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ユーモアミステリかつ本格派―東川篤哉

 読書の履歴書。

 今回は『謎解きはディナーのあとで』が有名な、東川篤哉先生でございます。

 ちなみに、『謎解き~』の以前から、お名前は存じていました。なぜなら、鮎川哲也編の公募アンソロジー『本格推理』の常連作家だったからです。

 デビュー後に刊行された『交換殺人には向かない夜』を読んだときは、「この人の作品はこれから全て読まなきゃ!」と感動したものです。


 烏賊川いかがわ市シリーズも、それ以降のシリーズも、ユーモア・ミステリーのテイストが貫かれています。作風といい、旺盛な刊行ペースといい、赤川次郎先生の正統なる後継者、と個人的には位置づけさせていただいております。


 東川作品の魅力はなんといっても、「ユーモラスかつ本格ミステリ」であることでしょう。

 ユーモアミステリと一括りにするには、良い意味でもったいない、本格ファンをうならせる謎と解決が各話で披露されています。大がかり(すぎる)なトリックが魅力的な『館島』などは、その代表ではないでしょうか。


 『謎解きはディナーのあとで』で好きなエピソードを挙げるならば、「花嫁は密室の中でございます」と「殺しの際は帽子をお忘れなく」「殺人現場では靴をお脱ぎください」辺りでしょうか。

 特に「花嫁は~」は人物〇〇トリックが絶妙で、主要なる登場人物の関係(影山と麗子)にも重ねられるのも構成的に素晴らしいです。ドラマもちょっと変わった演出がされていて面白かったですね。


 特にちゃきちゃきの本格ファンに読んでいただきたいのは、鯉ヶ窪学園探偵部シリーズの『放課後はミステリーとともに』です。

 これは一読の価値ありです。相変わらずのギャグテイストが満載なのですが、これでもか! いやこれでもか!!? と二重に三重に変貌するトリックと真相にはただ脱帽です。ベストは「霧ヶ峰涼の逆襲」。いや、すごいです。足立くんのトリッキーなキャラもお気に入りです。



2016.3.7

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『放課後はミステリーとともに』は実写ドラマ化されていたのですね。

主演は川口春奈さん?(可愛くて大好き)

ええ~? 第一話の「霧ヶ峰涼の屈辱」とかどうなってんだろう……? これは観るしかない。


2018.10.25

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