第4話 シズカの気持ち シズカ視点
《鬼神》ドアルゴを倒したお祝いとして今回協力した5つのSランクパ―ティーみんなで居酒屋を貸し切って打ち上げをすることになった。
ドアルゴを倒した事によりかなり懸賞金が入る予定の私たちは明日から《鉄火の牙》の拠点がある王都へのんびりと向かい、王都に着きしだいしばらく長期休暇の予定だ。
そのため今日がこの街で買い物ができるのが最後の日なので打ち上げ前に私たち《鉄火の牙》の女性メンバー、私とフランとリサの3人で街に買い物に行くことになった。
「わたくしは今回目的ありませんけどリサさんとシズカさんは何か欲しいものありますか?」
「私は明日からの移動中に食べるお菓子買いです!」
「私は下着を見に行きたいと思っています」
フランの問いに対して下着が欲しいと答えた私だが別に下着のこだわりが強いわけでも特別胸が大きいわけでもないため基本どこでも買えるのだが私の剣はほとんど独学なため剣を振るとき下着に変な負担がかかってしまうらしくすぐダメになってしまう。
そのためこういう大きな街だと陣プルなデザインなら安く買えたるため買えるときに買うようにしているのだ。
私の要望やリサの要望に従いお菓子屋と下着屋を中心に一通り買い物をしたらちょうどよい時間になっていたため一度今泊っている宿に荷物を置いてから私たちは居酒屋に向かうことにした。
宿から居酒屋まではそう遠くないが集合時間まであまり時間がないため私たちは宿で休憩を取ることはなく宿を出て居酒屋に向かった。
「可愛い下着替えてよかったね!しかも三人でお揃いで!」
「わたくしはもっと色っぽい下着のほうがよかったのですが、お揃いで買うとしたらシズカさんもリサさんも色っぽいのは拒否してしまうのでここは仕方なくわたくしが折れるとしますよ。シクシク」
「フラン、そのふざけた泣きまねやめてくださいよ。わたしも折れたんですから。本当はもっとシンプルな奴のほうが安いですし、どうせかわいいの付けても見せる機会ないし、そもそも似合わないし…」
「そんなことないよ!シズカちゃんはすっごい可愛いいよ!」
「お世辞でもありがとうね。」
「お世辞じゃなくて本心ですよ!グリスもシズカのこと可愛いって言ってましたよ!
スバルなんかじゃなくて一緒にグリスにしましょうよ!グリスならシズカちゃんのことも受け入れてくれますよ!」
「何度も言ったけど私の好きな人はスバルなの。どんなに誤魔化そうと思ってもこの気持ちには嘘は付けないし、嘘はつきたくないんだ」
リサもフランもグリスと付き合っていることは知っているし私は別に一夫多妻に偏見があるわけじゃない。むしろ全体でみると男の騎士や冒険者が多いいため男の方が死ぬことが多いい世の中で一夫一妻の方が無理があると思ってる。
そして私はリサもフランも大好きだしリサもフランも私のことを好いてくれていることは知っている。
だからなのかリサもフランも私がグリスの彼女の1人になることで今以上に仲良く、そしてずっと一緒にいられると思っているようでこのようにチャンスがあるといつもグリスを進めてくる。
でも私の心の底から好きな人は昔からただ一人スバルだけだ。リサやフランと違って鍛え抜かれ腹筋も割れ決して女らしくない体の女だけど、私が冒険者になりたいと村を出たとき一緒についてきてずっとそばにいて支えてくれた彼。私の大好きな彼。この気持ちにだけは決して嘘は付きたくない。
「ほら、そんな落ち込まないで。もう居酒屋に着くし、せっかくの打ち上げもっとサラもフランも元気出してよ」
そして私たちは居酒屋の中へと入った。
『Sランクパーティーを追放された回復魔術師は魔王軍として生きていく』を読んでいただきありがとうございます。
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