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黒猫令嬢の気まぐれ  作者: 鈍色満月
玉の輿のその実態
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そもそもの発端

初心者ですので、至らぬ所が多いと思いますが、お付き合いただければ幸いです。

 燦々と輝くシャンデリアの下、各々着飾った紳士淑女達。

 磨かれ過ぎて鏡面の様に反射する、真っ白な大理石の床。

 優雅な調べの音楽が流れる中、人々は手に手を取って広間の中央へと足を踏み出す。


 ――――そんな中、一際目立つ一組の男女の姿があった。


 片や、波打つ金の髪と春の空の色と同じ色の瞳の乙女。

 片や、肩にかからない程度の短い銀の髪に灰色の瞳の青年。


 まるでおとぎ話の妖精王とその伴侶、又は神話の神々の様な麗しい姿に、広間中の者達の視線が知らず知らず二人に集う。

 けれども二人は周囲の視線を物ともせず、華麗かつ軽快にステップを踏み続ける。

 

 漸く、一流の楽士達による旋律が終焉を迎える。

 それまで手に手を取り合って踊っていた男女達は、礼儀正しく手を放し、相手にダンスの礼を述べて別れるのがマナーである。


 ―――しかし。

 お辞儀をするために手を離そうとした乙女の手を青年は離さない。 

 不審そうな眼差しの乙女に、青年は周囲の視線を集めたままにこりと綺麗な微笑みを浮かべる。


「我が王国の誇る金の妖精姫。どうか私の妻になって頂きたい」


 古式ゆかしき求婚の礼に則り、伴侶に望む相手の右手に軽い口づけを落した銀髪灰眼の青年の言葉に、乙女は顔を青ざめさせた。


そもそもの発端でした。

主人公、未だ出て来ておりません。

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