連れ自殺
※フィクションです
b・・・・主人公。28歳。
t・・・・タカシ。36歳。
y・・・・ヨシコ。33歳。
d・・・・ダイスケ。4歳。
か・・・・カズミ。3歳。
k・・・・キヌ。89歳。
s・・・・サトミ。24歳。
g・・・・じいちゃん。故人。
今日ぼくは自殺をする。もう疲れたんだ、生きることに。もう、社会の底辺で生きることに疲れた。別にぼくが死ぬことで悲しむ人はひとりもいないし。
みんな口では励ましの言葉をかけてくれる。でも、それだけ。なにかをしてくれるわけじゃない。別に救いなんか求めているわけではない。だって大変なのは自分だけじゃないんだから。この大不況の中、みんな自分が生きていくのに精一杯なのは、十分わかっている。そして、こんな甘ったれた考え方しかできない自分は早く死んだ方がいいということも、十分わかっている。
情けないことに、自分1人で死ぬのが恐い。だから、自殺掲示板で一緒に自殺してくれる人を募った。そして、1人の自称自営業の男性から書き込みがあった。その男性とメールでやりとりした結果、自殺の計画が決まった。
今日、この寂れたキャンプ場で、と。
b 「はぁ、遅いなあ、tさん。もう1時間以上遅れてる。まあどうでもいっか、どうせ死ぬんだし。」
ぶつぶつと独り言を言うb。
b 「それにしても、キャンプ場とは考えたよな。キャンプ場なら練炭を大量に持っていたとしても全然不自然じゃないもんな。・・・ふぅ。(ため息)」
しばらく経って、tがようやく、姿を現す。
t 「いやあ、遅れて申し訳ありません。いろいろ準備に手間取ってしまいました。」
b 「全然かまいませんよ。こちらこそ、自殺道具一式用意していただきありがとうございました。」
t 「いやいや、困ったときはお互い様ですから。」
b 「ところで、そのタキシード姿は・・・?」
t 「ああ、これですか?いやね、自殺といったら人生最後の晴れ舞台でしょ?だからね、ちょっと気合入れて来ちゃいました。」
b 「そ、そうなんですか・・・。ただ、キャンプ場には不釣り合いな気もしますが・・・・。」
t 「あ、そうだそうだ。bさん、実はね、今日はぼく1人じゃないんですよ。」
b 「他にもいらっしゃるんですか?」
t 「はい。ちょっと呼んじゃっていいですか?」
b 「ああ、どうぞどうぞ。」
t 「おーい、ちょっとこっちに来なさい。」
ぞろぞろと現れる、キャンプ場に不釣り合いな衣装に包まれた人々。真っ赤なパーティードレスの女。七五三帰りかと思わせる衣装の子供2人。純白の着物を着た老婆。
b 「・・・・ずいぶんいらっしゃいますね。」
t 「ええ。実はうちの家族なんです。」
b 「か、家族?ま、まさか、一家心中ですか?」
t 「はい、そうなんですよ。紹介しますね。まず、うちの家内のヨシコです。」
y 「家内のヨシコです。いつも主人がお世話になっております。」
b 「いや、まあ、初対面なんですけど・・・。どうも。」
t 「そして、こちらの子供たちがダイスケとカズミです。」
d 「父ちゃん!この人だーれ?」
か 「だーれ?」
t 「この人はな、今日一緒に自殺をしてくれるお兄ちゃんだよ。」
d 「そうなんだ~。わーい!一緒だね~♪」
か 「おにいちゃん、『じさちゅ』する前に、カズミとおままごとしてあそぼっ♪」
b 「は、ははは・・・・。」
t 「そして、こちらが祖母のキヌです。」
k 「タカシや、この人は誰だい?」
t 「ばあちゃん、だからね、今日一緒に自殺をしてくれるbさんだよ。」
k 「タカシや、ぬか漬けはどこにあるんだい?」
t 「ばあちゃん、ぬか漬けは朝さんざん食ってきたろ?あんまり食べるとまた血圧上がるぞ。」
b 「・・・・。」
t 「ああ!すみません。当初は一家4人で来るつもりだったんですけど、『あたしゃも行く。』ってどうしてもきかなくてね。」
b 「はあ・・・。」
t 「じいちゃんと両親を早くに亡くしているもので、ばあちゃん1人にするのもあれかなぁと思いましてね、連れてきた次第です。」
b 「そ、そうですか・・・。いろいろ事情がおありなんですね。」
t 「恐縮です。それじゃあ、さっそく自殺しましょうか。なんか雲行きも怪しくなってきましたしね。」
b 「そうですね。早いとこ済ませましょうか。」
この間、子供たちはbに異様になつき、肩の上に乗ったりする。
ばあちゃんは独り言をぶつぶつ言っている。
t 「bさん、実は私ね、夕べ寝ずに家内と一晩中考えたんです。」
b 「なにをですか?」
t 「死に方です。」
b 「え、練炭でしょ?」
t 「せっかくなので、もっと楽しい死に方がしたいと思いまして。」
b 「へ・・・、自殺に楽しいもなにもないでしょ・・・。」
t 「最後なんだから、もっとハラハラドキドキを味わいたい。」
b 「・・・・それで?」
t 「これです。」
拳銃を取り出すt。
b 「け、拳銃自殺ですか?そ、それのどこが楽しいんですか?」
t 「ただの拳銃自殺ではありません。」
6発の弾のうち、5つを取り出し、シリンダーを回転させるt。
b 「え、まさか・・・。」
t 「そう、ロシアンルーレット自殺です。さあ、最初に死ぬのは果たして誰なのか?!」
b 「いやいや、いくらなんでも不謹慎過ぎではありませんか?おばあちゃんにもやらせる気ですか、これを・・・。」
t 「だめですか?ハードボイルド好きな家内のアイデアなんですけど。」
にこやかに会釈する家内のヨシコ。
b 「奥さんはとてもユニークな方のようですね・・・。」
パーン!という破裂音。
bの足元目がけて引き金を引くダイスケ。
b 「うわー!ちょ、ちょっとー!!なんで子供に銃持たせてるんですか?!!あぶない!」
t 「すみません。ちょっとこいつせっかちなところがありまして。こらダイスケ!今日はみんな自殺するために来てるんだから、その前に殺そうとしちゃだめじゃないか!」
d 「えへへ~♪」
b 「ちょ、冗談じゃ済みませんよ!なあぼく!これはおもちゃじゃないんだ!人の命を奪う危険な道具なんだぞ!絶対に人に向けて撃っちゃダメなんだ!!わかった?!」
d 「うん!」
b 「ったく、あやうく殺されるところだった。」
t 「あ、そうだ!忘れるところだった。死ぬ前にやることがあったんだった。」
家族に棒きれを渡すt。そして、なにやら地面に書き始める家族一同。
b 「あの、何をなさっているんですか?」
t 「いやね、『ダイイングメッセージ』を残して死んでいこうと思っているんですよ。」
b 「『ダイイングメッセージ』ってあの、殺人事件なんかの被害者が死ぬ間際に最後の力を振り絞ってメッセージを残すっていうあれですか?」
t 「そうです。最後のメッセージを残すんです。家族みんなで。」
b 「でも今回、自殺ですよね?ぼくら。」
t 「はい。これまで生きてきて楽しかったこととか、辛かったこと、実は近所のあの人が嫌いだったとか。要は、暴露本ですね。」
b 「意味が全く変わってきますね、そうすると。」
t 「そうですか?でも最後のメッセージには変わりないじゃないですか。」
b 「なんか遺書とかにしたためた方がいいんじゃないですか?」
t 「はい、もちろん遺書という形も考えました。ただね、これは火曜サスペンス劇場が大好きな家内のアイデアなんですよ。」
にこやかに会釈する家内のヨシコ。
b 「またですか・・・・。まあいいですよ。さっさと書いちゃってください。それで、自殺の方法ですけど、やはり当初の予定通り、練炭自殺で逝きましょう。一番スタンダードな方法だし、ちゃんと死ねる可能性が一番高い。そもそもそのためにわざわざこんな寂れたキャンプ場くんだりまで来たんですから。」
t 「おっしゃる通りです。我々、少し舞い上がってしまったみたいで、なんかすみません。」
b 「いや、いいんですよ。これから死ぬんですから、気が動転するのは仕方ありません。」
t 「よし、父ちゃんはこれから練炭自殺するためのテントを立てるぞー!ダイスケ、手伝え!」
d 「ぼく、テント立てるの上手になったんだよ!」
t 「そうか!よし、今日こそその成果を見せてやるんだ!」
d 「うん。やるぞー。」
t 「カズミは母さんと一緒に、練炭に火をつけてくれ。」
か 「うん!」
y 「任せて、あなた♪」
b 「こ、これは誰がどう見てもキャンプしに来た家族にしか見えない。ある意味、完璧な偽装・・・なのか?衣装は若干不釣り合いだが。」
ダイイングメッセージを書き続けるばあちゃん。
d 「テントできたよー。」
b 「おお、早いね。どれどれ。中は・・・・ちょっと狭いですね。」
t 「3人用テントだからね。」
b 「なぜ3人用?」
t 「だって、うちはキャンプに行くとき、子供2人に大人2人だからね。3人用でちょうどいいんだよ。ばあちゃんはさすがにキャンプには連れて行けなかったから。」
b 「この狭さで、大人4人、子供2人だとかなりぎゅうぎゅう詰め状態での自殺になりますね・・・・。」
t 「そうなりますか。」
b 「人生の最期を迎えるには、あまり思わしくない状態であると思われ・・・・。」
ダイイングメッセージを書き続けるばあちゃん。
y 「あなたー、この練炭、なかなか火が点かないのよ。どうしてかしら?」
t 「え、そんなはずはないぞ。チャッカマンでちゃんと点けてるか?」
y 「点けてるわよ。チャッカマンでちゃんと着火してるわよ。」
t 「ほんとだ。全然火が点かない。おかしいな。」
b 「・・・・あの、これ、練炭じゃなくて、備長炭です。」
一同 「えーーー!!」
t 「しまった・・・・。いつものバーベキューの癖でつい、備長炭を持ってきてしまった。なんて致命的なミスを犯してしまったんだ、わたしは。死んで詫びるしかない。」
b 「ちょっと待ってくださいよ。あせって1人で死ななくても、もうすぐみんなで死ぬんですから。」
y 「あなた、せっかくだから七輪でサンマを焼きましょ。」
b 「マ、マイペース!!というか、自殺するのになんでサンマなんて持ってきてるんですか、奥さんは。」
y 「今日、スーパーで特売でしたのよ。」
t 「よし、それじゃあサンマで最後の晩餐としゃれこむか。ん?ちょっと待て!このサンマ・・・中国産じゃないかっ!中国産はあれだけ買うなって言っただろ?!」
y 「ごめんなさい、あなた。安くて、つい。」
t 「おれたちはともかく、子供たちには食わせられんぞ。」
b 「今さら、なんの心配・・・・?」
b 「それでどうします?自殺しますか?それとも、サンマ焼きますか?」
t 「サンマを焼きながら自殺するっていうのも新しいかもしれませんね。練炭自殺ならぬ、サンマ自殺です。」
b 「・・・・ただむせるだけだと思います。」
ダイイングメッセージを書き続けるばあちゃん。
s 「ちょっと待ちな。」
謎の女が登場。
b 「あの、どちらさまですか?」
t 「サ、サトミ?!・・・ど、どうしてここに?!!」
s 「あたしはあなたのストーカー。あなたのことは何でも知ってるの。練炭ならここにあるわ。」
b 「あ、練炭!これでちゃんと自殺できますね。」
t 「はい。よかった。」
y 「そう、あなたがサトミさん。ようやく私の前に姿を現したってわけね。」
s 「あら、奥さん。電話では何度か話したけど、こうして直接会うのは初めてね。」
b 「この女性、どなたですか?」
t 「私の元不倫相手で、現在私のストーカーをしているサトミです。」
b 「ええーー!」
y 「それでサトミさん、どんなご用件かしら?」
s 「ふふ。あたしも死のうと思って♪」
一同 「はあーー?!」
y 「何言ってるのあなた、冗談でしょ?」
s 「本気よ。タカシさんがいない人生なんて生きていてもしょうがないわ。だから、あたしもタカシさんと一緒に死ぬの。」
y 「何言ってるのよ!あ、あなたに使わせる練炭なんてここにはないわ!!」
s 「ちょ、ちょっと、あたしが練炭持ってきたんですけどー。」
y 「タカシさんと一緒に死ぬのはこの私だけ!あんたなんか1人どっかでのたれ死になさいよ!この変態ストーカー女っ!!」
s 「なにをぉ!あんたこそ、その辺の木で1人、首でも吊ってなさいよー!このダメ女房ーー!!」
y 「言ったわねー!」
s 「なによー!!」
女と女の取っ組み合いのけんか。
b 「ちょ、ちょっとtさん、止めてくださいよ。」
t 「すみません。ぼくには止める資格なんてないんです。」
b 「そ、そんな~。」
けんかはますますエスカレート。仲裁に入ろうとするb。
b 「ちょ、ちょっとやめてくださいよ!」
y 「あなたには関係ない!」
s 「そうよ!部外者は黙ってなさい!」
跳ね飛ばされるb。
b 「やめろ・・・・。もう、やめろぉぉぉぉぉっ!!!(絶叫)」
ブチギレるb。一同シーーーンとする。
b 「なんなんだよ!さっきっから!オレはただ、静かに死ぬために今日ここに来たんだよーっ!!こんな大騒ぎするために来たんじゃなーい!!(絶叫)」
一同 「・・・・。」
b 「こんな茶番に付き合ってられる心境じゃねえんだよっ!せっかく・・・せっかく死ぬ覚悟を固めてきたっていうのに・・・・。この覚悟が揺らいじまったら、おまえらのせいだぞっ!人をバカにしやがってぇぇぇ!!くっ。(泣きながら絶叫)」
bのセリフの途中から、bの首に縄をかけて絞め始めるダイスケとカズミ。(両側から引っ張る。)
b 「く・・・く・・・苦しい・・・って、死ぬわっ!自殺する前に死ぬわ!!(ノリツッコミ風)他殺はイヤなのっ!自殺がいいのーーっ!!くそ~~!どいつもこいつもバカにしやがってーー!くっ・・・!(悔し泣き)」
か 「おにいちゃん、わがまま。」
ダイイングメッセージを書き続けるばあちゃん。
t 「bさん、本当に申し訳なかった。我々は君の気持ちなど考えようともせず、ただ浮かれてしまっていたようだ。そして、君の覚悟を踏みにじってしまった。本当に許して欲しい。」
b 「・・・・。」
t 「ヨシコ、サトミ。君たちにも、わたしが至らないばっかりに辛い思いをさせてきてしまった。許してくれ。」
y 「あなた・・・。」
s 「タカシさん・・・。」
t 「ヨシコ、君の気持ちは十分わかるし、わたしにはこんなことを言う資格はないのかもしれない。でも言わせてくれ。・・・サトミを含めた7人全員で死のう。」
y 「・・・いいわ。死んだら、憎しみも悲しみもすべて消えてなくなる。そうよね、サトミさん。」
s 「奥さん・・・。(涙)」
t 「bさん、長いこと待たせてすまなかった。さあ、自殺しましょう。」
b 「・・・・ええ。ただ、テントはさらに狭くなりますが。」
自殺の準備をする一同。
t 「これで準備は整いましたね。」
b 「あとは死ぬだけです。」
t 「ええ。」
しばらくの間、人生の最期を前に物思いに耽る一同。
g 「待てーい!」
そこにおじいさんらしき人物が登場。全身白装束で額に三角巾。顔にはタイヤ痕がくっきりと入っている。
g 「自殺待てーい。」
b 「あ、あなたは?」
t 「ま、まさか・・・おじいちゃん?!」
y 「え、おじいさんは10年前に死んだはずじゃないの?」
t 「ああ、たしかに10年前にひき逃げされて死んだはずだ。」
g 「そうじゃ、わしは10年前にひき逃げされて死んだじいちゃんじゃ。今日はな、おまえらの自殺を止めるために、あの世からわざわざやってきたんじゃ。」
t 「信じられない。」
g 「信じられないじゃろう。じゃが信じるしかない。そして、自殺なんてやめるんじゃ。」
b 「お言葉ですが、おじいさん。我々はたった今、自殺の決意を完全に固めたところです。たとえおじいさんが本当にあの世から説得に来られたのだとしても、もはや我々を止めることなど出来ません。」
t 「そうだよおじいちゃん。ぼくたちも今からおじいちゃんのところに行きますから、待っていてくださいよ。」
g 「そうはいかんのじゃ。おまえたちに事情があるように、こちらにも事情があるんじゃ。」
t 「事情・・・ですか?」
g 「あの世は今、人間で溢れかえっておる。近年の人類の急激な人口増加により、死ぬ人口もまた急激に増えている。」
t 「まあたしかに、そうでしょうね。」
g 「あの世にもな、キャパシティがあるんじゃよ。」
b 「あの世にキャパシティ?!」
g 「今、あの世のキャパシティは限界に近づいておる。天国はおろか、地獄でさえも空席待ちの状態。まさに行列の出来るあの世なのじゃ。」
t 「そんな馬鹿な?!」
g 「現実じゃ。ましてや、子供なんかに死なれてみろ。あの世の保育園だって待機児童で溢れているんじゃ!」
y 「どこも一緒なのね・・・。」
b 「でもだからといって、我々だって、はいそうですかと引き下がるわけにはいきませんよ。」
g 「わかっておる。おまえたちにもおまえたちの自殺したい理由がある。そこでじゃ、これはあの世から自殺志願者を止めるために支給されている『自殺防止給付金』じゃ。少ない額じゃが、これを元手にもう一度生活を立て直してみてはくれんじゃろか?」
t 「こ、こんなに!」
y 「あなたー!」
t 「まさに、天からの助けだ!」
s 「ちょっとじいさん、あたしにはその自殺給付金っていうやつ、ないの?」
g 「話は聞いておった。タカシが死ぬなら、おぬしも死ぬ。そう言ったな?なら、タカシが死なないならおぬしも死なないということじゃろう?」
s 「ちっ!なによ、ケーチ!ねえタカシさん、あたしにもなんかおごってよ~!」
t 「よーし、いっちょみんなで寿司でも食いに行くかー!」
y 「いいわね!」
d 「父ちゃん、ポケモン買ってー!」
か 「カズミはプリキュアがいい!!」
t 「よーし買ってやるぞー!ばあちゃんも行くぞー!」
b 「あー、ちょ、ちょっとーー!」
去っていく一同。
ダイイングメッセージを書き続けていたばあちゃんを立たせ、ばあちゃんの手を取るじいちゃん。
g 「ばあさんや、苦労をかけるのう。でももう少しだけがんばって生きていてくれな。それまでに必ずばあさんの分の天国の席、確保しておくからな。」
しばし見つめ合う2人。
BGM:ゴースト~ニューヨークの幻~のテーマソング。
指で愛撫。抱きしめ合う。
しばらくの間。
g 「じゃあ、わしは行く。」
去り際、bのほうへ歩み寄り、肩を2回ポンポンと叩いて去っていく。
b 「ええと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なにこれ。」




