第十七項 祝福の代償。光り輝く君
今更ながら本当にどうでもいいが、芸能界にもツインテールは存在する。アイドルユニットなどでは大抵一人はツインテールがいたりする。だが、その事実を以って現実にもツインテール女子はいると判断するのは早計である。彼女たちもアイドルを演じているのであり、その髪型も記号として使っている、もしくはプロデューサーの意向によって作り上げられた虚像である可能性が非常に高いからである。したがって、芸能人も所詮はキャラに過ぎず、それはアニメやゲームのキャラとほとんど変わるところがないというのが筆者の見解なのである。
なんで今回やたら真面目なんだ?
基本に帰ろう。
ツインテールは女子中高生ならなんとかいそうだと前述したが、さらに年齢層を遡ればもっといそうだ。つまり、ツインテールは弱年齢層になるほど生息率が高まる髪型なのである。いや、筆者の勝手な思い込みだが。でも小学生や幼稚園児なら普通にツインテールにしていてもなんら違和感はない。いや、筆者は決して幼女を常日頃から観察しているわけではないのでこれもただの印象である。しかしその理由はなんとなく分かる。おそらく低年齢の女の子を持つ親御さんが可愛いからという理由でツインテールにしているのだろう。大体幼女にあんな結びができるわけない。大人社会ではほとんど見られない髪型でも子供なら許される。可愛さアピールしても腹黒いとは思われないし、インスタ映えもするし。自分のペットに服とか着せちゃう飼い主のような心理なのだろう。甚だ失礼な例えで申し訳ないが。
周囲の人間、例えば筆者のようなクズ野郎が見ても小さな女の子のツインテールは普通に可愛いとは思う。いや、可愛いわけではない。そもそも筆者はツインテールに興味がないのである。なんというか、微笑ましいのだ。小さな女の子がいる家庭で、恐らくは母親が娘をドレスアップするべく、お出かけ前にツインテールにする。その温かな家庭の風景がそこに浮かぶから、ツインテールは幸せな家庭を表す記号として微笑ましく映るのだろう。
だが、果たして安直にそう捉えてしまってよいものだろうか? むずかる我が子を無理矢理ツインテールにするのは親のエゴではないのか? 下手すると児童虐待になるのではないか? そもそも幸せアピールする連中こそタチが悪い。見て見て、私たちって、こんなに仲良くて毎日幸せなんですよアピールしなければならないという事は、逆に言えば家庭の内部にはスキマ風が吹き荒んでいる証左ではないのか? もう離婚秒読みの危険水域に達してしまっているから幼い我が子をツインテールにして周囲に気取られぬよう工作しているのではないか? 大体我が子にキラキラネームを付ける親というのは大概、自分の生まれや容姿とかに強烈なコンプレックスでも抱えていそうな連中ばかりである。いや、これも筆者の勝手な思い込みに過ぎないので、我が子にキラキラネームを付けたい人は筆者のようなクズなど気にせず、遠慮なく付けてあげてほしい。
いかん、ツインテールから大きく逸れてしまった。




