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第2章 2=7 魔人と女神の巫女

このエピソードは元勇者視点です

 ツムギとルティが女神の巫女であるセリーヌに訪問に向かい追い返された数時間後に、黒い仮面を被り黒いマント付けた一人の男が村に辿り着いた。

 それは10年前に異世界アヴェルトを救った元勇者のユウトであった。


 「大層な警護の仕方だな」


 ユウトがこぼした言葉の通り、巫女セリーヌが住む建物には少なくとも20人以上は警護する人間が窺えた。

 かって女神の武器を持っていた頃ならば10人の人間を一度に相手にしようとも簡単にねじ伏せる事ができた、しかし女神の加護の無い今のユウトには平凡な身体能力しかなかった。

 しかし、ユウトは魔女にくみしたことで全く別の力を手に入れていた。


 「たとえかつての仲間であろうと、女神に与する者は排除する。俺には、いや俺たちには復讐をする権利があるのだからな。」


 ユウトは静かに呟いた。

 ユウトは巫女セリーヌがいる建物へと足を進める、入口で警護の者がユウトの侵入を止めようとしたが警護の者たちは糸の切れた人形のようにその場に崩れ落ちる。

 ユウトは巫女であるセリーヌを探した、その間に警護の者に出くわしたが皆その場に倒れて動けなかった。辛うじて喋ることが出来る者もいたがユウトは無視をし、巫女セリーヌを探した。


 「久しぶりだなセリーヌ」


 ユウトは黒い仮面を外し素顔を晒した。

 

 「お久しぶりですね、ユウト」


巫女セリーヌは建物の最上階である3階の一番奥の部屋で椅子に座わっていた。

 修道女のような服に身をまとった髪の長い出で立ちで、まるで絵画の聖母マリアが絵から抜け出したような、現実離れしたキレイで慈愛に満ちた女性がそこにはいた。


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