世界の終わり
例えば世界が終わるとして、
その瞬間が見えたとして、
その瞬間が聞こえたとして、
その瞬間が感じ取れたとして、
その為に何か行動を起こせたとして、
それがこの地球上で最も名誉なことだとして、
それがこの地球上で最も愛されることだとして、
それがこの地球上で最も切ないことだとして、
それでも世界は終わってしまう。
誰かが世界を管理しているのだとしたら、
その誰かになりたい。
こんな世界よりもっと良い世界を作ってやるんだと、
鼻息荒くのたまって、
結局同じ世界を作ってしまう。
そんな滑稽さを、
創造と呼ぶのだろう。