表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エイズ咳  作者: 山崎ゲート
6/6

2020年1月上旬「新型ウイルスに関するニュース」

「結局、イノリってインフルうつらなかったのな」


「えっへん!わたしはケースケと違って、規則正しい生活を送り、抗生物質の接種を極力避け、手洗いうがいを丁寧に、そして、食事も気をつかってますからね。免疫力が違うのよ。それに見てよ、この空気清浄機。ウイルス対応だし、スマホに空気の状態が表示されるのよ」


「うわ、でた。しかも、なんだよ、その空気清浄機。やたらでかいし、スマホでいちいち見るか、そんなもん」


「なによ!真実じゃない。ケースケはしょっちゅう風邪ひくし、頭が痛いっていうし。免疫力が弱っている証拠よ。あとね、この空気清浄機は無菌室レベルを実現できる匠の品なのよ」


「免疫力ねぇ・・・なんか胡散臭い。それって数値で可視化できるものかよ。それに無菌室だと?おれは菌を受け入れるね。なぁにかえって免疫がつくってやつよ。」


「風邪ひいてばかりで、免疫ついてないじゃない・・・。それに可視化できるわよ。私の免疫力センサーアイによれば、私が53万でケースケは3よ。ケースケは村人Aなのよ」


「なんじゃそりゃ。ってか、ドラゴボよく知ってたな。ドラゴボといえば」


テレビ「ニュースの時間です。チャイ国ウーハンシティで新型コロナウイルスの感染が確認されたとのことです」


「ヤムティーっていうキャラが~」


「ちょっと、待って」


「外見かっこいいんだけど弱い奴って言われているけどさ」


「もう、聞こえない!黙って!」


「人類さいっょ・・・」


「コロナって聞いたことがないけど、チャイ国って、前にも、ウイルスが発生して騒ぎになったことあったよね。たしか、SARSだったかしら」


「・・・おれ、インフルエンザにすでに感染して抗体できているだろうから、それにも耐えられるんじゃないか?」


「えっと、タイプが異なると関係ないって聞いたわよ?」


「それ、ほんとかなー?親戚だったら、多少はね?あるんじゃね?」


「どうだろう?ま、ともあれ、私は感染しないわよ。免疫力53万だからね。それよりケースケが心配よ。日本第一号感染者になるんじゃないの?」


「え、まぢ?そしたら、インタビューくるかな。注目されちゃうなー(テレ)」


「・・・そういうのは不謹慎よ。自重しなさい」


「あ、たしかに。ごめん(ションボリ)」


「あーもう。そうね、ヤムティーすごいね(ヨシヨシ)」


「そう!(にっこり)」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ