2020年1月上旬「新型ウイルスに関するニュース」
「結局、イノリってインフルうつらなかったのな」
「えっへん!わたしはケースケと違って、規則正しい生活を送り、抗生物質の接種を極力避け、手洗いうがいを丁寧に、そして、食事も気をつかってますからね。免疫力が違うのよ。それに見てよ、この空気清浄機。ウイルス対応だし、スマホに空気の状態が表示されるのよ」
「うわ、でた。しかも、なんだよ、その空気清浄機。やたらでかいし、スマホでいちいち見るか、そんなもん」
「なによ!真実じゃない。ケースケはしょっちゅう風邪ひくし、頭が痛いっていうし。免疫力が弱っている証拠よ。あとね、この空気清浄機は無菌室レベルを実現できる匠の品なのよ」
「免疫力ねぇ・・・なんか胡散臭い。それって数値で可視化できるものかよ。それに無菌室だと?おれは菌を受け入れるね。なぁにかえって免疫がつくってやつよ。」
「風邪ひいてばかりで、免疫ついてないじゃない・・・。それに可視化できるわよ。私の免疫力センサーアイによれば、私が53万でケースケは3よ。ケースケは村人Aなのよ」
「なんじゃそりゃ。ってか、ドラゴボよく知ってたな。ドラゴボといえば」
テレビ「ニュースの時間です。チャイ国ウーハンシティで新型コロナウイルスの感染が確認されたとのことです」
「ヤムティーっていうキャラが~」
「ちょっと、待って」
「外見かっこいいんだけど弱い奴って言われているけどさ」
「もう、聞こえない!黙って!」
「人類さいっょ・・・」
「コロナって聞いたことがないけど、チャイ国って、前にも、ウイルスが発生して騒ぎになったことあったよね。たしか、SARSだったかしら」
「・・・おれ、インフルエンザにすでに感染して抗体できているだろうから、それにも耐えられるんじゃないか?」
「えっと、タイプが異なると関係ないって聞いたわよ?」
「それ、ほんとかなー?親戚だったら、多少はね?あるんじゃね?」
「どうだろう?ま、ともあれ、私は感染しないわよ。免疫力53万だからね。それよりケースケが心配よ。日本第一号感染者になるんじゃないの?」
「え、まぢ?そしたら、インタビューくるかな。注目されちゃうなー(テレ)」
「・・・そういうのは不謹慎よ。自重しなさい」
「あ、たしかに。ごめん(ションボリ)」
「あーもう。そうね、ヤムティーすごいね(ヨシヨシ)」
「そう!(にっこり)」