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第六項 百花繚乱多種多様。人間模様は万華鏡。

 筆者は名称などという瑣末な問題にかかずらわってはいられなかった。筆者が求めるのは常に本質であり、未来でもある。ツインテールが正式名称だろうが俗称だろうが一顧だにしない。実際はよく知らないからそこにツッコまれては困るという予防線では決してないことを願うばかりである。


 呼称の問題はそれでいいとして、ツインテールにも明確な線引きがあるかどうかすら筆者は知らない。ツインテールといえば筆者は側頭部で髪を束ねているスタイルを真っ先に想像するが、首筋あたりでまとめるコもいるだろう。むしろ現実にはそちらのほうがまだいそうな気がする。これもツインテールの定義に含めていいのだろうか。さらにハイブリッドタイプとして三つ編みにしている、巻いている、などがある。これもツインテールと定義していいものか悩ましいところではある。コアなツインテールマニアなら声を大にして、「三つ編みなど邪道! 巻いているなど論外! そんなのはツインテールとは認めぬ!」とか言っちゃいそうではあるが、自分はそこまでこだわりはないので、もうどうだっていいジャンという気がしなくもない。しかしそういうものでもないのだろう。例に上げれば眼鏡属性がその代表格だ。

 眼鏡好きもなかなか厄介な嗜好である事で有名だ。

 眼鏡女子しか愛せない。伊達眼鏡などは偽者扱い。仮に眼鏡をやめてコンタクトにしただけで大騒ぎをする。筆者などは今まで眼鏡かけててパッとしなかったコが眼鏡外した途端、美人になる、なんてシチュエーションにグッとくるが、いわゆる眼鏡スキーな方たちはそうではないらしく、眼鏡を外せば即、攻略対象外になってしまうらしい。もうアンタら、眼鏡と付き合えよ、と言いたくなってしまう。彼らにしてみれば眼鏡がメインで女の子は付属物、といった感じなのだろうか。深すぎて理解しがたいものがある。

 ツインテール好きも眼鏡ほどではないにしろ、それと似たようなものなのであろうか? 今までツインテールだった勝気なコが髪を下ろすと清楚なお嬢様に(見た目だけ)変身。これはかなりグッとくる。ツインテールにこだわりのない自分でも好きになってしまいそうだ。

 だが真のツインテールマニアはそれは許せないのであろう。ツインテールを下ろしてストレートにしようものなら奇声を上げて悶絶するのではあるまいか。とはいえ、ツインテールにそこまでの市民権もないような気がする。眼鏡女子ならまだ見かけるが、ツインテール女子など現実にはほとんど存在しない。最後までイキたくても、現実には攻略対象さえいないのである。あ、だからサブカル世界には存在するのか。現実には存在しないから、その欲求をゲームで擬似的に満たしたい。だから十八禁ゲームではツインテールのままベッドにインしているわけなのだな。うわっ。もうこれ変態じゃん。今更だけど、自分で書いてても引くわー。そもそもあんな髪型のままでなにが楽しいんだ? 揺れる様子が躍動的だとか、邪魔にならないとか、うなじがよく見えるとか、とりあえず言い訳はいくつか思いつくけど、言い訳するほどに後ろめたい気持ちになるのはなぜなんだろう。

 悲しいことに、現実にツインテールがほとんど存在しない理由がなんとなく見えてきたぞ。女のコにしたってそんな変態は願い下げだろう。そりゃサブカルの世界にしか存在しませんがな。って話だ。

 これで疑問のひとつである、なぜサブカルの世界ではツインテールはしぶとく生き残っているのか、が氷解した。やはり潜在的に需要はあるのだろう。多分、おそらく。その需要も、あまり的を絞るのは得策ではない。ツインテールマニアがどう思うかは分からないが、ここではとりあえず「髪を二つに分けた髪型はもうツインテール」と、定義づけることにする。このほうが幅広い需要が見込めるから考察もしやすかろう。


挿絵(By みてみん)



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