おにぎり
ありそうな場面を思い浮かべました
いつもお昼におにぎりを食べる
昼休憩になりコンビニへ
今日はツナマヨと昆布にした
いつもの公園に着いたのは丁度正午
公園にあるお気に入りの場所に行こう
鳩を振り払い歩き出す
いつものベンチには先客がいた
黒髪の長い女の人
彼女はサンドウィッチを頬張ってる
いつも一緒に食べてる人
僕達は二人で昼ご飯を食べて
たわいもないお喋りを
いつも僕達は笑い合った
いつしか僕は彼女を好きに
でも、勇気が出せない
いつもの関係を壊したくないから
言わなかった言えなかった
でも、今日は言ってみよう
いつもの関係より望む関係に
好きですと伝えよう
返事は期待通りにいくよう願う
いつもならお別れする時間
僕は彼女の名前を呼ぶ
快晴の空模様が僕を後押ししてくれる
いつもと違う雰囲気
彼女も不思議そうに僕を見つめる
好きですと言葉にした
いつもは見せてくれない表情の君
驚いたように嬉しそうに
僕は成功したみたいだ
いつもと違う気分の僕
嬉しくて手を挙げて喜んだ
すると、手に持っていたおにぎりが
いつも通りでないことの連続
おにぎりは地面に落ちる
転がるでもなくただ足元に落ちる
いつもの日常にふっと落ちてく幸運を
捕まえてゆきたいと思うから
僕は生きています