第三項 犯した過ち。取り戻すべき過去は未来にあるのか?
筆者はツインテールに全くといっていいほど興味がない事実をカミングアウト。それは決して自身の欲求や嗜好によってこの考察を始めたわけではなく、あくまでもフェアな立場で物事を論じたいというジャーナリズムによるものからだと言いたかったのである。では、その立場にいる筆者はいかにしてツインテールに明確な指標を求めたのか? それがいま、白日のもとに晒される!
そもそもなぜ、自称「ツインテールにこだわりのない自分」が、こんなどうでもいいことを熱く語るのかというと、その安直極まりないキャラ設定を筆者自らやっちまったからである。
筆者は趣味で小説を書いている。作品数は五、六本、といったささやかなものだが、バカ系作品二本ほどに、何も考えずにツインテールを登場させた。理由はまさに今、前述したとおりの、キャラの描き分けが容易だったから、性格設定が楽だったから、という安直極まりないものだった。執筆当時の気持ちとしては、別にこだわりがあったわけではない。みんなやってることだから、昔からあるテンプレだから、という、本当に何も考えないキャラ設定をしてしまったのである。
しかし、それでいいのか? 筆者は知らず、先人達にツインテール属性を植え付けられていたのではないか? 自分自身、知覚すらできない深層心理の最奥に、まだ見ぬツインテールの女神がひっそりと佇んでいるのではないのか? そんな疑問が湧いてくるのである。だとすればそれはいつから、元ネタはなんだったのか。それを知りたいと願うのはヒトの本能のようなものではないだろうか。そして、それを知らずして自身の創作物に、安易にツインテールなど出してよいものだろうか、とも思うのである。