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【レビュー】名探偵は嘘をつかない【KAPPA-TWO】

 今日もお疲れ様です。あっという間に夏になりそうな気候ですね。若干蒸し暑かったり。

 春服を着て出かける機会もなく、春が過ぎてしまいました。虚しい。

 

 全くコンスタントに書けない私ですが、読む方だけは物心ついてから継続している趣味といえます。

 正月に読みふけった『人狼城の恐怖』(全4巻。世界最長の推理小説)から始まり、二階堂黎人作品を中心にはまりました。安定の二階堂ワールド。これらはまた別の特集にしますね~。


 さて、久しぶりの読書レビュー。

 今回は阿津川辰海さんの『名探偵は嘘をつかない』をご紹介します。


 こちらの作者さんの初読みは、講談社タイガの『紅蓮館の殺人』でした。

 普通に面白いなーと感じたものの、実は、それほどピンとこなかったんです。正直な話。

 燃えざかる洋館でタイムリミットが迫る謎解き、館の奇妙なギミックなどなど…… 惹かれる要素は多々あったにもかかわらず、いまいちビビッとこなかったんですね。(なんだこの適当すぎる擬音の表現は。悪い見本すぎる。レビューを書く物書きさんは絶対真似しないでください)


 『名探偵は嘘をつかない』は、光文社の長編新人賞を受賞し、2017年に刊行されました。

 光文社といえば――!

 有名推理小説家を多々輩出した公募アンソロジー『本格推理』を刊行した出版社! しかも十年ぶりの受賞作とか! これは期待しかないですよ!!


 私が存在を知ったのは2018年。

 2018年版本格ミステリ・ベストテンで3位にランクインしており、いつか絶対読む! そう決めてはいたものの、本体の価格が若干お高めで……。

(ちなみにこの年の第1位は『屍人荘の殺人/今村昌弘』。2位が『狩人の悪夢/有栖川有栖』。4位が『ミステリー・クロック/貴志祐介』で超豊作。これらの3冊を入手済だったもので~(;´∀`))


 が、2020年になり、コロナウィルスのせいで引きこもりが続き読書欲が高まったタイミングで、ついに購入しました! 2年越しの出会い!


※以下ネタバレの可能性がありますので、お気をつけて※




『「ただいまより、本邦初の探偵弾劾裁判を開廷する!」

彼が本当に嘘をついていないのか、それは死者を含めた関係者の証言によって、あきらかにされる!

名探偵・阿久津透。その性格、傲岸不遜にして冷酷非情。妥協を許さず、徹底的に犯人を追い詰める。しかし、重大な疑惑が持ちあがった。それは、彼が証拠を捏造し、自らの犯罪を隠蔽したというものだった──』(光文社サイトより引用)


+++


「新人賞には持てる力のすべてを注ぎこめ!」

 そんな類のアドバイスを見かけますが、すべて注ぎこんだりしたらバランス悪いんじゃね? などと懐疑的であった私。


 が、『名探偵は嘘をつかない』を読み、「これぞ作者さんの全てを注ぎ込んだ作品!」と思いました。

 純粋に感動し納得することができましたよ。

 受賞当時は大学在学中の20歳だったそうで、選者の東川篤哉さんが「全然違う!」と驚かれるほど全面改稿して出版されたそうです。


 ゲーム、オフ会、死者の転生、裁判……などなど要素がてんこ盛りです。

 世界観も特殊で、探偵機関という組織が、警察の下部組織として存在している設定なのです。


 もっとも目を引くのは、“転生ありき”な特殊設定下での謎解きでしょう。

 「死んだのは誰か」「転生したのは誰か」――これらの魅力的なフーダニットが、至極ロジカルに解かれます。特殊設定で法廷も舞台にしながらの本格ミステリー。でもそれだけがメインというわけでもなくて、ラストは物語として温かみがありつつ。


 もうっ、上手く説明ができないっ!!

 これは読んでもらうしかないですよ。

 本格ミステリー好きで、次何を読もうか迷っていて、未読のかたはぜひに。

 そして、よろしければ感想を語り合いましょう。


 

2020.5.28

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