これは。まさか。異世界転生?
「あ。大丈夫ですか?お花をつみにいったらなんか黒いのが落ちてるなー。すてねこかなーと思って近ずいて見たら、なんとまぁ人ではないですか!干からびてカラッからになってたので、お花をつんでから、あなたを助けたんですー。生きてて良かったですー!」
「あ、ありがとうございます。」
たしかに今は黒いズボンに黒いシャツだからな。
しかも一回無視して、先にお花をつみにいったらしい。
「水分取れそうですか?」
「あ、はい。お願いします。」
「はーい。ちょっとそのへん座って待っててくださいね。」
「はい」
ここはどこなのだろう。窓を見るともう外は真っ暗だ。俺はいちばん近い席に腰掛けた。
椅子はガタガタしてて、落ち着かなかった。
あかりも、ろうそくを灯してあるだけで、だいぶ暗い。
これからどうしよーかなーなんてぼーっと考えていると、さっきの女の子が戻ってきて、おれのまえにコップを置こうとして、盛大にすっ転んだ。
がっしゃあああん
「わああああ!すいません!そんなつもりは…すいませんちょっと待っててください!」
そんなに急がなくても…と言おうとしたが、もう既に、女の子は部屋から出ていた。
「なんか…そそっかしい子だな〜」
「そうだねー。ララちゃんは小さい頃からそうなんだよ。」
「さらっと独り言に返さないでくださいよ…。あなたは誰ですか?」
「僕はね、エルだよ。エル・ノステル。ララちゃんが緊急事態だって行ってたから来たんだ。所で、君もだれなんだい?」
「ああ、俺は渡邉だ。よろしく。緊急事態っていうのは俺が運ばれてきたことか。」
「そうだろうね。」
エルは、すらっと身長が高く、(まぁ。俺よりかは低いけど)クールな雰囲気に見えるが、胸元が、ものすごく大きいため、色っぽさを感じる。髪の毛の色は青っぽい黒だ。
「ねえ。君はどこから来たの?」
「俺は…。遠い国からやってきたんだ。」
「ふーん。まあそんな感じかなとは思ってたよ。そんな洋服見たことないもん。君は貴族かなんかなのかい?すごく綺麗だけど。」
「いや。貴族ではない。俺の国にでは、これが当たり前なんだ。」
「へえ。そんなすごい国もあるんだね。」
「まあな」
「すいません!遅れてしまいました!今お拭き致しますので!」
「ああ。ありがとう。」
「どうしましょう。お洋服がびしょびしょになってしまいました。本当にすみません…」
「いえいえ。大丈夫ですよ。」
「じゃあ僕が今から買ってくるよ。すぐ近くにあったはずだからちょっとまっててね。」
そう言ってエルは出ていった。
「あの。これ新しいお水です。」
「ありがとう。」
久しぶりの水。すごく美味しく感じた。
「あの。敬語ではなさなくても大丈夫ですよ?」
「そうか?」
「はい。」
「じゃあ普通に話すな。ひとつだけ質問があるんだがいいか?」
「どうぞ。」
「ここは、どこだ?俺は船で漂流してしまったんだ。」
「ここは、オールシティです。」
「そうか…。ありがとう。」
「はい。」
全く聞いたことのない名前だ。少なくても日本ではない。地球ではない可能性も高い。
これは。
まさか。
異世界転生!!!???
キャラの名前が出てきました。覚えやすい名前にしていくつもりです!
ボクっ娘のエルちゃんと、おしとやか系のララちゃん。この二人がメインヒロインですので。是非ともいいところを見つけてあげてください。