周り、メンバーの顔を見回す


「俺さ~、強くなりたいんだけど、お前らみたいのと世界が違うじゃん?」


!?


「そ、そんな  の」

言葉に詰まるアルも分かってはいた

普通の枠、別の枠


そして自分自身も


望んでいる 『普通』 では無いと言う事も




だが


「あはは、アルにはなんかごめんか?  あ~でもさ!どう思う?」



ジンは皮肉で言った訳でも


ましてや自虐的に言った訳でも無い



「毎日、、さ  毎日素振りとか、、腕立てとか筋トレやったらさ   少しは   強く なれんのかなぁ˝」

語尾の声は割れている

「伝説の勇者とか!物語の主人公みたいなのじゃなくて良い!!   魔法とかチート能力なんかいらない!      けどさ、女の子に守られて、、死なすとかさ、、そんなんなったら  マジでクソじゃねぇか、、、、」



ごく普通の人間



「情けない話だけど、、カセン、頼みがある」



平均的な体躯の男



「出来る事は何でもする  何でもします だから、さ」



都合の良い世界にならなかった異世界転生



「俺の周りの連中だけで良い!!   あの  助けて欲しい!!守ってくれよ、、頼む よ    だのむ˝よ˝ぉ」




格好の悪い言葉、汚い声で




地に頭を擦り付け叫ぶ











「はぁ、なっさけないのぉ」





赤鬼の肩からは力が抜けているのが分かる









「しっかしのぉ」

膝を折り

土下座をする三十路の頬を優しく撫でる


「そんなに食いしばったら歯が折れちまうじゃろぉ?」






「守ってやる、絶対に!   守ってやるから そんな顔をするなぁ」

親亀子亀の様に覆いかぶさるその姿は先程のボディプレスと似た体勢なのだが



「ぐす、ぐずぅ  う、うぅ」


「、、おかわり 持って来ますね」



周りの胸には相当に響いたらしい






「うっく ぇっぐ! うあああ、わ、わだじも~ わだしもま˝もってやるからぁあ!  わたしもいちゃいちゃするううう」



カセンの上から相変わらずのエルフがのしかかる


お酒飲みながらでもうるっと来てもらえたら素敵です

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